【作業効率化】大学院生が研究で生成型AIをフル活用すべき3つの理由

北大博士課程を一年短縮修了した技術開発エンジニアかめです。

大学院を飛び級で修了するにあたって役立ったのが生成型AI。ChatGPTやCopilot AI、Claude AIなどを用途に応じて使い分けたのです。特に助けてもらったのはClaude AI。論文の日本語原稿を英語化するのに大変重宝しました。私の早期修了は、生成型AIがなければ達成不可能だったでしょう。AIはいまや研究生活に不可欠な絶対的存在となりました。

ひょっとすると読者さんの中には、生成型AIの存在を知っていながらも使ったことのない方がいらっしゃるかもしれません。この記事をご覧になられた後、すぐに利用者登録して使い始めてみるのをオススメします。AIの凄さは使ってみて初めて分かるもの。使う前と使う後とではまるで世界が違って見えることを約束しましょう。

この記事では、大学生が生成型AIを駆使すべき3つの理由を解説します。

  • 生成型AIを使うべき理由を知りたい方
  • 生成型AIの真の威力に興味がある方

こうした方々にピッタリな内容です。ぜひ最後までご覧ください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

使えば作業が明確に効率化するから

先ほどご説明しましたように、私は生成型AIを論文執筆へ取り入れています。日本語原稿を英語化するにあたって、生成型AIは欠かせない存在になったのです。

生成型AIが登場する前、我々は原稿をアナログな方法で英語にしていました。日本語を翻訳アプリDeepLに放り込み、それを一文ずつ英語に直していたのです。DeepLの英訳は正確。人間が自分の頭でゼロから英語を作るよりも綺麗な文章が出来上がります。しかし、どこか英文がぎこちない。文脈を無視した単語の使い方をしたり、一文まるまる訳し飛ばしていたりと所々にミスが目立ちました。DeepL翻訳した英文を指導教員に添削してもらうと血の海のように真っ赤に。全文書き直しとなったことも。結局、論文を英語に直すだけで一か月以上もかかったのでした。

生成型AIが登場して以降、日本語の英語訳がものすごく楽になりました。英文をAIが半自動で作ってくれるようになったのです。

英文翻訳するのはAIの仕事。彼らは専門分野に相応しい英単語を選び、文脈に沿った自然な英文を超高速で作ってくれます。AIが仕事してくれている間、我々は横でボーっとしていられます。寝そべってスマホでYouTubeを見ていても構わない。トイレに行ったり晩御飯を作ったりして研究から離れることも可能。AIの処理が終わり次第、出来栄えを確認し、再度命令文を送ってブラッシュアップしていきます。英文全体の翻訳がものの10分で終わってしまいました。生成文の仕上がり具合はピカイチ。指導教員からの添削修正をほとんど受けずに雑誌へ投稿できました。

論文執筆を始め、データ解析やプログラミング、画像処理などで生成型AIが大役立ち。AIを使えば作業が明確に効率化していくのです。我々の作業速度を大幅に加速させられるでしょう。浮いた時間は休んでもよし、別の研究を進めるのもよし。自由に使える時間を増やせるのがAI使用のメリットです。

人間が思考活動へ集中できるようになるから

デスクワークには、思考力を使う営みと、使わずに済む営みがあります。実験方針策定やデータ考察ではアタマを使うでしょう。データ解析をはじめとしたルーティンワークには思考力が不要。時間をかけたいのはアタマを使う方。論理を慎重に一つずつ組み立てていって間違いのないよう進んでいきたいものです。逆に、ルーティンワークへあまり時間を使いたくはありません。第一、何度も同じ処理を繰り返すのは面倒臭すぎてイヤになるでしょう。

生成型AIは、我々の悩みを解決してくれます。ルーティンワークを代行させることで人間が思考活動へ集中できるようになるのです

AIは超高速でデータ処理可能。ChatGPTにグラフ作成を任せれば10秒でそれなりの図が完成します。人間側は、そのグラフを眺め、何をどのように考察するかへアタマを使えばいいのです。考察ポイントだってAIが教えてくれます。人間の視点では盲点になりがちな、意表を突いたデータの読み取り方も示唆してくれるかもしれません。

