大学受験浪人中に予備校内で恋愛していた連中の末路【男だけが落ちる】

北大と国研で研究している化学系大学院生かめ (D2)です。現役受験で京大農学部に落ち、河合塾広島校で一年浪人して北大総合理系に合格しました。

もともと中高一貫男子校出身。中学入学から高校卒業まで男だらけの日々でした。予備校には男子だけではなく女子も居ます。男子校出身者にとっては小学校以来、6年ぶりの共学生活が実現しました。私には予備校で恋人ができませんでした。高校の同級生の中には浪人女子を捕まえて恋愛に勤しんでいる連中も。カップルでずっと一緒に居て楽しそうでしたよ。幸せそうな同期を見て「自分はなんと悲惨な生活を送っているのだろうか」と深く絶望させられました。

この記事では、大学受験浪人中に予備校で恋愛していた連中の末路について解説していきます。

• 大学受験浪人中の方
• 浪人中に恋愛をしていいのか迷っている方

こうした方々にピッタリな内容なので、是非最後までご覧ください。

勉強が手につかなくなり、成績が急降下する

大学受験浪人ってものすごく辛いんですよ。もしも次にまた落ちたら後がありませんから。年中無休で【背水の陣】。受験のプレッシャーから日々徹底的に追い込まれ、胃に穴が開いてしまうほど思い悩んで苦しみます。現役受験とは比べ物にならぬほど過酷。現役受験の辛さを1としたら、浪人受験の辛さは100、いや200ほどあったような感覚が。

浪人中に予備校で恋愛にうつつを抜かす連中の気持ちも分かります。だって辛いもん。吐きそうになるもの。恋人と何か話している間は受験のことなど忘れられるはず。予備校のベンチやラウンジに行って二人で話し込む時間は至高のひと時でしょう。私だって浪人中、果たして何度現実から目を背けたくなったか。見ないで済むなら見たくない。このような惨憺たる日々を直視するのはあまりにもしんどい。

恋人同士で話している連中も、最初は20~30分ぐらいの軽い雑談だったはずなのです。この程度の時間でメンタルを切り替えられるのなら恋人はむしろ受験に好影響でしょう。しかし、受験が佳境に入るにつれて勉強のストレスが溜まっていきます。辛さや勉強が思い通りに行かない歯痒さを発散するため1時間、2時間…と話す時間が伸びていくのです。やがてトークタイムは勉強時間を圧迫するほどの長いものに。過ごす時間が長くなればなるほど互いの存在が愛おしくなり、勉強外の時間はもちろん、勉強中も恋人の顔がチラついて勉強に集中できなくなってしまいます。結果、成績がバンジージャンプのごとく急降下。現役受験生の成績アップに押しのけられる形で判定がどんどん悪くなっていく。一度悪くなった成績を立て直すのは難しい。現役時代よりも志望校のレベルを落とし、不本意な大学へ進学をするより他ありません。

予備校内でカップルごと孤立する

予備校は全体的にドヨンとしてよどんだ空気感。それもそのはず。予備校に居る学生は全員、現役時代に志望校から落とされた人間ですから。他の予備校はどうだか知りませんが、少なくとも河合塾に殺伐とした雰囲気はありません。ただドヨンとしている。生気はない。モノトーンで無機質な印象。北大合格後、一年次の夏休みに河合塾へ挨拶に行ったとき、「こんな寒々しい所で一年を過ごしたのか」と全身に鳥肌が立ちました。予備校の寂寥感と大学の華々しさがあまりに対照的で驚かされたのです。

元気のない人間ばかりが集まる予備校の中でカップルの存在は浮きます。目立つことクジャクのごとく、眩しいこと真夏の直射日光の如し。私みたいに勉強へ集中したい人間からすれば、彼らの存在はハッキリ言ってすごく疎ましかったです。どこか他の場所でイチャイチャしてくれと怒鳴り込みに行きたくなったほど。私の視界に入らないラウンジで体を絡ませ合うのは構いません。彼らは教室の中で、講義の休憩時間中にこれ見よがしにイチャイチャしやがるんですよ。二人で膝の上に毛布を掛けて、その下で何か指がゴニョゴニョ動かされている。そういうHなことは大学に入ってからやってくれよ。なんで予備校でやるんだ。あぁもう、羨ましい！自分も混ぜて！3秒だけでいいから彼女を貸してくれ！！

