北大イマイチ…北大ネガティブあるある9選を北大歴6年の現役北大院生が徹底解説

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ(D1)です。前回の記事では北大に関するポジティヴなあるあるを9個ご紹介しました。この記事ではその反対に、北大に関するネガティヴなあるある9個ご紹介します。

  • 北大に興味がある方
  • 良い面だけじゃなく悪い面も知ってから北大進学を決めたい方

こうした方々へピッタリな内容なので是非最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

ソフトなネガティヴあるある2選

校内循環バス、何故か学生の乗車禁止

北大には構内を循環するバスが2台運行しています。あまりに南北へ広すぎるせいでキャンパス内の移動が大変であり、大学利用者の利便性を鑑みて運行されているようです。ですがこの循環バス、学生は乗ることができません。観光客も乗車禁止であり、教職員や特別ゲスト専用の乗り物だということです。我々学生が毎年高額な施設維持費を出しているにもかかわらず、そのお金で運営されるバスに乗れないだなんてちょっと何を言っているのか分からない。せめて学生が乗れるバスも運行してくれたらいいんですがね、、、冬の間だけでも学生専用バスがあれば学生としては大助かりです。

教養棟前、自転車駐められすぎて自分の自転車見失いがち

バスに乗れないとなると学生は『自転車』を移動手段とすることになる。実際、北大構内では毎日多くの学生が自転車に乗って登下校しています。北大に入った新入生はまず教養科目を履修するのですが、その講義を受ける『教養棟(正式には高等教育推進機構)』という建物の前には夥しい数の自転車が駐まっています。駐輪場所を見つけるだけでも結構労力を要しますし、授業が終わって外に出て(アレ…どこに駐めたっけ?)と自身の自転車を見失ってしまうのです。ココで特に厄介なのは、たとえ自分の駐輪場所を覚えておいても、警備員さんに自転車の置き場所を変えられて記憶が役立たずになる点。警備員さんには悪意はない。学生がグッチャグチャに駐輪した自転車を丁寧に整列してくれるのです。でも駐輪側としては困ります。(どこだどこだ…)と自分の自転車を探し出すのに何分も要してしまうためです。

ややハードなネガティヴあるある5選

ピ逃げしても抜き打ちで出席とられて出席点失いがち

北大の教養科目は出席を取ることが多いです。でも高校みたいに一人ひとり名前を呼んで挙手するわけじゃありません。じゃあどうするかと申しますと、学生証を教室の前後にあるカードリーダーへかざすことによって学生の出欠を確認します。授業前後に二回かざせば晴れて”出席確認”というワケです。私みたいな怠惰な学生はこのシステムを目一杯悪用します。かざすだけで出席となるため、(授業前後だけカードリーダーへタッチしに来ればいいじゃないか…!)と悪だくみをするのです。授業には出ずカードだけかざす行為を北大用語で『ピ逃げ』と呼びます。実際、大半の講義はピ逃げをやってもバレずに出席点を稼げるのです。しかし、たま~にピ逃げが通用しない講義がある。一人ひとり名前を呼んでいき、返事がなくて欠席が発覚します。名簿上は欠席なのにカードリーダーへのタッチはある。”こりゃおかしいぞ”ということで、その学生の出席点が失われてしまう仕組みです。

ピ逃げをするなら”その講義の先生が点呼を取るか・取りそうか”を事前に知っておく必要があります。先輩から情報を仕入れたり、講義に何回か参加して(ピ逃げしても大丈夫そうだな)と雰囲気を悟ったりして実行犯となって下さい。なお、私はピ逃げなんて一度もやったことがありません。えっ、「ホンマに?」って?それは神のみぞ知る所業であります…

初夏、シラカバ花粉に悩まされがち

私の場合、進学先に北大を選んだ理由の一つが”花粉”の存在。地元・広島の高校へ通っていたとき毎年重度の花粉症に悩まされ、一刻も早く花粉から解放されたくてスギ花粉のない北海道を選んだのです。実際、4月に北大へ入って2か月ぐらいは花粉フリーな生活を楽しめました。(花粉がないだけでこんなに過ごしやすいのか!)と驚いたほどであります。しかし、5月に入って少しずつ鼻がむずかゆくなってきた。(おかしいなぁ…)と思って調べてみると、北海道には”シラカバ花粉”なるものが飛散していると分かりました。どうも私の体は花粉全般にアレルギー反応を起こすようで、スギだけではなくシラカバにも苦しめられることとなったのです。しかも悪いことに、シラカバの木が北大構内に林立している!花粉発生源で暮らすのは本当に苦しいですし、花粉から逃れたくて北大を選んでも花粉からは逃れられないことにご注意を。