図表作成やプログラミングなどのルーティンワークから解放されたら楽になるでしょう。精神的な負担を抑えられ、創造性が求められる仕事の質を高められるに違いありません。

他のみんながもう使っているから

私の所属元研究室では、生成型AIが登場した瞬間から全員が使い始めました。AIと論戦バトルする遊び目的な人もいれば(←私です)、研究効率化のために利用する真面目な学生もいました。いずれにせよ、生成型AIに触れた学生は、AIの凄さを肌で感じているわけです。一度あの凄まじさを見てしまったらもう、「使わない」という選択肢を持てなくなるでしょう。おふざけで使い始めた私ですら、いまやAIを研究にガンガン取り入れています。文書作成、文献調査、コード処理等でAIは獅子奮迅の活躍ぶりです。

最先端ツールを使うのが”楽”をしているようで嫌になる方もいらっしゃるでしょう。苦労してこそホンモノの実力が付く。学生のうちはあえて大変な思いをしておくべきじゃないか、と。その気持ちはすごく理解できます。自分自身も最初は、生成型AIへ論文英語化を任せるのに抵抗がありました。そんなことしたら自分の英語力が落ちてしまいやしないか。自分の力で英語を書けなくなるのではないか…

正直言います。従来型ツールで頑張るのはもう無理です。生成型AIのパフォーマンスは、人間側が意地を張って使わずに済ませていられる次元ではありません。

我々は良い成果物の創作を目指して仕事していますよね?そうである以上、より良質なアウトプットを産み出せる生成型AIを使わない理由がないのです。私の場合、「自分のスキルが多少落ちても仕方がない」と甘受しています。英作文力が落ちても仕方がない。文書作成力が落ちても仕方がない。なんせ、自分よりもAIの方が出来の良いモノを作れるのだから。

ワープロ登場以来、日本人は漢字を書けなくなりました。常用漢字の書き取りですら怪しい方も多いのではないでしょうか。それと同じように、生成型AIを使い始めれば、人間が以前持っていた何らかのスキルを失ってしまうでしょう。失わずに済ませるのは極めて困難です。AIを使った方が楽に良質なアウトプットを産み出せるのだから、従来の仕事に必要だったスキルを維持する必要性や正当性を見出せません。

大学院生の場合、特に博士課程進学予定の方ならなおさら使うべき。周りの学生がみなAIを使っているなか、自分だけ使わずにいたら、研究ペースで後れをとってしまいます。

博士進学者は相対評価にさらされる機会が多いです。学振DC1や公募への応募などで同世代の学生と業績量でバトルするでしょう。相手はみんなAIユーザー。B4やM1の間に論文を出版してきた人間が多くいます。従来型ツールに頼っていたら、業績積み上げ速度が相対的に遅くなるのです。同期と圧倒的大差をつけられてフェローシップに不採用になる可能性が。不幸な思いを味わう前に研究へ生成型AIを導入しましょう。仕事のごく一部分だけでもAIに任せてみれば研究効率が変わってくるはずです。

最後に

生成型AIと研究活動について、自身の経験を踏まえながら解説してきました。論文英語化の効率化や研究データの解析など、生成型AIは私の研究生活を劇的に変えてくれたのです。

私が考える生成型AIを使うべき理由は3つ。作業効率の向上、思考活動への集中、そして競争力の維持です。この記事では、それぞれの理由について具体例を交えながら説明してきました。

もちろん、AIの活用には課題もあります。ワープロの普及で漢字を手書きする機会が減ったように、生成型AIの登場でこれまで必要とされてきた能力が衰えるかもしれません。しかし、より良質なアウトプットを生み出せるAIを使わない理由はないのです。特に博士課程を目指す学生にとって、生成型AIの活用は不可欠。周囲の学生がAIを駆使して研究を進める中、従来型ツールに固執していては確実に後れを取ってしまうでしょう。

この記事を読んだ皆さんには、ぜひ生成型AIを研究活動に取り入れてほしいと思います。AIがもたらす凄まじい可能性をぜひ体験してみてください。

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