… とまぁ、冗談はコレぐらいにしておきましょう。予備校内で恋愛すると、他の浪人生が寄り付こうにも寄り付かなくなります。受験友達が出来なくなるのです。カップルの存在が他の浪人生にとってあまりに眩しすぎて近寄りがたいから。予備校内で孤立した結果、カップルが話せる相手は恋人同士とその取り巻きのみ。人間関係が閉塞的になったが最後、自らを客観的に捉えられなくなります。自分が今どういう状況なのか、本当は何をすべきなのかが分からなくなるのです。危機感を覚えて勉強しなくちゃいけない時期に危機感が湧き上がってきません。結果、成績を十分伸ばせずに落ちます。もう一年、またもう一年と浪人期間が伸びていく一方。

別れた後の居心地の悪さといったらもう…

予備校カップルで最も悲惨なのは【恋愛関係が失われたとき】。これまで付き合っていた相手と別れたとしても、予備校で毎日すれ違ったり机を並べて講義を受けたりしなければなりません。私は浪人中、二組のカップル破局を目撃しました。前の日までは隣同士で仲良くイチャついていたのに、その翌日、見るとそれぞれが別の席に座ってブスッとした顔を浮かべています。心中穏やかではなかったのではないでしょうか。可哀そうに。居心地があまりに悪そうで見ていられませんでした。

破談カップルの悲しき宿命。破局後、誰かと話したくても周囲に話し相手が居りません。恋愛中に周囲から疎まれ、遠ざかられ、友達ゼロの状態から人間関係の再構築が始まるのです。

予備校生活の初期に知り合いを作るのは簡単。みなそれぞれ胸中で (浪人、上手く行くかな…)と不安を抱えているため、支え合える仲間がいるなら喜んで心を開いて知り合いになろうとするもの。予備校での日々がしばらく経った後に友達を作るのは難しい。予備校内では既に気の合う仲間同士でお喋りグループが出来上がっている。そのどれかに混ぜてもらおうとアプローチをかけるのは気まずいでしょう。たった一人で浪人生活を乗り切らなければなりません。ただでさえ辛い浪人生活。その辛さは2倍にも3倍にもなりましょう。

女子だけ受かる。男子はちゃんと落ちる

いくらカップルで仲良くイチャイチャしていると申しましても、なんだかんだ言って受験生。陰でちゃんと勉強しているものです。正確に申し上げましょう。女子だけはちゃんと勉強しています。女の子はちゃっかり勉強して、成績を落とさないまでもそれなりのレベルに保ち、有名私大か地元の国公立大学への進学を果たします。

我々男サイドはどうなのか？残念ながら不合格になります。恋愛中は頭がチンパンジー状態に。おかげで勉強が全く手に就きません。いくら勉強への意欲が高くても、大好きな彼女の顔が脳裏にチラついたが最後、勉強できなくなってしまうのです。勉強に対するモチベーションが意図せず彼女への愛情に変換されてしまうでしょう。こればかりは本能なので致し方ない。男って本当にバカなんです。「ここで勉強しなくちゃ将来が危ない」と頭では分かっていても恋愛に心惹かれるモノなのです。

予備校カップルは女子だけが受かります。男子は落ちる。失意に打ちひしがれつつも第二志望校以下の大学へ進学することになるでしょう。

最後に：恋愛は大学に合格してから楽しもう

大学受験浪人中に予備校で恋愛していた連中の末路についてのお話は以上。予備校恋愛の危険性を十分お分かりいただけたかと存じます。

無理に急いで浪人中に恋愛する必要はないと思いませんか？浪人生の仕事は翌年の合格。勉強へ悪影響を与える行為はしない方が無難かと存じます。恋愛は大学へ進学してから思う存分やって下さい。進学後なら罪悪感なく思う存分恋愛を楽しめますから (*≧∀≦*)