週刊オックスフォード§10 バスよ、ちょっと待ってくれ!ラボが全面水浸し。26回目の誕生日、か

目次
  • 【64日目・リア幸50】12/4 (月):バスよ、頼むから置いて行かないでくれ!!
  • 【65日目・リア幸45】12/5 (火):なんてこった。全身筋肉痛じゃないか…
  • 【66日目・リア幸30】12/6 (水):なんでワシがポスドクへ実験の基礎知識を教えとるんじゃ…
  • 【67日目・リア幸30】12/7 (木):懸案事項が全て解決。ココでまさかの実験開始、かと思ったが
  • 【68日目・リア幸0】12/8 (金):ラボが全面水浸しに…
  • 【69日目・リア幸-50】12/9 (土):26回目の誕生日、か
  • 【70日目・リア幸-100】12/10 (日):「」

【66日目・リア幸30】12/6 (水):なんでワシがポスドクへ実験の基礎知識を教えなアカンねん…

いつものようにラボでブログを一人で淡々と書いていた。チャイナ人ポスドク女性に「ちょっと手伝ってくれない?」と言われ、重たい荷物の搬送作業に少しだけ手を貸してあげた。荷物を台車で動かす途中、その方から「オックスフォードで何をする予定なの?」と大変興味深い質問をされた。「ワシも分からん」あまりに変な返答をすると武士の名折れ、日本の名誉に傷を付けてしまう。適当に実験予定をつくろいペラペラ返事しておいた。3か月目にして急に英語をペラペラ話せるようになって鼻高々だ。

どうも、返事の一部が相手の心の琴線にグイっと引っ掛かったみたい。「えっ?そんなことも知っているの?!」と出目金のような顔で驚かれた。自慢したいのを武士道で堪えて「まぁね」と紳士に控えめスマイル。「それについて教えてくれない?」と妙に食い下がられてしまった。日本の電気化学の学部レベルの教科書に載っているような超々々々基本的事項。北大の研究室で「知りません」と言ったら修士以上の学生に失笑されるはず。アンタら、英語はそんなペラペラ喋れるのにこんな簡単な話さえ知らんのか。ぺちゃくちゃ喋っとる暇があるなら教科書開いて勉強せぇや。

台車を片付けラボに戻る。模範的北大生によるオックスフォード式・電気化学レッスンの開講だ。感謝せぇよ。こんな有難い話をゼロ円で聞かせてやるんだからな。北大生を相手に教えるならおそらく軽く1万円ぐらい取るぞ。オックスフォードで出会ったよしみでタダで教えてやるけれども。えっ?英語がヘタクソ?うるさい、黙って聞け。アンタらの方が英語が上手いんや。アンタらがワシの言いたい内容を推測して聞いてくれなアカンやろうが。魑魅魍魎のうごめくハナクソフォードで生き抜くためには図太さが必要。時には相手に責任をなすり付けることで己の負担を軽減する作戦だ。

ポスドク相手に博士学生が電気化学を教えている。絵面の奇妙なこと鳥獣戯画の如く、様子のあまりに滑稽なることサンシャイン池崎の遠吠えの如し。1時間ほどもしゃべり続けた。どうやら分かってくれたようだ。「もっとちゃんと勉強しとけよ」「分かってもらえて良かったわぁ^ ^」とジャパニーズスマイルで無事に散会。相手もひどく満足そうだし、教えた甲斐があるというものである。こんなレベルで博士号を貰えるのなら、私は既に3個ぐらい博士号を貰っていないとおかしいというもの。電気化学、ランニング学、そしてブログ学の3つの博士号。ブログ学はかれこれもう5年修めている。そろそろ博士号を頂いても良い頃合いじゃないかと思うのだが果たしてどうだろうか。

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