この一か月を振り返ってみる
研究について
10月2日、イギリスに到着。翌日からオックスフォードでの研究室生活が始まった。研究室のホームページには10人近くのアジア人が写っていた。だが実際は学生1名、ポスドク1名、秘書1名の静かな環境。北大の研究室とは正反対の光景だ。
この研究室は大学というより研究所に近い。ゼミは存在しない。新しい知識は全て自力で掴み取る必要がある。PIのM先生は年に一度しか研究室に現れない。期待していたディスカッションの機会も望めそうにない。
渡航前の調査不足を痛感している。現在の学生数や研究内容を確認しておくべきだった。研究室のホームページは3年間更新されていない。トップの集合写真も3年前のものだ。
日本とイギリスの仕事の進め方に大きな違いがある。重要な局面で「休暇で来週まで不在」との自動返信が届く。一ヶ月経過しても安全講習すら受講できていない。実験のロードマップは完成している。後は実験に取り掛かるだけなのに、この状況が続く。研究室の学生も「安全講習に意味はない」と言う。実地で役立つかは疑問だ。
生活について
イギリスでの生活に徐々に慣れてきた。当初は戸惑ったバスの乗り方やセルフレジの操作も、今では問題なく使いこなせる。通行人は皆、前を向いて笑顔だ。雨の日も笑顔を絶やさない。その雰囲気に感化され、自分も自然と笑顔になる。
物価の高さは想像以上だ。質素な生活でも、食費は日本時代の倍額に達する。来月は節約が必要だ。
オックスフォードは観光客で賑わう。大学内や博物館を自分も観光客として巡った。日本とは異なる文化体験に新鮮さを覚える。ロンドンでは、ビッグベン、大英博物館、バッキンガム宮殿を訪れた。まだ見所は尽きない。滞在中にあと2、3回は足を運びたい。
英会話力は確実に向上した。10語程度の英文なら即座に話せる。渡航前の瞬間英作文トレーニングが功を奏した。日本語から英語への翻訳ではなく、英語が自然と口をついて出る。リスニングは課題が残る。3週目で明瞭に聞き取れるようになったが、4週目で再び理解が困難になった。語学の上達に近道はない。だがその過程こそが面白い。
来月はどんな一か月にしたいか
研究について
実験開始が待ち遠しい。やるべき内容は明確だ。2週間で完了する初歩的な実験。この成果を基に、次の研究展開を考えたい。安全講習の受講も急務だ。返信が得られない場合は、講習係の居室への直接訪問も検討している。
生活について
来月の最大イベントは、3泊4日のエディンバラ観光だ。世界遺産の街並みへの期待が高まる。この旅行のため、食費を5.6万円から4万円に抑える必要がある。
10月29日でサマータイムが終了した。今後は日照時間が減少する。メンタル面への影響に注意が必要だ。ブログ執筆やYouTube視聴でリフレッシュを図りたい。
街には次第にクリスマスの装いが増えていく。キリスト教発祥の地でのクリスマスの過ごし方を、しっかりと記憶に刻みたい。
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