「涼しい」と聞いていた夏は意外に暑い

”北海道”と聞けばきっと100人中10,000人の方が「涼しい」とお考えになるはず。私自身もそう思っており、(冬が厳しいぶん夏は涼しいだろう)と夏の到来を心待ちにしたものであります。私が北大へ入った6年前はカラッとして過ごしやすい冷涼な気候。我々が頭に描いていた通りの清々しい毎日が続きました。しかし、ここ1~2年はどうもジメジメとした日が続いています。本州より若干気温は低いけれども湿気が比較的多く、昼間は外に出るのが憂鬱になるほど不快感を覚えるのです。今後さらに湿気が増えたら本州と変わらぬ過ごしにくさになるでしょう。北大にはエアコンのない講義室もあり、そんな所に長時間座っていたら室内で熱中症になるリスクがあります。

秋はそこらじゅうが銀杏だらけで香ばしい匂いがする

北大はイチョウ並木で有名です。10月下旬、構内の木がいそいそと黄色くお化粧をする様は見ていて趣深く感じます。イチョウ自体は綺麗だからいいんです。でもイチョウの種・銀杏はちょっと本気で許せません。何が嫌って、臭いんですよ。香ばしい、あの何とも言えない独特なにおいがそこら中に漂っています。銀杏の匂いを生理的に受け付けられない方は毎秋吐きそうな思いで通学することになるでしょう。靴で踏みつぶしてしまったが最後、匂いがなかなか取れず、家の中まで銀杏臭くなっちゃいます…笑。積雪シーズンの12~2月は匂いが一時的に収まるのです。しかし、3月になると腐った銀杏からもっと臭いにおいが漂い再度辛い思いをすることになります。

雪虫、めっちゃ服にくっつきがち

北海道では初雪が目前に迫ると不思議な虫が出現します。それが『雪虫(ゆきむし)』。小さくて尋常じゃない個体数が大気を浮遊しています。この雪虫さん、めちゃくちゃよく服にくっ付きます。噛みついたり異臭を発してきたりしないから人体に悪影響はありませんが、問題なのは”くっついた瞬間に死ぬ”という非常に儚い虫である点。くっ付いたら死ぬと分かってくっ付きに来るので人間側としては恐怖です。神風特攻隊を前にしたアメリカ海軍もきっと「来るな!来るな!」と同じ気持ちだったはず。避けても避けても雪虫が来て、避け切れず雪虫アタックを食らいます。死骸を服から振り払う際は何だか虚しい気持ちに苛まれるため、毎年初雪前は何とも憂鬱な気持ちになってしまいがちなのです。

結構ハードなネガティヴあるある2選

冬にツルツル路面で尻もちを打ちがち

北海道の冬は銀世界。北大構内も雪で一面真っ白になる。雪が積もるだけなら特に問題はありません。厄介なのは積もった後、押し固められて路面がスケートリンクになる点です。凍っているせいで地面とのグリップが大変不安定になる。一歩ごとにズルズル滑り、バランスを崩した途端にスリップして転倒硬い氷の上で尻もちをつくとむちゃくちゃ痛いんですよね。尻もちならまだマシで、左右に転倒すれば膝を強打して起き上がれなくなるのです。(私、こけるほどどんくさくないもんね)とお考えになったソコの貴方!私だってかつてこの話を聞いた時は同じことを思っていました。でも北大に入って冬が来て、毎年何回も、ひどい年は何十回も地面に打ち据えられてきています。皆さんも北大生になったら在学中に一度は転倒することを私が請け負ってさし上げます。

新千歳空港便がよく欠航しがちで帰省の行き来が毎回ハラハラ

昨年(2022年)の大学受験では二次試験の前々日に新千歳空港行きの便が大量に欠航。その影響で受験生の北海道到着が試験ギリギリになっちゃいました。受験生の皆さんの心中はお察し申し上げますが、北大へ入学後は道外へ出入りするたび(欠航しないかな…)とハラハラすることになります。冬シーズンはいつ欠航しても全然不思議ではなく、特に年末年始は悪天候により大幅にダイヤが乱れる傾向にあるのです。コレで困るのが年末年始の地元への帰省。地元へ戻る予定は一日ぐらい遅れても学業的に差し支えはありませんが、北海道への帰還日が遅れてしまえば講義に出られなく可能性も。1月の初旬には講義の中間試験が設けられている場合があります。欠航のせいで中間試験を受けられなければ最悪の場合、単位を得られない可能性がありますから、神経を結構使いつつ帰省日程を組む必要があるのです。

まとめ

北大に関するネガティヴなあるあるは以上9個となります。まとめると、

  1. 校内循環バス、何故か学生の乗車禁止
  2. 教養棟前、自転車駐められすぎて自分の自転車見失いがち
  3. ピ逃げしても抜き打ちで出席とられて出席点失いがち
  4. 初夏、シラカバ花粉に悩まされがち
  5. 「涼しい」と聞いていた夏は意外に暑い
  6. 秋はそこらじゅうが銀杏だらけで香ばしい匂いがする
  7. 雪虫、めっちゃ服にくっつきがち
  8. 冬にツルツル路面で尻もちを打ちがち
  9. 新千歳空港便がよく欠航しがちで帰省の行き来が毎回ハラハラ

このような形になります。

北大に関するポジティヴなあるあるの記事を以下に添付するのでそちらもご覧下さい。良い面も悪い面も知ることで北大がどんどん好きになっていくことと存じます。

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