【毒親】大学受験で親に足を引っ張られた人へ大学進学後にやってほしいこと

北大博士課程を一年短縮修了し、地元の大企業へUターン就職しました。

普通の家庭で生まれ育った人間にとって、大学受験は志望校選びと学力向上だけに集中するイベントだったかと存じます。ひとたび志望校を決めたあとは、両親と子供の三人四脚で合格を目指していくでしょう。

毒になる親(毒親)の元で育った子供にとっては違います。親が力になってくれるだなんて有り得ないし、加勢してくれるどころか、こちらの力をガンガン削いでくるのです。勉強に集中したくてもできず、イライラさせられたり集中力をかき乱されたりして、勉強どころじゃありません。

私は高三・11月の京大模試で農学部A判定を取りました。その後、試験直前期に毒親から15分に一度も勉強の邪魔をされ、ラストスパートをかけられなかった挙句、本番で京大農学部にあと6点足らず不合格になりました。

不幸にも毒親のもとに生まれてきた皆さんは、親の支配から脱すべく勉学に励んでいることでしょう。とはいえ、毒親の破壊力はとてつもないので、第一志望にまでは手が届かず、学力的に到達できそうな大学を受けて進学することになるでしょう。自分自身、浪人時代も親から邪魔され続け、京大模試A判定・冊子掲載まで上り詰めたのに、北大総合理系までランクを落として受験しました。

内なる敵に足を引っ張られながらも大学生になられた皆さん、誠におめでとうございます。この記事では、大学受験で毒親に邪魔された方へ大学進学後にやっておくと良いことを解説しました。せっかく親の手から離れられるチャンスなので、この記事をキッカケにぜひ解毒を進めてみてください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

実家を出て一人暮らしする

皆さんは大学受験の結果に満足していますか? 自分の限界まで学力を高め、進学可能な最高到達点の大学に進学できましたか? 

おそらく、毒親家庭で育った学生の大半は不完全燃焼だったでしょう。本当はもっとやれたでしょうし、親が邪魔しなければワンランク上の大学へ行けたはず。心の中では悔しい気持ちが沸騰しかけているかもしれません。

皆さんは、毒親の姿を見たら、無性に腹が立ってきませんか? 私はすごくイライラしますよ。こちらは黙って耐えてきたのに、私が合格した瞬間、毒親当人は「私が○○大学へ合格させたんだ。感謝しなさいよ!」と言ってくるんですからね。あなたが何をしてくれたというのでしょうか。あなたが足を引っ張らなかったら、余裕で、しかも一年早く京大に行けたんですけど。

毒親家庭出身の皆さんは、苦労して大学生になられました。本当によく頑張りました。内なる敵がいるなか、受験で結果を残すって凄いですよ。

少なからず不完全燃焼感はあるでしょう。私もありました。「アイツさえいなければ」と歯がゆかった。ですが、まずは、これまで頑張ってきた自分自身を褒めてあげてください。頑張った、よく耐えた、えらいぞ、と。時間をかけて受験と毒親攻撃の疲れをゆっくり癒しましょう。

大学進学を機に、今後、家庭環境面で苦労することのないよう、一人暮らしを始めてみてください。実家を出て一人になった瞬間、「あ~、やっとあの辛い日々が終わった!!」と嬉しくてたまらなくなりますよ。毒親は「一人になれば親の苦労が分かる」と言ってくるでしょうが、私は一人暮らし初日に「親の様子をうかがうことなく過ごせるってなんて楽なんだろう^ ^」と笑いが止まらなくなりましたね。

大学進学を機に自活を始め、自分の人生を取り戻してください。一人暮らし開始初日の解放感と充実感を、皆さんにも味わっていただきたいです。

嫌われる勇気を読む

毒親家庭出身学生の課題図書を一冊ご紹介します。

嫌われる勇気をご存じでしょうか? アドラー心理学に基づく西洋哲学の考え方を述べている本です。対談形式で300ページほどの本で、文体は平易だし、難解な言葉は登場しません。本を読み慣れていない方でも1週間あれば読み終えられます。

