研究室生活春夏秋冬vol.10 B4・12月 英語論文執筆に挑戦!卒論との二方面作戦を決行

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全速力での論文執筆

全速力での論文執筆の始まり 12月初旬につくばから帰還後、休む暇もなく論文執筆への挑戦が始まった。何から手をつけるべきか見当もつかない中、「英語論文 書き方」というシンプルな検索から情報収集を開始。ブログやまとめ記事を頼りに、執筆の手順を探っていった。

まずは図表作りから着手し、A4用紙に図を一枚ずつ印刷。その上で、図から読み取れる内容や先行研究との比較による妥当性の検証など、紙面に直接書き込みながら丹念に考察を進めた。それらの考察を日本語の文章へと練り上げ、最後に研究背景を加えて日本語版の草稿を完成させた。

しかし、ここからが本当の試練の始まりだった。海外の学会誌への投稿のため、日本語の草稿を英語へと翻訳する必要があった。DeepLを使用して機械翻訳し、自分なりに手直しを試みたものの、出来上がった英文は自分でさえ理解できないほどの代物だった。窮地を救ってくれたのは指導教員だった。私の不格好な英語を丁寧に修正していただき、最終的にはその英文を校正会社に送付。英文法やイディオムの調整を経て、ようやく投稿の運びとなった。

12月5日の執筆開始から翌年1月4日の投稿まで、約1ヶ月の突貫工事は想像を超える過酷さだった。指導教員やつくばの共同研究者の惜しみない協力がなければ、決して成し遂げられなかっただろう。

卒業論文との二正面作戦

英語論文の執筆開始から10日余り遅れて、卒業論文の執筆にも着手することになった。卒論で使用するデータは英語論文とは別の内容を選択。英語論文のデータを流用することも可能だったが、それでは修士論文でそのデータが使えなくなり、修論のボリュームが確保できなくなる。将来を見据えた戦略的な判断だった。

幸いにも、卒論の執筆は英語論文より比較的スムーズに進んだ。M2の先輩の卒論を参考にできたことで、イントロや実験結果の書き方に迷うことなく進められた。また、研究内容が比較的シンプルな内容だったため、考察も直接的な記述で十分だった。結果として、卒論は英語論文より早く完成。このおかげで英語論文作成により注力することができ、突貫工事のペースを一層加速することができた。

中間報告

前期の中間報告とは異なり、後期は豊富な実験データを持っての発表となった。もはやデータ不足を取り繕う必要はなく、胸を張って堂々とゼミに臨むことができた。質疑応答では自分のイメージを言語化する際に若干詰まる場面があり、コミュニケーション能力の不足を露呈する形となったが、全体としては問題なく終了にこぎつけた。

この頃はまだゼミ発表に極度の緊張を感じていた。人前での発表経験が乏しく、失敗への不安から体が強張ってしまうのだ。ゼミでの緊張が解消されたのはM2の12月頃。その頃には数々のゼミや学会での発表経験を積み、考えられる失敗は一通り経験していた。「失敗しても大丈夫」という余裕が生まれ、逆説的にミスが減少していく好循環が生まれていった。

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