こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (M2)です。2年前に修士課程、今年には博士課程入学試験に合格し、現在は修士2年生として研究生活を営んでいます。
この記事では、大学院入試に合格したらやっておきたい4つのことをまとめました。大学院試験受験後の学生さんにピッタリな記事なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。
それでは早速始めましょう!
入学手続き
合格したら、まずは入学手続きを進めて下さい。
- 入学金や授業料の振り込み
- 提出書類の用意
など、各自の大学院で必要な準備を着々と遂行していきましょう。いくら一生懸命勉強して大学院に受かったとしても、手続きを忘れたら教務課に(この人は入学する意志がないのだな)と思われてしまって入学資格を喪失してしまう可能性が。合格したからとはいえ気を緩めることなく、ちゃんと手続きを済ました上で受験終了の解放感にひたって下さい。
私が現在所属している専攻の場合、合格手続きは9月と3月の二度にわたって行われました。
- 一度目(9月):大学院の授業を全部英語で受けるか否かなど、さほど重要ではない書類の提出
- 二度目(3月):学生証用写真や学生カード(住所や電話番号、家族に関する情報)など、間違えるとマズい緊迫した書類の提出
このような形でした。確か、授業料振込用の口座登録も3月だった記憶が。(手続きをするなら9月にまとめて済ませてくれたらいいのになぁ…)と思いましたが、大学は非効率の塊のような場所であるため文句を言っても仕方がありません。
JASSO第一種奨学金の入学前予約採用に応募
次にすべきは、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金への申し込み。JASSOは大学院へ入学する前に大学院在学中の奨学金を申し込める制度(入学前予約採用制度)を設けており、
- 無利子で借りられる第一種奨学金
- 利子が加わる第二種奨学金
この2つのどちらか、もしくは両方の奨学金へ大学院入学前に応募可能。第一種奨学金を受給しても利子が付かないので損はありません。非常時に身動きを取る際の予備資金として受給しておくのがオススメ。ちなみに、院生がJASSOから借りられる奨学金の世帯収入要件は学生個人を対象としたものに。世帯収入がオーバーしているせいで大学時代に奨学金を借りられなかった人間であっても受給することが出来ます。理工系の二年制修士課程の場合、学生個人の年収が299万円以下なら第一種奨学金に採用されるチャンスが。アルバイトやYouTuber等で副業収入が数百万ある方は滅多にいないでしょうから、大学院生のほぼ全員が受給資格者だと見なせます。
採用者数は入学後採用よりも入学前採用の方が多め。もし大学院生の間に何が何でも奨学金を借りながら研究したい方には入学前採用への応募がオススメ。
しっかり休み、英気を養う
多くの学生にとって、院試は大学入試以来の戦いだったかと存じます。「落ちたらニート」という厳しい条件の元での受験は本当に大変だったでしょうから、ここでしっかりと休み、英気を養っておいて欲しいのです。後期からは今まで通り大学に行かねばなりません。卒論を作成すべく、前期より多くの実験をする必要があるでしょう。大学院試験を終えた直後からガンガン実験をやると後期にガス欠を起こす可能性が。休めるうちにエネルギーを蓄え、ゲームや読書など、やりたい事があるなら今のうちにたっぷりと堪能しておくのを推奨します。
大学4年次の大きな山は以下の3つ⇩
- 大学院試
- 後期のゼミ発表
- 卒論
院試を終えた段階ではまだ一つしか越えられていません。あと2つの山を越えるため院試終了直後は少し休んでおくべきです。まだ本格的に実験を進めていない方には想像がつかないかもしれませんが、ゼミ発表に向けた準備や卒論用の実験は予想以上にハードですよ。休めるうちに休んでおいてください。そのうち休みたくても休めなくなりますから。
【筆記免除者向け】専門分野の自主学習を進める
筆記試験を受験した方は試験で随分と消耗させられたと思います。筆記試験が免除だった方は面接しか受けていないので、ほとんど、いや全く疲れていないかもしれません。体力と精神に余裕のある人は夏季休暇の間に専門分野の勉強を進めておいて下さい。後期のゼミ発表や卒論作成が劇的に捗ることをお約束します。
私の場合、体力が有り余っていたので、「一気に専門分野を掌握してやろう!」と難しい教科書に挑戦。しかし、B4・8月の時点ではほぼ何も知らないも同然だったため、教科書に何が書いてあるのかチンプンカンプンな状態でした。私のような遠回りはあまり推奨できません。無理に難しい本にアタックすると勉強自体が嫌いになりかねないのです。もし勉強するならプライドを捨てて超簡単な図解本から理解の糸口を探って頂きたい。難しい本にアタックして来る日も来る日も頭を悩ますよりかは、図解本で大枠をパパっと理解した方が学習がスムーズに捗るでしょう。
最後に
大学院試験に合格したらやっておきたい事は以上の4つです。まとめると、
- 入学手続き:忘れたら即・OUT。後回しにせず、まず最初に片付けよう!
- JASSOの第一種奨学金(入学前採用)に応募:在学採用より採用枠が多い。無利子なので借りて損はしません
- 後期に向けてしっかり休む:卒論に向けた実験は予想以上にハード。休めるうちに休んでおいてね
- 専門分野の勉強を進める:ライバルに差をつける大チャンス。心身に余裕のある方向け
このような形になります。
いくら大学院試験は大学受験より簡単に合格できると言われているとはいえ、院生になるには勉強以外にも気を配らねばならないので一概に”簡単”とは片付けられません。受験合格後も気を抜かず、上記の準備を進めて頂ければ幸いです。
コメント