【トルコ・欧州旅行記】八か国目:日本(東京)

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帰国後

ロンドンで預けた荷物と一日ぶりの再会を果たした。スーツケースは無傷。ドーハでのトランジットを荷物も無事にクリアしたようだ。周囲を飛び交う日本語に違和感がある。なんだか英語に聞こえるような、聞こえないような。広告に書かれた日本語も英語に見えなくはない。気持ちが悪いな。頭が未だイギリスモードのままなのだろう。

ドーハから東京まで私を運んでくれたカタール航空の機材が展望台から見えた。飛行機を見ながら、「留学で味わった悔しさを絶対に忘れちゃいけないよな」と呟いた。何年もの事前準備が水泡に帰した損失はあまりにも大きい。であればこそ、留学で培ったどんな小さな経験でも自分にとってプラスな方向に活かさなくてはならない。英語力の向上や広がった価値観、日本に対する愛着心など、留学の収穫は決してゼロというワケではない。活かせる材料は十分にあるはず。活かすも殺すも自分の腕にかかっている。ここで潰れるようなら所詮、私は大事を成し遂げられる器ではなかったということだ。絶望の峡谷から這い上がれるか、這い上がって運気を掴めるかを試されているんだ。

あぁ、もう!悔しすぎてまた涙が溢れ出てきてしまった。泣くのは今日でお仕舞いにしなくちゃ。明日からは【打倒・オックスフォード】を標語に掲げる。今まで以上に研究や勉学に打ち込んでオックスフォードを見返してやる。オックスフォードよ、覚えておけよ。何年掛けてもお前のことだけは絶対に見返すからな。

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