研究室生活春夏秋冬vol.58 D2・12月|誕生日を絶景で祝う。株価と学位審査会での気分乱高下にメリークルシミマス

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発表練習でフィジカルに不安を残す

学位審査第二ラウンドが今月中旬に行われる。いきなり本番を迎えるのは怖い。ゼミメンバーを無理やり引きずりこんで発表練習させてもらった。

卒論発表でのプレゼン時間は8分。修論発表が12分、博士中間報告会は20分だった。予備審査会の発表時間はなんと40分。そこはフィボナッチ数列で32分間に揃えて欲しかった。

いずれにせよ、人前で30分以上も話し続けた経験がない。喉、大丈夫かな。貧血で倒れないかな。発表内容よりもフィジカルコンディションの方が心配になる。発表時間があまりに長すぎて、発表練習会の前に通しで発表練習を行うのを躊躇した。イントロ(16分)、第二章の実験成果(11分)、第六章の実験成果&総括(13分)という形で分割練習した。

案の定、発表練習では終盤に喉がカラカラになった。腹筋も疲れた。腰も疲れた。やはり、頭よりもフィジカル面の方へより大きなダメージが残った。喉ではなく腹から声を出さなきゃいけない。サッカーでチャントを歌うように、息を腹から絞り出す要領で発声していかなくては喉が持たない。体幹トレーニングの充実が不可欠。40分間の過酷な発表に耐えうるフィジカルを培っていく。いったい自分は何をやっているのか… 研究だよな。スポーツではないはずだけれども。

とりあえず龍角散のど飴をなめた。今月は喉の損傷頻度が多い。声帯は消耗品ではない。喉をいたわってあげなければならない。

研究室に留学生が来た

来年4月から研究室へ韓国人留学生が新加入するらしい。彼が進学するのは修士課程。何を血迷ったか、博士課程進学をも視野に入れているとのこと。やめとけ、やめとけ。私みたいに頭のネジがぶっ飛ぶぞ。修士進学前に博士進学を考えているだなんて正気なのか。私の後輩といい、留学生の彼といい、指導教員といい、私の身の回りには変な人間ばかりが集まる。類は友を呼ぶということか。彼と話してみたところ、既に頭のネジが吹っ飛んでいた。じゃあ大丈夫だ。安心して博士課程へ送り出せる。

留学生の彼は、修士進学前に研究室を見学するために来日。今日、ソウルから空路ではるばる札幌にやってきた。韓国ではフライト前夜に戒厳令が発令された。数時間後に解除されはしたものの、政治的な大嵐をかいくぐって渡日してきたわけだ。にしても、”戒厳令”ってすごいな。コロナ騒動下で日本政府が発表した緊急事態宣言などよりも余程すごい。生存中に隣国で戒厳令が出されるだなんて思ってもみなかった。そもそも、「戒厳令」という言葉を初めて耳にした。

彼は日本語が堪能だった。研究室メンバーらと何の問題もなく意思疎通ができていた。彼にとって日本語は第二外国語(二外)。二外ですらこんなに流暢ってすごすぎる。自分にとっての二外はスペイン語。スペイン語なんて、挨拶と簡単な日常会話しかできない。まして、ネイティヴの発音を聞き取るだなんて無理。いつも通りの速さで話す日本人の言葉を聞き取って理解できる彼は凄い。自分も二外の勉強を本腰入れて頑張らなきゃいけない。

夜、指導教員と私と留学生の三人で居酒屋へ。韓国人から韓国の悪口をた~~~っぷり聞かせてもらった。自国に対する悪口が出るのは、自国のポテンシャルに期待しているがゆえ。日本人には日本の悪口すら出ない。三十年間も続いた不景気。国民が苦しむ中でのステルス増税。もはや我々日本人には我が国の悪口を述べる気力も湧き上がらない。急速に進む少子高齢化によって我が国の将来は漆黒色。口を開けば悪口が止まらない留学生を見て、未来へ期待できるだけの余地がある対岸の国が少しだけ羨ましくなった。

広島サッカー観戦旅行

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偉大なる我らが紫のサッカーチームのホーム最終戦を観戦するためだけに広島へ行ってきた。一日目に広島へのフライト。二日目に観戦。そして三日目に帰札する。ちょっとホワイト寄りのブラック企業なみの強行軍を敢行。

旅行のためだけのフライトなんて久々。筑波出張中や帰省のついでに弾丸旅行したことはあるけれども、旅行のためだけに道外へ出るなど五年ぶり。新千歳空港へ向かう足取りが飛ぶように軽い。旅行が愉しみすぎて笑みが止まらない。リュックサックには着替えとデジカメのみ。パソコンなんか持って行くかってんだ。パソコンがあったら仕事したくなるじゃないか。

奇しくも相手は札幌のチーム。試合前日に下部カテゴリー(J2リーグ)への降格が決まり、今シーズンの残りが消化試合になった状態で広島に乗り込んできた。われらがサンフレッチェはいま優勝争い中。札幌さんには申し訳ないけれども、広島へ勝ち点3を置いて帰ってもらおうか。優勝争いに備え、なるべくたくさんゴールして得失点差を広げておきたい所。勝利が確定してからも攻撃の手を緩めることなく完膚なきまでにボコボコにさせていただく。

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ほぼ満員の観衆が見守った試合は5-1で広島の勝ち。力量の圧倒的差を見せつけた形。ポニーとディープインパクトが直線でハンデ無しの競争をしたような感じ。何度戦っても勝てそうなほどの大きな実力差を感じた。

自分は来年から広島暮らし。札幌へ行く機会はもうほとんどないだろう。あってもOB訪問と北海道マラソンぐらい。サッカー関連でも札幌へ遠征できればと思う。コンサドーレにはなるべく早くJ1リーグに昇格していただきたい。遠征先としては魅力的。次は広島サポーターとしてサッカー関連で来道させてもらえれば幸いだ。

先月中旬、来シーズンの観戦年間パスを買った。2025年はホームスタジアムの開催全試合へ応援に行く。チームが夢にまで見た新スタジアムで。

つくづく思うが、このスタジアムは日本一、いや世界一の器じゃないかと思う。今回の観戦で当スタジアムは三回目。何度行っても飽きないほど良い。エスコンフィールドもこれぐらいの魅力があるのだろうか。行っておけばよかったな。”ファイターズファンにならなきゃ帰れない”だなどと怯えずに足を運んでおけばよかった。

まぁともかく、エディオンピースウイング広島には幾度も足を運ばさせる魅力がある。こんな最高のスタジアムへ足しげく通える未来があと少しで訪れる。このままペースを緩めず早期修了まで突っ走るぞ。予備審査会と公聴会で審査員へ圧倒的実力を見せつけて博士号を奪取する。ディフェンスじゃない、オフェンスなんだ。審査員らの手から学位を強引に奪い取ってみせる。

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