【大学受験浪人体験記2016】京都大学農学部に落ちてから北海道大学総合理系へ合格するまでの一部始終

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浪人生活・秋

9月:京大オープンA判定(冊子掲載)。緊張の糸がプツリと切れる

京大模試を受けた翌月、テストの成績が返ってきました。結果は農学部A判定。成績優秀者として冊子掲載されるおまけ付きコレは流石に嬉しかったので結構大きめに喜びました。前年度のA判定者としてこっそり冊子掲載を狙っていたものの、まさか本当に冊子掲載してもらえるなんて青天の霹靂だったわけです。第二回・全統マークの結果と合算すると、昨年度の農学部の合格最低点を余裕で上回っていました。模試と本試の単純な比較はできませんが、去年越えられなかった壁を越えられたような気がして達成感を味わえました。

ここで喜び過ぎたのがよくなかったのでしょう。緊張の糸が切れてしまいました。それまで心の中の微妙なバランスは緊張感がどうにか保ってくれていた。それをわざわざ自分で乱してしまって平衡感覚を失いました。問題演習に集中しようにも全く手につきません。じゃあ復習なら大丈夫か…といっても復習すらままならない。そもそも長時間椅子に座っているのですら相当難しかったのです。夏休み中の集中力は喜びと共にどこかへ消え去り、後に残ったのは抜け殻のような無気力状態の私だけ。

おそらくコレが『燃え尽き症候群』というものでしょう。何か目標を達成し、頑張る気力が失せてしまった。ココで”たち”が悪いのは、真の目標・京大合格を達成したわけじゃないのに力尽きてしまったことたかが一度の模試で冊子掲載されただけにも関わらず、もう何かを達成した気になって戦うのを止めたわけであります。これから京大へ合格しようと思えば、今の燃え尽きた状況から再度力を奮い立たせなくちゃならない。果たしてそんなことができるのか?おそらく不可能だと考えました。現時点では学力的に京大合格を目論める立場にいます。でも受験は学力だけじゃ決まらない。気力や魔力、運気など、様々な要素が複雑に絡み合い結果が定まるものなのです。総合格闘技・大学受験の頂へ挑む力がもう無かった。このまま京大を目指して走っていても二次試験受験まで辿り着けるかどうか不明瞭になってきたため、次善の策として北大総合理系合格を目標に掲げて再出発を果たしました。

10月:北大オープンA判定(冊子掲載)。京大への進路変更を模索するも、気力の減退がそれを許さず

京大を目指していた時は (どれだけ勉強してもまた跳ね返されるかもしれない…)と恐怖の気持ちがありました。それが心に負担をかけ続けたせいでメンタルをやられてしまったのでしょう。北大に志望校を変えた途端、一気に楽になりました^ ^。過去問や偏差値を見た感じ、北大は努力すればちゃんと合格できる安全圏だと見込んでいたため、来春合格を掴める可能性が高まったことで心のこわばりが取れたのです。初旬(月末だったかも…)、北大オープン模試を受けました。これまで京大の問題を解いてきたので北大形式の問題は簡単でした。翌月にはオープン模試の成績返却。結果はA判定&総合理系5位で成績優秀者として冊子掲載一瞬だけ(やっぱ京大に行こうかな…)と心の迷いが生じました。北大の問題があまりに簡単すぎて“目標設定を誤ったかな…?“とモヤモヤし始めたのです。しかし、ここで京大へ再度進路変更しようにも、京大形式の問題を解くエネルギーが微塵も余っていませんでした。己の気力の減退が進路変更の壁として立ちはだかり、(京大は無理だ、北大にしよう)と京大進学の想いを断ち切りました。

11月:全統模試北大A判定。勉強のやる気が一時的に消滅

第3回・全統模試ではマーク&記述ともに第2回模試と同様の成績。マーク模試の総合点は第2回と全く同じ(793/900)、記述試験も数学で偏差値90台を取った以外は特に顕著な成果はなし。簡単に言えば伸び悩んだわけです。いや、伸び切ったといっても間違えではない。勉強の取り組み方を変えればもっと学力を高められる可能性がある。けれどもそれが北大合格に必要な努力なのか、、、といったらおそらくそこまでやる必要はないように思えた。やる気を出すため『北大に主席合格するぞ!』と一つ目標を打ち立てました。どれだけ勉強しても上には上がいますから、トップクラスの連中にタイマンを張ってそれをモチベーションにしようと試みたわけです。けれどもやる気が出たのはほんの一瞬。すぐに無気力状態に戻りました。心の中で弱い自分が「合格さえできればそれでえぇやん^ ^」と悪魔の囁きをしてきたのです。前期までのメンタルならすぐさま耳をふさげました。“怠けている場合じゃない、限界までやり切らないと!”と歯を食いしばって耐えられたでしょう。後期に入り、浪人生活特有のプレッシャーが重たくのしかかってきました。“もう後がない、落ちたらお仕舞いだ…”と絶望し続けるそんな毎日。唯一の希望の光として北大合格が明るく灯り、あまり大した努力をしなくてもそこに辿り着けそうな未来が見える。弱り切った私がもう一度頑張るだなんてほとんど不可能な所業でした。

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