ほぼ確で炎上する

研究室の学生は忙しいです。研究に講義、就活と日々さまざまな作業に追われていて、正直ゼミの準備をしているヒマなんてありません。私自身、M1の前期はゼミの存在にげんなりしていたぐらいですから。
とはいえゼミは我々の事情などお構いなしに刻一刻と迫ってきますし、いくらやりたくなかろうが、大学院にいる限り逃げ場はない。そこで学生は嫌々ながらも準備を始めて、発表日の数週間前から細部までぬかりなく対策を進めていくわけです。
ところが、忙しすぎてゼミの準備に手が回らない場合が稀にあります。ちゃんと用意しなければいけないのは重々承知していても、時間がなかったり面倒になったりして事前準備が疎かになってしまう。困ったことに、手を抜いた回に限ってゼミで炎上します。 今まで無傷だった学生でも、テキトーに済ませた回に限って燃える。
教員からすれば、こちらが忙しかろうがヒマだろうが知ったことではなくて、分かりやすいプレゼンと明瞭な質疑応答さえしてくれれば満足して引き下がってくれます。ただ、事前準備が不十分な学生に明快なプレゼンなどできるはずもありません。 分かったような分からないような説明を繰り出し、質疑応答で誤魔化し切れずにめでたく炎上する、毎度おなじみのカラクリです。
先輩やネット上で「ゼミの準備なんて1週間あれば終わる」と豪語する人を偶に見かけますが、炎上が怖い人は鵜呑みにしないでください。1週間で準備万端に仕上がるのは博士課程レベルの手練れぐらいのもので、よほどの自信家でない限りは数週間かけてじっくり対策しておくのが無難です。
教員や他の学生からの信頼を失う

ゼミ炎上の影響はゼミの時間内だけにとどまりません。発表が終わった後も、炎上した学生を見る周囲の目がガラリと変わってしまうのです。あの人はちゃんとしていない人だ、と不真面目の烙印を押されて、教員からの風当たりもいっそう厳しくなっていくでしょう。
一度信頼を失ってしまうと、研究室のような狭いコミュニティーで居場所を確保するのが難しくなります。 信頼を取り戻そうにも、相手からすれば次もちゃんと仕事してくれるのか不安で、何かを任せること自体をためらわれてしまう。
それに、ゼミの炎上は、燃えている本人が辛いのはもちろんですが、周りで見ている側も同じぐらい消耗します。 人が怒られているのを間近で見続けるのは、なかなかエネルギーを要する所業です。しかもゼミはエンドタイムが読めませんから、「いつまで続くんだ、この時間は…」と聴衆まで苦痛を味わうことになります。
嫌な思いをさせられた相手とは、あまり関わりたくありませんよね。ゼミで炎上した人の印象が悪化するのも無理はありません。
炎上気質を患い、次回のゼミでもボヤ騒ぎに

厄介なことに、一度炎上すると次回のゼミでも炎上しやすくなります。炎上者を見る教員の目が厳しくなり、以前よりハイレベルな質問が矢継ぎ早にくるからです。ボヤ騒ぎで済めばまだマシな方で、大概は前回とまったく同じ光景が再現されます。
一度炎上した人が再び燃えるのはもはや不治の病で、ブラックジャックにも治せないでしょう。 特に炎上回と次の発表が3週間以内と近い場合、再炎上はほぼ避けられません。袋叩きにされる有様は、見ている側が不憫になるほどです。
炎上病を予防する方法はただ一つ、最初のゼミから炎上させないことに尽きます。 一度火がつくと驚くほど再燃しやすくなりますから、研究室配属後の初回から最後のゼミまで気を抜かないでください。
最後に
ゼミで炎上した先に待っている末路について書いてきました。
忙しいなかでゼミの準備をするのは大変ですが、燃えたら自分が不利益を被るだけでは済まず周囲まで巻き込みます。面倒でも入念な準備を怠らないのが、結局のところ一番の自衛策です。
雑誌会を平和に終える方法について詳しくまとめた記事も別途ありますので、よければそちらも覗いてみてください。


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