こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D1)です。D1・10月から3か月半ほどイギリスに留学しておりました。
この記事では、イギリスに留学してみて良かった5つのことについて書きます。
- 留学しようか迷っている方
- 留学した人の意見を聴きたい方
こうした方々にピッタリな内容なので是非最後までご覧ください。
それでは早速始めましょう!
外国人を見てもビビらなくなった
留学前まで、日本で外国人を見るたび実は少しだけビビっていました。見慣れない髪色、聴き馴染みのない話し言葉など、日本人とは異質な対象へどことなく畏怖の念を覚えていたのです。英語で何かを尋ねられても緊張しちゃって返事ができない。やっとの思いで単語を並べるので精一杯になっていたほど。半年間留学してみて全くビビらなくなりました。周りはほぼほぼ全員外人。日常的に彼らの姿を見たり声を聴いているうちに慣れてきたのです。留学3か月目には街中で外人から道案内を頼まれてもスラスラと応対できるまでに。外国人に応対する度胸が付いたのが一つ目の大きな収穫です。
英語や海外に対する抵抗感が下がった
渡英前まで海外渡航経験はゼロ。幼少期に親に連れられハワイ旅行へと行った程度。英語はあまり上手くない。特にリスニングが超絶下手くそ。難解なイギリス英語を聴きとれる自信が全くありませんでした。YouTubeでネイティヴの英語を聞いても”ちょっと何を言っているのか分からないな…”と首を傾げていました。また、「海外留学」と聞くだけで (果たしてやって行けるのだろうか…?) とついつい弱気に。海外生活の経験がない以上、『海外』が得体のしれない怪物のように思えてならなかったのです。
イギリスに3か月間住んでみて、英語に対する抵抗感や障壁が著しく下がりました。相変わらず完璧には相手の言葉を聴き取られないけども、少なくとも相手が何を言っているかぐらいは分かるようになったのです。話す方も最低限のレベルには到達。日常会話ぐらいなら特に問題なく意思の疎通が出来るように。さらに、海外で暮らし、海外生活の具体的なイメージを得られました。おかげで”海外”がただの恐怖の対象ではなくなり、意外と身近で親しみの持てる面白い場所だと分かったのです^ ^
憧れの場所『オックスフォード』の雰囲気を存分に味わえた
私は小学生以来、映画『ハリー・ポッター』シリーズの大々々々々ファンであります。賢者の石から死の秘宝Part.2まで何回読み通したか分かりません。そんな大好きなハリー・ポッターのロケ地の一部がオックスフォードに。ホグワーツの食堂、ディメンター (吸魂鬼)に襲われる公園など、街全体がハリーポッターの雰囲気を醸し出しているのです。昔からずっと (オックスフォードに行ってみたいな…) と心の底から願っていました。憧憬の対象・オックスフォードに3か月も住めて幸せでした。ちなみにオックスフォードには魔法使いのためのグッズショップが幾つか設けられています。組分け帽子や魔法の杖、マフラーやコートも売っていましたよ♪
日本を客観視出来るようになった
日本を離れてイギリスに住むと、日本とイギリスを並べて「ココは日本のほうが良いな。でもアレはイギリスのほうが良いな…」と比較できるようになりました。今まで日本の中に居るだけでは分からなかった様々な事柄を外から客観視できるように。
最近、「日本はオワコンだ」とまことしやかに言われていますね。あの手の話、大嘘だと思いますよ。イギリスに住んでみて (日本はなんて住みやすい国だったんだ…)としみじみ感じさせられましたもの。道路は綺麗。食べ物は美味しい。物価は低くて大学の対応は超親切。おまけに我らが日本語がどこでも通じる… 最高の国じゃないかと思いますね。もう日本から二度と出たくありませんもの笑。一方で日本の悪さにも気が付きました。あまりに真面目過ぎるんですね。もう少し手を抜いてOKですよ。あと、街中を歩くときはもう少しニコニコしながら歩きましょう。暗い顔をして俯くばかりじゃ運気やチャンスが巡ってきませんから。
”母国語で高等教育を完結させられる日本は実は凄い国だ”と気づいた
英語をペラペラ話せる国の人は、”英語を話せないと困る国だから”必要に迫られて話せるようになっていくのです。話せなければ職や学びの機会を得られないため仕方なく英語の勉強をします。一方、日本の中で生活を完結させるにあたって外国語の習得は不要。学校で英語を習いこそすれ、使いこなせずとも受験時以外はほとんど不利益を被らないでしょう。
一般に、日本人は英語がなかなかヘタクソです。何故なら、英語を学ぶ必要が無いほど自国が豊かで発達しているから。国内だけで大多数の国民の生活が完結する以上、英語の勉強を真剣にしないのは当然じゃないかと思いません?だって使わないのだもの。話す機会がほとんどないのにわざわざ勉強しますか、って話。豊かさは教育の場に顕れています。日本語で小・中・高、そして大学教育まで行えるのだもの。各分野の学部レベルの専門書を母国語で読めちゃいます。最先端分野では大学院レベルの知識さえも日本語で学び、そして習得できるのです。
オックスフォードには様々な国から次々と留学生がやってきます。”世界トップの人材とコネクションを作る”という目的も当然あるでしょうが、自国の言語では高等教育を学べる場が無いからわざわざ留学せねばならぬのです。日本人はあまり留学しません。東大や京大を始め、発達したアカデミアにより自国で十分な学びを得られるからです。コレって本当に凄いこと。外に出ずとも十分なのだもの。もっと誇って良いと思うんですがね。しかも学費はオックスフォードに比べてめちゃくちゃ安いというメリットまである。入試形式まで貧乏人に優しい。大金はたいてボランティア活動をやらねばならないAO入試よりも、試験一発で合否を定める従来の日本の入試の方がフェアです。
日本は今後も発展し続けないと世界に置いて行かれてしまいます。「Japan as No.1」の時代にあぐらをかいていては駄目。変えなきゃいけない所は多い。しかし、日本のアカデミアを否定する極端な自虐思想は即刻改めるべき。どうしてわざわざ自国のプライドを率先してズタズタにするのか意味不明。日本には日本の良さがある。世界ランクだけが全てじゃない。”世界にとっての日本の大学”ではランクがたとえ低かったとしても、”日本人から見た日本の大学”が良ければそれでイイじゃないか。 (日本人にとって居心地の良い日本のアカデミアを大事にしていきたいな) と強く感じました。間違っても日本の大学で英語を公用語にしては駄目。日本人にとって最適な日本語で学べる環境を墨守する必要があります。
まとめ
ヨーロッパに留学してみて良かった5つのことはコレで以上。まとめると、
- 外国人を見てもビビらなくなった
- 英語や海外に対する抵抗感が下がった
- 憧れの場所『オックスフォード』の雰囲気を存分に味わえた
- 日本を客観視出来るようになった
- ”母国語で高等教育を完結させられる日本は実は凄い国だ”と気づいた
このような形になります。
次回の記事では今回とは反対に、『留学して良くなかったこと』を4つご紹介します。良かったことと良くなかったことを比較してご自身の将来の留学にお役立てください^ ^
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