【奨学金100万円全額返済】日本学術振興会特別研究員DC1の懐事情vol.15 D2・6月編

目次

収入:200,000円

学振DC1としていただいている給与が20万円。今月は後に述べる定額減税のおかげで20万円満額の支給となりました。

研究遂行経費の追徴課税

上で「満額支給」と申し上げながらも、実は裏でしっかりと徴税を食らっています。昨年度の研究遂行経費枠72万円のうち、使い切れなかった68,511円に追徴税率5.05%を掛けた2,797円が没収。税務署さん、こんな僅かなお金まで取り立てて行かなくたって良いじゃありませんか… 特別研究員から3,000円を持って行くぐらいなら、脱税国会議員から数千万円取り立てる方がよほど儲かりますよ。まぁ、税金を払うのは国民の義務だから致し方ない。自分がちゃんと税金を支払っていなければ脱税議員の悪口を言えなくなりますからね^ ^

定額減税

追徴課税は2,797円。通常の所得税は月額2,670円。本来、今月の税金は5,467円でした。定額減税に伴い、所得税の全額が支払い免除になった形。ありがとう、岸田さん。さすが、我ら広島一区が輩出した首相。増税は黙ってやるクセに「減税してやったから感謝せぇよ」と厭味ったらしくメールを寄こす。その図々しさ、好きですよ。コレぐらい面の皮が厚くなければ首相など勤まらないのでしょう。

定額減税は一人4万円分までなされるのだそう。てことは、今年度の所得税は全額免除?!嬉しいなぁ。余ったお金で大学入学以来、ずっと購入できていなかった冷蔵庫を入手できそう。

支出:161,942円

固定費の『家賃』と『年金保険料&奨学金』と『サブスク』、および変動費の『水道光熱費』と『通信費』については説明を省略します。

【変動費】食費:34,301円(21%)

筑波滞在中、筑波にやってきた後輩へ食事をご馳走するのにお金を使いました。外食って高いですね。食材費に加え、お店の土地代、光熱費、さらには人件費まで含まれているのだから当然か。一人で外食することなどまずありません。お店で食べられるものの大半はスーパーで食材を買って一人で作られますし。しかも自分で作った方が楽しい上、安く済むんですよ。お金と時間と体力を使ってレストランへ行くぐらいなら、近所のスーパーで安く・パパっと買い物を済ませて家で楽しく料理するほうが良いですね。

【変動費】交通費:10,672円(7%)

初旬の東国三社巡り、および下旬の横浜へのサッカー観戦にお金を投入。お金はこういう所へふんだんに使っていきたい。胃の中に入れば何でも同じな食べ物よりも、一生記憶に残るほど強烈に心を揺り動かしてくれる場所へたどり着くための手段として。

まさかサッカー観戦で高校時代の同級生に会えるとは思っていませんでした。人生は僥倖とハプニングの連続。面白い。長く生きてみるものだなぁ。

【変動費】書籍代:10,782円(7%)

近所に書店があったらついつい扉を開けて入ってしまいます。本屋の雰囲気と匂いが好き。週末は『書店浴』と称し、本屋の中で2~3時間ゆっくりと過ごして癒されているのです。本屋ではつい、目に留まった面白そうな本を買ってしまいます。一度買い始めたら歯止めが効かなくなってしまう。己の物欲にブレーキをかけるべく【一入店につきかえるのは一冊のみ】とのマイルールを設けました。抑えに抑えて約1万円の出費。もしも抑えなければ軽く2万円は超えていたでしょう。

今月読んだ中で特に面白かったのが上の本。エチオピアのランニングキャンプに潜入したイギリス人人類学者によるノンフィクション・ドキュメンタリー。陸上長距離種目で無類の強さを誇るエチオピア人の思考回路が描き出されています。”大地や空気からエネルギーを貰う”だとか、”集団で一緒に走って互いにエネルギーを高め合う”だとか、感覚的で定性的な表現が面白いなぁと感じました。走力向上へ科学的な観点からアプローチを試みる欧米人とは真反対。「人間に科学など必要ない。生まれ持った感覚だけで十分やっていけるよ♪」と言われているようで博士学生としては耳が痛い…

ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと [Amazonリンク]

【変動費】雑費:14,751円(9%)

ランニングシューズ一足に14,300円。Jリーグ観戦へ3,400円。オムロンの電動歯ブラシに3,272円。その他諸々かかったものの、商品の返品で約9,000円返ってきて最終的には14,751円の出費に。もう少し使っても良かったかもしれません。来月は本当に冗談抜きで冷蔵庫を買おうかな。

【変動費】奨学金全額繰り上げ返済:999,435円(来月分に加算)

修士時代にJASSOから借りていた第一種奨学金を全額繰り上げ返済。返還額は約100万円。毎月毎月チビチビと引き落とされるのがストレスで、「ならばいっそ、一気に返してしまおう」と繰り上げ返済申し込み。借金が全部なくなるって、すぅ~っっっっっっっっっっごい気持ちが良い。一時的にキャッシュフローが悪くなるよりも精神状態が良くなる方が幸せです。仮に返済が全額免除ならば、今回返した100万円が全て自分の懐に入っていたんですよね。そう考えたらちょっと残念。まぁ、もともとは自分のお金じゃないし、せめて半分だけでも自分のモノになってよかったと喜ばねばなりません。

【参考】研究遂行経費:11,458円

今月の出費のうち、研究遂行経費に加算できそうなものは以下の3項目⇩

  • ChatGPT:3,232円
  • スマホ通信料:3,400円
  • スライドガラス:4,826円

来月からは研究のための出費をもう少し増やしていきたい所。

まずは冷蔵庫。冷蔵必須の実験試料を冷やしておくために購入します。試料を入れて余ったスペースに食材や調味料を詰め込む。リチウム塩や有機溶媒の隣に醤油を置くのか… ちょっとシュールだけれども、気にしなければ問題は無いでしょう。家でブログ論文を書くためのデスクトップも近いうちに買うつもり。8月か9月、最後の論文を仕上げるあたりに家へ導入したい。追徴課税だけはもう勘弁。来年からはたぶん定額減税などないし、経費枠をちゃんと使い切らなくちゃとんでもない額の徴税を食らいます。

月間収支:+38,058円|DC1通算収支:-16,531円

二か月ぶりの黒字。今のままの慎ましい生活を維持し、良い金銭感覚のまま広島へ就職したいです。

来月の抱負

実は来月、黒字が既に確定しています。昨年度の英国留学にかかった旅費の精算が終わり、科研費枠から130万円が振り込まれるからです。奨学金を繰上返済したのは、来月、130万円が振り込まれると知ったから。130万円から100万円を引いても30万円余っているし、学振DCの給与20万円と足し合わせたら50万円もの収入に。さすがにひと月で50万円も使わないでしょう。使ったらアホです。赤字だったら叱って下さい。

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