週刊オックスフォード§6 ”英語上達したね”と褒められた!突然の料理教室開講に野宿から華のエディンバラ観光

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【38日目・リア幸55】11/8 (水):突然開催!オックスフォード・クッキングレッスン

普段の夕食。【主食】全粒粉パン、【主菜】ツナ缶、【副菜】生卵&塩、【デザート】バナナ

ツナ缶ばかりじゃ飽きが生じる。パサパサしていて食べ応えがない。欲を申せばサバ缶が欲しい。ピチピチと太った肉厚なサバに大きく口を開けてかじりつきたい。今年は日本でサバの漁獲高が激減して缶の値段が1.5倍に急騰。代わりにイワシがよく獲れるように。イワシ缶なら手ごろな値段。6年続けた毎日サバ缶生活を手放しイワシに乗り換え。青魚に含まれるDHAやEPAは頭を円滑に働かせてくれる。『おさかな天国』でも歌われているように魚を食べると頭が良くなるのだ。

これだけ魚を云々しているにも関わらず、久々に大きな肉へガブリと喰らいつきたくなってきた。前段の話はいったい何だったのか笑? まぁ、良い。気まぐれは決して今に始まったことじゃない。一度決めたら絶対に路線を変えぬような融通の無さの方が問題。頭の柔軟なことポニョの如く、フレキシブルなことヒトデの如し。イギリスでは日本と同じぐらいの値段で豚肉を買うことができる。鶏肉と牛肉は若干高め。ラム肉は臭いが嫌いなのでそもそも視界にすら入れていない。大学一年次、豚肉と間違えてラム肉を買い、あまりの臭さに耐えきれず大量に残してしまってから食べていない。

TESCOで美味しそうな豚肉を見つけた。「家で焼いて食べちゃおうかな♪」とノリノリで買い物かごに入れる。味付けは日本から持ってきていた宮古島産の海塩で、である。ミネラルたっぷりの塩をかければ何だって美味しく食べられる。家に帰って早速調理。フライパンに豚肉を載せる。脂が飛び散らないよう蓋をして待つ。出来上がるのが待ち遠しい。

肉の焼ける音を聞きつけたホストファミリーのおっちゃんが階下に降りてやってきた。「なに焼いてんの?」「豚肉だよ、肉厚の♪」「見せて!ふたを開けて」「えぇよ。ホレ」…

料理好きのおっちゃんのやる気スイッチがカチッと入る音がした。突如、キッチンでオックスフォード・クッキングレッスンが開講。

ホストのおっちゃん

ダメダメ!全然ダメ。
肉はこうやって焼くんやで

かめ

(もうっ、好きに焼かせてーや…)
どうやって焼くの?

ホストのおっちゃん

こうや。こうやってな、鉄板を使ってカリっと焼き上げて行くんや

かめ

フライパンで焼いても一緒のことちゃうの?

ホストのおっちゃん

全然ちゃう。鉄板の方がカリっと焼ける

かめ

ちゃんと中まで火が通るの?

ホストのおっちゃん

それはまぁ、、、知らん笑!お前、若いから多少火が通ってなくても大丈夫やろ♪

かめ

大丈夫やあらへん笑、腹壊して困るの自分なんや。鉄板使うのは分かったから、ちゃんと中まで火が通るようじっくりと焼かせてーな

ホストのおっちゃん

好きにせぇ

かめ

(言われんでもするわ)

ホストのおっちゃん

あとな、肉の端の脂の部位が絶品なんやで。最後に鉄板へ油のところをギュ~~~って押し付けてな、カリカリに仕上げてお召し上がれ

かめ

おっちゃん、親切に教えてくれてありがと。ってあ~~!!!勝手に生姜焼きのタレそないにドバっとかけんとってくれや。塩で味付けしよと思うとったのに…

ホストのおっちゃん

あ、要らんかった?ごめんごめん。ほな、召し上がれ~♪

おっちゃんの最後の味付けに悲嘆しつつも無事に美味しそうな豚肉が焼き上がった。めっちゃ美味そう。今まで焼いてきた豚肉の中で一番美味しそうに見える。おっちゃんに分けてもらったリンゴソースをつけて口に含んでモグモグ。コレがまた肉とピッタリなんだな。水と油に思えた相性だったが、実際のところ、双方が味を引き立て合っていた。こんな美味しい豚肉と一緒にピカピカのお米を食べたいものだが残念ながら米はない。代わりにTESCOの全粒粉パンを米だと思って口に放り込む。そりゃまぁ、パンも良いんだけれども、やっぱり日本人にはパンよりお米の方が舌に合うな。あと、パンだと口の中の水分が全部持って行かれてカラッカラに乾いてしまう。食事中に水を余計に飲まなきゃいけないからパン食はあんまり好みじゃない。

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