口頭発表とポスター発表ってどっちが楽?両方経験した感想を解説します

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。

これまで学会発表を合計8回やってきて、口頭でのプレゼンテーションとポスターセッションの両方を経験しました。

この記事では、口頭発表とポスター発表を両方経験してみてどちらが楽だったかを書いていきます。

後輩のAさん

もうすぐ学会があるんだけど、口頭発表とポスター発表どちらに申し込もうか迷ってるんですよね…

こんな方にピッタリな記事なので、是非最後までご覧頂きたいと思っています。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

口頭発表とポスター発表とでは、口頭発表の方が10倍楽

私の場合、この両者では口頭発表の方が圧倒的に楽だと感じられました。

体感的に、口頭発表よりポスター発表の方が5~10倍ほどキツかった印象があります。

私が口頭発表の方がEasyだと感じた理由は、質疑応答時間が短いのであまり深い質問が飛んでこないからです。

たとえば発表12分に対して質疑2分など、聴衆が発表者に質問できる時間がかなり限られているのです。

したがって、ゼミでのディスカッションなどのように考察を深く追及されるといった事態には陥りにくく、基本的な質問を数個さばけばあっという間にタイムアップとなるわけです。

また、質問者も他の質問者に配慮して短時間で質問を切り上げる傾向にありますし、質疑応答は”プレゼンを聞いていて少し理解が追いつかなかった事項の確認タイム”となる印象です。

ところが、ポスター発表の場合、発表者と聴講者が1対1でがっぷり四つに組む形になっちゃいます

指導教官とディスカッションしているみたいに細かな箇所で突っ込まれますし、何度も突っ込まれるにつれどんどん深い質問が飛んできます。

それに加え、ポスターセッションは2時間程度設けられていますから、最悪の場合、2時間ずっと立ちっぱなしで脳をフル回転させ続ける必要があるのです。

したがって、ディスカッション能力を鍛えたい方はポスター発表がオススメですが、発表をサクッと済ませたい方には口頭発表がオススメです。

対面開催でもオンライン開催でも口頭発表の方が絶対楽

もし「パソコン越しでポスター発表していいよ」と言われても、私なら現地開催での口頭発表を選びます。

一見オンライン参加の方が楽に思えるかもしれませんが、オンラインでのポスター発表ではセッション中ずっとパソコンの前に待機しておく必要があるため、気軽にトイレへ行ったり飲み物を飲んで休憩したりすることが叶わなくなっているのです。

また、オンラインツールのデメリットとして、自分のポスタールーム (Zoomだとブレイクアウトルーム)に居る方の人数が他の参加者にも把握されてしまうというものがあります。

だから(やっと質問全部さばき切った…さてちょっと休憩するか!)と思った瞬間に他の聴講者が部屋に入ってきて次のディスカッションが始まってしまい、2時間息つく暇もなくずっと声を出し続けるのはかなり酷なものがあるのです。

なお、一番楽なのはオンライン越しでの口頭発表です。

オンラインなら発表者ツールで原稿をチラ見しながら講演を進められますので、”緊張で何も言葉が発せられなくなった…”という事態が極めて起こりにくくなっています。

なお、最近の学会は現地&オンラインのハイブリッド開催となっており、スクリーンに映したプレゼン画面を会場係が撮影してZoomに共有する形となっています。

パワポ内蔵のレーザーポインターを操作しながらプレゼンを進めていくのですが、自分の手元にあるパソコンは発表者ツールが開ける状態となっており、今までなら原稿を覚えなくちゃならなかった現地での口頭発表でも原稿を覚えず臨めちゃうため、プレゼンのハードルがオンライン参加並みに下がっている印象です。

最後に

口頭発表とポスター発表両方を体験してみて分かったのは、”口頭発表の方が格段に楽である”という事でした。

しかし、原稿を覚えるのが苦手な方、他の研究者とじっくりとディスカッションしたい方にはポスター発表の方がむしろよいので、どちらで発表するかは指導教員や各々の適性とよく相談の上決めて頂けると幸いです。

以上です。

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