こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ(D1)です。学部一年次から今日まで6年以上北大で日々を過ごし、良い面も悪い面もたくさん見たり聞いたりしてきました。
この記事では、北大に関するポジティヴ(前向き)なあるあるを9個ご紹介します。北大に興味のある方へピッタリな内容なので是非最後までご覧いただければ幸いです。
それでは早速始めましょう!
あるあるその1:札幌駅から徒歩7分。信じられないほど好立地
北大といえば何と言っても好立地。北海道内最大の駅・札幌駅から歩いて7分というロケーション。札幌駅の北口を示す看板に「北海道大学方面」と矢印付きで書かれているため初めての来訪時も迷わず到着可能。巨大ターミナル駅からここまで近くにキャンパスのある国立大は北大ぐらいじゃないでしょうか?札幌の街は『札幌駅~大通~すすきの』の3km圏内がいわゆる都心となっています。遊ぶ場所や飲み食いできる場所など、若者が求める様々な施設が集約されているわけです。したがって、北大付近に住む学生は放課後や週末にフラッと200万人都市のど真ん中へ飛び込めます。都会での学生生活を楽しみたい方に北大はピッタリな大学です^ ^
あるあるその2:大学自体が観光地。歴史あるキャンパスで風光明媚な四季を味わえる
北大は風光明媚な大学として世界的にも有名です。
- 春は桜
- 夏はメインストリートに生い茂る緑
- 秋はイチョウ並木
- 冬は一面に広がる銀世界
と、四季の移ろいを感じ取られます。あまりにキャンパスが美しすぎて旅行ガイドブックにも載っているほど。るるぶ、ことりっぷ、そして地球の歩き方(日本)など、ほぼ全ての観光地紹介本にキャンパスが紹介されているわけです。私のイチオシは『夏』の北大。関東や関西では想像もつかないほどカラッとしていて涼しいですし、中央図書館前の芝生に寝そべりながら本を読むのが好きなんです。大都会のど真ん中とは思えないほど自然に満ち溢れています。キャンパスに癒されたい方に北大はピッタリな大学です^ ^
あるあるその3:大学の隣は学生街。学生向けのお店がたくさんある
北大の回りには学生のお財布にやさしいお店が軒を連ねています。定食屋、ラーメン屋、大将、そしてお好み焼き屋さんなど、挙げ出せばキリがないほど美味しくて安いお店が集まっているのです。ボリュームで攻めるレストランもあれば、美味しさや個性をウリにする飲食店まで種々雑多の装い。私はもう胃が受け付けず食べられなくなってしまったものの、胃の丈夫な方は二郎系ラーメンやラーメン二郎も近場にあるので毎週通ってみてはいかがでしょう?他にも学割が効く文房具店や昭和を思い出させる古本屋さんなどthe・学生街な店舗も揃っています。知らないお店を開拓する楽しみを毎週、いつまでも味わえるのです。
あるあるその4:全国各地から学生が集まる。様々な方言を覚えられる
北生の大半は道外の出身。全国47都道府県から学生が集ってきますから、講義室内で座っていれば全国各地の方言が耳に入って来るでしょう。私の場合、一年次に大阪出身の知り合いができたおかげでコテコテの大阪弁を覚えられました。その大阪出身者のすぐ近くに和歌山出身の学生が頻繁にいたため、大阪弁と和歌山弁の入り混じった奇妙な関西弁を習得することとなったのです。
一般に北海道は標準語の地域と見なされています。ですが、
- ○○なのさ:○○なんだよねの意
- ごみを”投げる”:ごみを”捨てる”の意
- 手袋を”はく”:手袋を”はめる”の意
など、「ん?」と首をかしげる言葉を時々聞きます。個人的に一番面白かったのが『ゴミステーション』という方言です。(”ゴミ捨て場”でえぇやん笑)と何度突っ込んだことでしょうか。北海道の方言は全体的に柔らかさを感じます。せっかく北大に入学したなら北海道弁もぜひ習得してもらいたい所。
あるあるその5:大らかな学生が多い。北の大地で大志を醸成できる
もちろん個人差は大きいものの、北大にはおおらかな学生が多い印象。我が地元・広島で接してきた人々よりゆったり日々を過ごしています。自然豊かなキャンパスで過ごすうちにいつの間にか鷹揚になるのでしょうか?私自身、高校時代よりせかせかせず、物事へ腰を据えてじっくり取り組めるようになりました。北大といえばクラーク博士。「少年よ、大志を抱け!」という名言で知られています。北大に入れば北の大地でのんびりと大志を養えるのです。なお、大志を抱きすぎて過去にイスラム国へ飛んでいこうとした学生がいます。宗教系や裏社会系の勧誘も決してゼロではありませんから、特に新生活開始直後は怪しい誘いに乗っからないよう気を付けてください👍
あるあるその6:入学してから学部を選べる総合入試制度がある
