研究室生活春夏秋冬vol.36 M2・2月 修論発表は会心の出来!学振DC1の諸手続きと科研費申請

目次

7日:修論発表会は会心の出来!2年前のリベンジを無事に果たす

2年前に行われた卒論発表会では、極度の緊張から舌が固ってしまって質疑応答時に何も言えませんでした。

質問のレベルは超基本的。質問者の口調も穏やかだった。なのにまともに言葉を発せない自分を大変情けなく思いました。

(もう二度とあのような思いはするものか…!!)と悔しい思いを胸に刻み、修士課程では目標を修論発表会でのリベンジただ一点に絞って研究に邁進してきました。

M1の3月には学会賞受賞、M2の9月には学振DC1内定、その翌月にはIF23の雑誌に論文がアクセプトされましたけれども、全ては修論発表会を成功させるための布石にすぎませんでした。

正直言って、上記の実績を成し遂げた際にはあまり嬉しくありませんでした。

修論発表会で2年前のリベンジを果たせなくては何も意味がありませんから、365日×2年間、ずっと卒論発表会を思い出して『まだ終わりじゃないぞ』と臥薪嘗胆しておりました。

そうして迎えた2/7。修論発表会は会心の出来でした。

12分間の発表時間内で2年分の研究成果をたっぷりと話すことができました。

むしろ12分間じゃ物足らず、20分でも30分間でも話し続けていたい気持ちでした。

その後の質疑応答もバッチリです。想定通りの質問が来たので (待ってました!)とばかりに補足スライドを提示し、質問者からの質問を迅速に次々と捌いていけたわけであります。

ディスカッション中は

かめ

研究者とのやり取りってこんなに楽しいんだな…

と知的興奮を存分に味わえました。

修士課程での努力により、2年前には想像もつかなかった境地に足を踏み入れたのでした。

8日:初めての科研費申請

修論発表会を終えた翌日、学振DC1内定に伴う科研費申請を行いました。

通常の科研費の応募と違ってDC1内定者は支給が確定している状況なものの、「税金が財源のため国民を納得させるため3年間の研究計画を体裁上作ってくれ」という文科省の言い分に付き合う形で書類を用意しました (註:厳密には税金は財源ではなく景気調整弁なのですが…)。

研究調書には研究目的 (最大400字)や研究計画 (各年度最大400字ずつ)の他、消耗品や旅費交通費など研究経費の使用額を逐一入力していきました。

当書類を作るにあたって実験試料の値段を調べた所、リチウム金属や実験装置などが予想の倍以上高くて大変驚かされました。

私の場合、博士課程では化学実験系の研究を遂行します。

実験系のDC1内定者は『特別枠』で申請できます。通常は100万円/年しか貰えない科研費を最大150万円/年まで予算枠を拡大して貰えるのです。

特別枠の申請自体は追加で400字記すだけで済みます。

以下の文章を自分でこしらえ、”自分の研究が如何に価値のあるものか”をアピールするよう心掛けました。

本研究の観察対象は、次世代蓄電池材料として最も有望視されているLi金属である。本研究によりLi電析現象の包括的な理解が得られれば、金属Li負極を用いた蓄電池実現に向けて大幅な前進が期待され、再生可能エネルギーを用いたスマートグリッド構築やカーボンニュートラル実現にも寄与するものと考えられる。本研究の遂行にはLiを用いた実験が不可欠であり、実験材料入手のため消耗品費が必要である。独自性の高い実験を行うべく、世界でケンブリッジ大学にしかない△△の利用を計画しており、英国への往復渡航費が必要となる。その他、研究者としての競争力を養うのに不可欠な国内外での学会発表に伴う参加費や、得らえた研究成果を世に発信するための論文投稿に関わる費用が必要である。
本研究の原資である科研費は国民の税金を財源としている。国民の皆様の期待に応えるべく、国際競争力のある研究者に成長する事で本支援に応えたいと考えている。

