研究室生活春夏秋冬vol.31 M2・9月 四度目の論文投稿。学振DC1内定!

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執念の論文再々々投稿

エディターからの再投稿の誘いを受け、同じ雑誌への四度目の挑戦を決意した。今回は論文の構成を抜本的に見直し、研究の核心がより明確に伝わる図表配置へと刷新した。これまでは重要度の低いポイントが前面に出てしまい、査読者の誤解を招いていたのだ。

私の気力は既に底を突いていた。つくばの共同研究者が多忙な中で修正作業の大半を担ってくれた。この献身的な支援には感謝してもしきれない。

9月17日、縁起を担いで大安の日に投稿を済ませた。翌週には査読プロセスに進んだとの通知が届き、結果を切望する日々が始まった。

学振DC1内定

28日14:41、学振DC1の審査結果が配信された。電子申請システムの結果表示ボタンの前で、私は一瞬目を覆い深呼吸をした。この結果が博士課程での研究生活を大きく左右する。採択されれば海外留学の夢が叶う。不採択なら月15万円のフェローシップで地道な道を歩むことになる。

覚悟を決めて画面を見つめると、そこには「採用内定」の文字が踊っていた。2023年4月から3年間、日本学術振興会特別研究員としての道が開けたのだ。44人中8人という18%の狭き門を突破できた喜びに、思わず海老反りのガッツポーズが飛び出した。

論文執筆で苦悩の日々を送ってきただけに、この成果は格別だった。指導教員や共同研究者への報告で「おめでとう!」「やったね!」との祝福を受け、周囲への感謝の念が込み上げてきた。

研究室配属以来、指導教員からの機会提供、共同研究者の献身的支援、研究室メンバーの精神的支え、事務員の実務的サポートなど、数えきれない恩恵を受けてきた。これらの恩を、後進の指導や次世代蓄電池の研究を通じて社会に還元したい。利己ではなく利他の精神で、自分にできる貢献を模索する決意を固めた。

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