
修論発表会で二年前のリベンジ

2年前の卒論発表会。極度の緊張で舌が回らず、基本的な質問にも答えられなかった。質問者の口調は穏やかで、内容も初歩的なものだったのに、まともに言葉を発することすらできなかった自分が情けなかった。
「二度とあのような思いはするものか」。この悔しさを胸に刻み、修士課程では「修論発表会でのリベンジ」という一点に全精力を注いだ。M1での学会賞受賞、M2での学振DC1内定、IF23の論文アクセプトも、全ては修論発表会を成功させるための布石に過ぎなかった。
これらの実績に大きな喜びは感じなかった。修論発表会でリベンジを果たさなければ意味がない。730日間、卒論発表会の記憶と共に「まだ終わりじゃない」と自らを奮い立たせ続けた。
2月7日、ついに本番。12分間の発表で2年分の研究成果を余すことなく伝えた。むしろ時間が足りないほどの充実感があった。質疑応答では想定通りの質問に対し、用意した補足スライドを提示。次々と質問を捌いていった。
研究者とのやり取りの面白さを初めて実感し、知的興奮に満ちた時間を過ごした。修士課程での努力が実を結び、2年前には想像もできなかった境地に立てた。
学振DC1に関する諸手続き

発表会翌日、学振DC1内定に伴う科研費申請に取り組んだ。税金を財源とする研究費の説明責任として、3年間の研究計画を練った。研究目的と計画を各400字にまとめ、消耗品費や旅費など細かな経費を積算。実験試料の予想以上の高額さに驚きながら、化学実験系の特別枠で年間150万円の予算申請をまとめた。

同期の学振内定者と「学振焼肉」を開催。9月末から延期されていた祝賀会だ。近況報告から研究内容まで、4時間に及ぶ充実した議論を交わした。同じ熱量で研究に打ち込む仲間との対話は、新たな視点と説明力の練習になった。
学振DC1の給与を受け取るにあたり、申請時の登録事項の確認や新規登録事項の入力を行った。研究遂行経費の扱いを熟考した。月20万円の給与から6万円を非課税にできる制度だ。生活費への影響を懸念しつつも、税負担軽減と授業料免除の可能性を考慮し、申請を決断。緩和された副業規定を活用し、WEBライターのバイトで収入を補完する計画を立てた。
学振DC1の内定に伴い、北大独自のフェローシップの内定を辞退。併給不可の規定による苦渋の決断だったが、教務課の担当者から温かい祝福の言葉をいただいた。

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