11日(祝):友人と牛角で学振焼肉

学振DC1に内定した同級生と2人で焼肉を食べに行きました。

本当は内定直後の9月末に焼肉へ行きたかったのですが、互いに忙しかったのと私が筑波へ行っていたのとで開催がここまで延びちゃいました。

学振内定にかこつけて、この焼肉イベントは『学振焼肉』と名付けました。

久々に会った彼とは近況報告や研究内容に関するディスカッションなどたくさんの情報交換ができました。

自分と同じぐらいの熱量で研究に打ち込んでいる人とはやはり、めちゃくちゃ話が弾むし話の内容もクリエイティブなものとなってきます。

相手も「こんな考え方があるなんて知らなかったわ^ ^」と至極上機嫌でしたし、コチラとしても自分の研究内容を分かりやすく伝える練習になって大変貴重な時間を過ごせました。

この日は祝日にも関わらず店内が割と空いており、席時間の2時間を大幅に過ぎる4時間もの店内歓談ができました。

博士入学後も定期的に学振焼肉をやる事を誓い合ってこの日は散会いたしました。

13日:学振DC1の採用諸手続き

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日本学術振興会 (jsps.go.jp)

学振DC1の給与を受け取るにあたり、申請時の登録事項の確認や新規登録事項の入力を行いました。

ここで重要なのは『研究遂行経費』をどうするかについてです。

研究遂行経費とは、月20万円の給料のうち6万円を非課税にできる制度のこと。年間72万円もの給与所得が減りますので、その分所得税や保険料を抑えられるのです。

一方で、ただでさえ給料が20万円と少ないのに、そのうち6万円もの大金を研究費に充てて果たして生活が成り行くのだろうか…?と幾ばくかの不安もありました。

私の場合、研究遂行経費を申請”する”ことに決めました。

支払うべき税金額を抑えられる点、また見かけの所得額の減少に伴い授業料支払い免除となる確率を高められる点に魅力を感じたんですよね。

最近の学振は副業規定が随分と緩和されてきており、学振特別研究員の任期中もバイトで副収入を得られます (註:2020年度だったか2019年度まではバイトが許可されていませんでした…!!!)。

2/1からWEBライターバイトを始めた私にとってはバイトを続ける理由ができたわけです。博士修了までバイトを続け、高校時代に実現できなかった文武両道の夢を何としてでも叶えたいです(*≧∀≦*)

16日:北大独自のフェローシップ内定を辞退

学振DC1の内定に伴い、以前内定を頂いた北大独自のフェローシップ内定を辞退することにしました。

学振とフェローシップの併給が出来ればこの上なく幸せなのですが、規定により”併給は不可”とされているので辞退するしかありません。

教務課の担当窓口にメールを送り、「フェローシップを辞退します」と意志をお伝えしました。

担当者の方が凄く優しい方でして、「学振DC1内定おめでとうございます」と祝いの言葉をかけて下さり辞退手続きが完了しました。

28日:研究室紹介

月末には新B4に向けて研究室紹介を行いました。

私はプレゼンを作る係。発表はB4とM1の後輩に任せ、すぐトラブルに対処できるよう会場の後ろで見守っていました。

まず私の指導教員が研究内容の概観をお話し、続いて後輩2名が対談形式で研究室の様子をじっくりと解説。

私にはないユーモアたっぷりの発表を2人で展開してくれて、(やっぱこの子らプレゼン上手いなぁ)と感心しきりな時間でした。

新B4の研究室の行き先は3月初旬に決まります。(どんな子が来るんだろうか…?)と今から楽しみで仕方がありません。

今度配属される代は私がTAで演習授業を担当した時に色々とお話しした人たちですので、(あの子が来るのかな、いや、やっぱあの子かな)と一人で妄想を繰り広げるのが密かな楽しみとなっています。

最後に

研究室生活春夏秋冬M2・2月編はコレで以上となります。

次回はM2最終月の3月編。3月の大半を筑波で過ごすので、出張中のアレコレについて書くことになるのかなという感じです。

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