日本の大多数の大学は出願時に入学希望学部・学科を選択してから受験します。大学に入る前から進路を選ばねばならないから進学後に(全然面白くない…)と後悔してしまう可能性も。しかし、北大には従来型の個別入試制度以外に『総合入試制度』という画期的な仕組みを設けています。総合入試枠で受験すれば大学一年次は”総合教育部一年生”という身分となり、一年次から二年次へ進級するタイミングで進みたい学部・学科を選べるのです。私自身、総合入試制度を使って北大へ入学いたしました[関連記事]。大学に入って何か勉強したい意志はあったものの、入学前までに所属学科まで絞り込みたくなかったのです。北大一年次に進路をじっくりと考えたおかげで納得のいく進路選択ができました。とりあえず大学生になってしまいたい人、選択に迷ってどの学科を選ぼうか迷っている人には総合入試制度のある北大がオススメです。
あるあるその7:道内では学力最強。バイト面接ではまず落ちない
あまりテレビを見ないから知りませんが、どうやら全国区の番組の中では『東大王』を始め、東大出身者が幅を利かせているようです。たまに京大や早稲田・慶応等の難関大出身者が出演し、早押しクイズやIQテストなどをしてギャラを稼いでおられます。北大卒が学歴で注目されるなど、テレビではまずあり得ません。しかし、北海道内では事情が異なり、「北大生です」とひと言漏らした途端に周囲の見る目が変わります。それもそのはず、北海道内では北大がNo.1の大学だから。他にも多くの国公立大学が道内にありますけれども、北大ほど長い歴史や学術知識の蓄積を有した大学は他に存在しないのです。道内最強の大学に入ればどこへ行っても(北大の学生なら大丈夫だろう)と思ってもらえる。バイト面接では余程のことがない限りまず間違いなく採用してもらえ、バイト先では先輩のおじちゃんやおばちゃんたちにたくさん可愛がってもらえます。
あるあるその8:東京オリンピックのマラソンコース。毎年8月には北海道マラソンも開催
北大は日本で(世界で?)唯一、オリンピックのマラソンコースになった大学。東京オリンピックの男子・女子マラソンのコースとして、2021年の夏に世界トップクラスのエリートランナーたちがバチバチしのぎを削りました。北大構内の曲がり角はレースでの仕掛け所となっていたようです。私もランニングをやっているから本当はレースをこの目で見てみたかったのですが、「観戦は自粛してくれ」と大学側からアナウンスされたためグッと堪えてパソコンで観ました。オリンピックに限らず、1万人以上が参加する北海道マラソン(道マラ)のコースとして毎年使用されています。だから北大は道内のランナーによく名の知れた大学なんです。平日の早朝や週末になると、道マラへ向けて走り込みをする多くのランナーで構内がかなり賑わいます。(大学に入ったらランニングを始めたい♪)という方に北大はピッタリな大学です。
あるあるその9:札幌を拠点に道内旅行をし放題
北海道には見所が多く、大型連休になると大勢の旅行客が津軽海峡を越えてやってきます。ラベンダーが咲く富良野の畑、彩り豊かな美瑛の丘、どこまでも続く釧路の湿原など、本州には見られない独特の観光名所で溢れ返っているのです。多くの観光客は北海道へたどり着くのにまず骨を折らねばなりません。それに対し、札幌に住む北大生は北海道の一大拠点に居を構えているため、週末にちょっと路線バスに乗るだけで全国的に有名な観光地へ向かえるのです。北大生は時間の許す限り【道内旅行し放題】というわけであります。大学在学中に道内旅行を思う存分楽しめるのが北大生である魅力の一つです。私の場合、夏休みに札幌から特急で5時間かけて行った稚内・宗谷岬からの風景が一番印象に残っています。ロシア領(?)の樺太が目と鼻の先にあり、「あれが外国か…」としみじみと眺めたのを昨日のことのように思い出せます。
まとめ
現役北大院生による『北大ポジティヴあるある』はコレで以上となります。まとめると、
- 札幌駅から徒歩7分。信じられないほど好立地
- 大学自体が観光地。歴史あるキャンパスで風光明媚な四季を味わえる
- 大学の隣は学生街。学生向けのお店がたくさんある
- 全国各地から学生が集まる。様々な方言を覚えられる
- 大らかな学生が多い。北の大地で大志を醸成できる
- 入学してから学部を選べる総合入試制度がある
- 道内では学力最強。バイト面接ではまず落ちない
- 東京(?)オリンピックのマラソンコース。毎年8月には北海道マラソンも開催
- 札幌を拠点に道内旅行をし放題
このような形になります。
このように北大は最高な大学なのですが、内部生として(イマイチだな、考えていたのと違うなぁ…)と思う側面もございます。次の記事ではそんなあるあるを『北大ネガティヴあるある』と称して紹介していくつもりです。
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