【飛び級】博士早期修了者専用の就活内定獲得戦術

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。博士課程を一年繰り上げて早期修了すべくD1の1月中旬より就活を始め、それからおよそ一か月で地元の某大企業へ内定しました。

通常年限で修了する方と早期修了者とでは就活戦略が少々異なります。この記事では早期修了予定者専用の就活基本戦略について解説していきます。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

他の人より一年以上早めから”自発的に”動き出せ

まず当たり前の話、博士課程の早期修了を目論む方は周りより早めに動き出さねばなりません。情報収集や業界研究、自己分析などへ他の博士学生より一年以上早く着手する必要があるのです。私の場合はD1の12月から始動。行きたい業界は既にほぼ定まっていたため、その業界の中にある企業のうちどこへ行くかに頭を使いました。通常年限で修了する博士学生はD2になってから動き始めます。彼らよりも卒業が一年早いのだから、一年以上早く行動を開始することが不可欠。

いつから動き始めれば良いか分からない場合、修士学生の就活スケジュールを参考にしてみましょう。M1はだいたい5~6月から動き始めます。梅雨に入る前あたりから夏季インターンの申し込みをしている姿が研究室で見受けられるのではないでしょうか?早期修了予定者も彼らと一緒に就活を始めるのが宜しいかと。私のようにインターンへ行かなくても内定まで力づくで持って行ける場合も。しかし、インターンへ行くと早期選考ルートに乗ってパパっと内定を貰えるので、就活に万全を期したい方はインターンへ行く道をお選びください。

早期修了予定者の就活で一番大切なのが『自発性』。自ら進んで情報を仕入れ、自ら企業へ応募する主体性が大切。飛び級を試みる人間は極めて特殊。皆さんの周りを見渡してもゼロ、あるいはさほど多くは居ないでしょう。周りの人間は誰も我々に対して「就活始めないの?」と始動を促してくれません。冷たいからじゃない。あまりに異質な我々に対してどう声掛けすればいいか分からないからです。周囲からの支援を期待できぬ以上、就活に対して受動的に臨んでいたら”無い”内定まで一直線。【自分の運命だもの、自分で定めるんだ】と強い気持ちを持って就活に臨んでください

”自分は来年度、確実に修了できる”と人事担当者に証明して安心させる

企業の採用担当者側の立場になって考えてみましょう。早期修了するほどの実力の持ち主なら採用の有力候補に挙がってくるでしょう。しかし、採用にあたって一つ、大きな問題が。応募してくれた就活生は本当に早期修了できるのでしょうか?来年、ちゃんとウチに来てくれるのだろうか?早期修了できず、もう一年間大学院へ通うことになりはしないだろうか。博士人材を雇う企業は博士修了の難度を十分理解しています。早期修了するのはもっと大変だとも知っておられるはず。だから採用に躊躇してしまうわけです。(雇い損にならないかな。大丈夫かな…)とどうしても不安になってしまう。

そこで面接時、面接に来て下さった人事の方や部門長を我々が安心させてあげましょう。”私は早期修了できます。ほら、コレが証拠です”と業績リストを見せるのです。でもってこのようにお伝えください⇩

かめ

早期修了するためにはあと論文を〇報出さねばなりません。自分はいま△報投稿中で、□報執筆中だから、来年の3月にほぼ確実に早期修了できますよ

と。具体的な数値で示してもらえたら面接官さんも胸を撫で下ろして安心します。(採用しても大丈夫そうだな。よし、採用っ!)と我々をアクセプトして下さるのです。

早期修了の見込みを伝えて信じて貰えるか否かは相手次第。我々は相手に早期修了を信じて貰うための努力を惜しみなく行い、あとは天命を待つのみです。

コミュニケーション能力を示す

早期修了予定者が研究に対して有能なのは、企業の方も何となく直観的に理解できます。ただし、企業の方は研究能力しか取り柄の無い人間を採用するわけにはいきません。企業での業務は基本的に集団プレー。個人プレーが主だったアカデミアでの研究活動と違い、相手と協調したり欠点を補い合ったりといったチームプレーが要求されるのです。いくら有能な”個”を寄せ集めても、内部で衝突が起これば有能な集団とはなりえません。自分が他の人間と一緒に仕事ができること、会社に溶け込めることを示す必要があります。ただでさえ早期修了予定者は『出る杭』、尖っているのです。尖った杭が他の人間を突き刺さず、組織を伸ばす方向に用いられると証明せねばなりません。

エントリーシートを書く時や面接官とコミュニケーションを図る際、コミュニケーション能力を持っている事を強調して下さい。部活動でチームプレーをした経験、他の人を巻き込んで研究をしたエピソード、後輩と一緒に研究して何か成果を打ち立てた話などを記し・話してください。中にはそういったエピソードが無い方もいらっしゃるかもしれません。その場合、「入社後、周囲と強調できる技術者になりたいです」と円滑な人間関係を築く意思表示をしましょう。謙虚さや慎ましさ、低姿勢が大事。”オレは研究ができるんだ。偉いんだぞっ”と驕り高ぶってはいけません。

かめ

コミュニケーション能力とは、相手と円滑な言葉のキャッチボールを行える能力。言わない方が良いことを言わずに我慢できるのもコミュニケーション能力の一つです

最後に

博士早期修了者の就活基本戦略はコレで以上。マイノリティーな早期修了予定者の参考になれば幸いです。

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