アドラー心理学の中核概念に課題の分離というものがあります。自分が誰かに何かしたとしても、相手がそれをどう受け止めるかは、あくまで相手の課題なのです。つまり、自分と相手を切り離すのです。同一視するのではなく、距離を置く。突き放すんじゃなくて、自分と他人の境界線を意識する。

課題の分離ができるようになれば、人間関係が劇的に変わり、自分が周りへどう思われるか頓着しなくなります。課題の分離は対毒親関係にも有用です。親と自分を精神的に切り離せられたら、親からされてきたことに振り回されなくなるでしょう

毒親家庭出身学生は、一人暮らしを始めて親の顔を見なくなっても苦し続けます。なぜなら、親からギャーギャー言われ続けて、メンタルが潜在意識レベルまで傷ついているから。私も一人暮らしを始めてずいぶん楽になりましたが、時々ふと「アンタなんか産まなきゃよかった!」と言われたのを思い出して悲しくなるんですよね。だからこそ、一人暮らしで物理的な距離を置いたら、間髪入れずに精神的にも離れなければなりません。未熟でロクでもない親から離れる必要があります。

アドラー心理学の『課題の分離』を理解するには長い時間がかかるそうです。本著の中では、アドラー心理学の理解にこれまでの人生の半分もの時間を要すると書かれていました。18歳でアドラーに出会ったとしたら、課題の分離を理解するまでに9年かかることに。そのころ、皆さんは27歳。博士課程まで行かれた方がちょうど学位を取る頃ですよ。このように果てしない道のりだからこそ、一刻も早く課題の分離に着手するのが良いのです。

私自身はアドラー心理学を大学一年の冬(19歳)に見つけました。大学生になって初めて買った本が嫌われる勇気だったのです。この記事を書いている私は28.5歳で、アドラーが言っていた『これまでの人生の半分』の時間が経ちました。一年に一度は嫌われる勇気を読んで実践を重ね、最近になってようやく少し理解できた気がします。毒親による精神的疲労はまだ完全には癒えていませんが、大学受験生時代と比べれば相当楽になりました。

反面教師にする

毒親家庭で育った方には、毒親の遺伝子が植え付けられています。思考回路もそうだし、メンタル面でもそうで、DNAレベルでも毒親っぽさが刻みつけられている。

ひょっとしたら、皆さんが親になったとき、あなたの親と同じく毒親になるかもしれません。部活やサークルでも同じです。後輩へ毒親っぽいふるまいをしてしまう懸念があります。毒親が自らの毒成分に気付かなかったように、我々も無自覚に周囲へ毒をまき散らす可能性があるのです

皆さんはこれまで毒親の言動に散々苦しんできましたよね。逃げ場のないなか、来る日も来る日も嫌な思いをさせられ、すごく辛かったはずです。だからこそ、他の人には同じ辛さを味わってもらいたくないでしょう? 自分が味わってきた壮絶な苦しみを、子供や後輩へぶつけたくないですよね。

次世代に毒親の毒を継承してはいけないし、毒親と同じ振る舞いをしてもいけません。あの人たちは、真似るべき対象ではない。むしろ、反面教師にすべきです。

自分の親を反面教師にするのは難しいかもしれません。なんせ、肉親を否定するわけですから、自分が必死に生きてきた軌跡まで否定されたような絶望感を味わうでしょう。でも、ここは逃げずに踏みとどまってください。真正面から向き合うべきです。反面教師から学びを得て、自らを変えるチャンスなのですから。

毒親からされて嫌だったことを、別の人へしないようにする。自分が親にしてもらいたかったことを、周りの人にしてあげる。毒親遺伝子を自らの代で断ち切る努力を試みる。子供を作るなと言っているのではなく、親になる前に自分の傷と向き合い、意識的に変わることを勧めています。次世代へひとつでも多くの笑顔を遺すため、我々がまず変わっていきましょう。

最後に

大学受験で親に足を引っ張られた人へ大学進学後にやってほしいことは以上です。一人暮らし・課題の分離・反面教師の3つを覚えてお帰りください。

一人暮らしのメリットを綴った記事もご用意してありますので、よろしければご覧ください⇩

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