【博士就活】最終面接の意義とは?実際に経験してみて分かったこと

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の1月中旬より就活を始め、それからおよそ一か月で某大企業へ内定しました。

企業の内定を掴むためには最終面接を突破せねばなりません。”最終面接で何を問われたか”や”面接を突破する心構え”については既に他の記事に書きました。ところで皆さん、【そもそも最終面接とはどのような場か?】とお考えになったことはありますか?最終面接の本質的な意味を見誤ると面接対策が的外れなモノになりかねません。せっかく対策に時間をかけても努力が無駄になる可能性があるのです。それって勿体ないですよね。”時間をかけたら時間をかけただけのリターンを得たい”というのが人情。

この記事では、最終面接とはどのような場なのか、私なりの解釈を披露します。

  • 最終面接の本質的な価値を見定めたい方
  • 面接対策をより確実なものにし、企業へ内定する確率を高めたい方

こうした方々にピッタリな内容なのでぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

自分と企業とのマッチング度を確認する最後の機会

面接は、自分と企業との相性を確認するために設けられている営みです。会社の業務内容や企業理念、社風などが志願者の趣向に合致しているかどうかを見定めるための場。面接では社員さんから色々と人格を深掘りされるかと存じます。質問に対する我々の応答内容やその姿勢で業務適性を測られているのです。もちろん、就活生自身にとっても企業との相性を確認できる貴重な時間。逆質問で会社の中身を伺い知り、入社志望度を上げたり/下げたりする場合に有効。いま世間には、男女を引き合わせる”マッチングアプリ”なるものが普及しているようですね。就活でもマイナビやリクナビがマッチングアプリ。実際に企業の中の人と話してみて (面接して)、付き合う (入社する)前に就活生と企業との相性を入念に確かめます。

もしかしたら『たかが面接で何が分かるの?』とお考えになったかもしれません。就活生と一対一で数十分話せば、少なくとも”会社に入れては絶対にダメなヤツ”ぐらいはあぶり出せ、選考対象から除外できるでしょう。皆さんにも絶望的に相性の悪い相手が一人か二人は周りにいのではありませんか?その方と20~30分話しただけで気分が悪くなってしまうほどの相性の悪さ。面接で不採用にされるのは、”企業との相性が明らかに悪そうな人間”(コイツを入社させたらアカンやろ、絶対)と思われた人間からふるい落とされます。別に企業から落とされたからといって、皆さんの人格が否定されたわけではありません。単に企業との相性が悪かっただけ。相性の合う企業を探せば (*人格に問題が無い限り)内定を掴み取れるはず。

閑話休題。最終面接とは、入社前に自分と企業とのマッチング度を確認するための最後の時間。”最終審判”といっても良いですね。落ちることもあるし、落ちずにみんな受かることもあります。入社後、入った事を後悔しなくて済むよう、上辺を飾らず己の本音を相手にぶつけて審判を仰いでください。自分と会社との相性の問題ですから、最終面接結果を自分の思い通りに制御するのは不可能。言って良いこと/いけないことを重々承知した上でありのままの自分をさらけ出しましょう。受かったら喜び、落ちたら「見る目無いなぁ^ ^」と笑って受け流せばよいのです。

自分のこれまでの人生の生き方・哲学が深く問われる時間

一次・二次面接と最終面接とではその趣が少し異なります。

最終面接以外の面接で問われるのは、言っちゃ悪いですが割と些末な事柄。研究内容や志望動機、会社の業務理解度などを試す軽い質問程度。喋りの上手な人であればいくらでも上辺を飾って誤魔化せてしまいます。どうせ何を喋ろうが相手は事実を確認しようがないのですから。たとえ大学で全く研究をしていなくても、さも自分が凄い研究をやっているかのようにストーリーを作って飾り立てることが可能。志望動機だってそう。ChatGPTに材料を与えれば、それはそれはご立派でもっともらしい動機を数秒で作ってもらえます。面接の”テクニック”が通用するわけです。中身の薄っぺらい人間でも最終面接まではテクニック全開で突破することが可能でしょう。

しかし、最終面接は中々そう簡単には参りません。エントリーシートに記した内容や、一次・二次面接で相手に喋ったエピソードをググっと深掘りされてしまうからです。人間としての中身を見られます。生き方や哲学、培った人格など、これまでの人生で作り上げてきた【自分】という作品の価値を慎重に見定められるということ。部門長や役員などを中心とする面接官は、我々に何度も「なんで?どうして?」とまるで嫌がらせのように尋ねてくるでしょう。就活生とのやり取りを通じ、就活生自身の生き方の本質を見出したくて繰り返し質問するのです。上っ面だけ立派な人間は、相手に”無価値”と判断されて切り捨てられましょう。ホンモノだけが内定をもぎ取ります。学歴なんて関係ない。ホンモノか/否かだけが重要なのです。

嘘は必ず露呈します。話しているうちに辻褄が合わなくなってくるからです。研究を全然していないのに、さも研究をバリバリしている風にプロデュースしたとしましょう。研究内容の具体的な点を尋ねられたとき、「えーっと、えーっと…」と口をパクパクさせるだけで何も答えられません。仮に嘘なんかついたって、どうせすぐに見抜かれてゲームオーバーに。なるべく誠実に、自身の至らない点をもさらけ出し、人生哲学に基づいた価値観を披露して相手の審判を待つしかありません。

自分の長所や短所を自覚し、生き方を改め、更生するチャンス

最終面接の効果は、面接が終わった後から徐々に顕れます。面接官との応答を通じて明らかになった【自分】というものの本質を見据え、(この【自分】をどう磨いていけばより価値のあるモノになるのかなぁ)と自然に考えるようになるのです。圧迫面接でもない限り、面接では自分を否定されるような言葉を投げつけられることはまずありません。むしろ、相手が自分の長所を引き出してくれ、おかげで自己肯定感が高まって終えられる場合が多いでしょう。逆に短所も浮き彫りになるはず。自分で薄々思っていた短所を言語化して相手に伝える過程で、 (やっぱり自分の○○な性格は良くないよな)と欠点の再認識に至るのです。

最終面接とは、長短併せ持つ自分を見つめ直し、生き方をガラリと変える絶好のチャンス。”自分の生き方は間違っていない”と分かった方はそのままの勢いで未来へ驀進し、”何とかしなくちゃヤバい…!!”と自覚した方は自己分析して更生する良い機会になります。

まとめ

最終面接という場に対する私なりの解釈は以上になります。この記事が最終面接の位置付けを知り、企業内定に近付く足掛かりとなれば幸いです。

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