M2の8月に受験した大学院博士後期課程入学試験の形式と気を付けたことについて

博士課程の入試って、情報が少なくないですか。

修士の院試ならネットにいくらでも体験談が転がっています。どの科目をどう対策すればいいか先輩たちが事細かに書いてくれているし、面接で何を聞かれるかも当日の流れもすぐ見つかる。

ところが博士の院試になると、体験談がほとんど見つかりません。何が出題されてどのくらい難しいのかすらわからないし、何を準備すればいいのかも見当がつかない。受験者がそもそも少ないから仕方ないとはいえ、いざ自分が受ける段になるとかなり困りました。

私は、北外の学部から修士、修士から博士と、すべて内部進学しました。かつての自分と同じように情報がなくて困っている方の役に立てればと思い、D進時の院試の形式や気をつけたことを、なるべく具体的に書いていきます。

  • 博士課程への進学を考えている方
  • D進に備えて前もって準備しておきたい方

ぜひ最後までお付き合いください。

なお、以下はあくまで私の受験した大学・専攻の話です。院試の内容は大学によってバラバラなので、参考程度にお読みください。

目次

【概要】D進の院試は筆記試験+面接試験

前提を書いておくと、修士課程の入試は10分間の面接のみでした。コース内の成績が上位だったおかげで筆記試験を免除してもらい、面接一発で合格をいただいています。

ところが博士課程の入試には、筆記試験の免除制度がそもそも存在しませんでした。筆記と面接の両方を突破しなければ博士課程に入学できない仕組みです。

以下では筆記と面接それぞれの詳細を、書ける範囲で記していきます。

各試験の詳細

筆記試験と面接試験は同日に実施されました。午前に筆記、午後に面接。一日で合否が決まるシステムです。

【筆記試験】2時間。研究内容を英語で書くだけ

朝9時、筆記試験スタート。過去問がネット上に公開されておらず、何が出るのか見当もつかなかったのでビクビクしていました。事前に聞いていた情報は「英語の問題が出る」の一点のみで、自分の専攻の英語の専門書を読みまくって読解問題に備えていたのですが、フタを開けてみると読解問題ではなかった。

出題内容は、自分のこれまでの研究と博士進学後の研究計画をA4用紙の表面に英語で書く。それぞれ一枚ずつ。以上。修士の院試のように難解な専門問題が出たわけではありません。正直なところ、こちらが心配になるほどイージーな出題形式でした。

とはいえ記述問題なので、模式図をデカデカと描いてスペースを埋めるわけにもいきません。「自分には最低限の英語力があります」と示せなければ入学させてもらえない可能性がある。

10分ほど頭の中で構想を練り、学振DC1の申請書に書いた内容を英語化する作戦に決めました。申請書に載せた模式図を再現すればスペースを要領よく埋められますし、支離滅裂な文章を書き散らすリスクも減らせます。

申請書の内容を記憶から引っ張り出し、一文ずつ落ち着いて英訳。なるべくミスの少ない中学レベルの表現で用紙をびっしり埋め尽くしました。最終的に30分ほど時間が余ったので、スペルミスをチェックしたのち、目を閉じて休みました。

【面接試験】発表15分+質疑応答30分。プレゼン形式で研究内容を問われる

13時から面接試験がスタートしました。

一応フォーマルな場なので、上下スーツで臨みました。オンライン面接だったから下はジャージでも問題なかったのですが(極論、履いていなくてもバレない)、受験者としての最低限の誠意は示しておこうとズボンもスーツにしています。

まず15分で、これまでの研究と博士進学後の研究計画をプレゼンします。発表は事前にしっかり練習していたので滞りなく終了しました。

問題は発表後の質疑応答です。例年、なんと30分ほど続くらしい。 学会で受けた質疑応答は最長でも5分程度。30分間のディスカッションなんて想像もつきませんでした。ゼミや指導教員との議論なら30分でも1時間でもやってきましたが、人生がかかった緊迫感のある場で30分間攻撃に耐えられるのか、気が気ではありませんでした。

ところが心配は杞憂に終わります。面接官の先生方はみな穏やかな口調で、研究のアドバイスをくださいました。質問が一巡したあとは、在学中の留学計画や修了後の進路など雑談に近い話題に移っていきます。ほぼ予定どおり30分が経過したあたりで、面接試験は終了しました。拍子抜けするほど簡単に終わってしまった…

人生で一番イージーな入学試験だった

博士課程の院試は、人生で最も簡単に突破できた入試でした。修士の院試では試験3週間前まで筆記免除の可否がわからずそれなりに対策していましたが、今回は普段の研究活動で培った力で問題なく乗り越えられています。

個人的には、もう少し厳しく選抜してもいいんじゃないかと思いました。さすがにヌルすぎる。もうちょっと歯ごたえがほしかった。まぁ、日本はD進の応募者が少ないので、選抜しようにも母数が足りず選び「抜く」のが難しいんでしょうね。

ただ、博士に進みたい方にとっては朗報です。D進入試のハードルは、ありがたいほど低い。 心身の消耗を抑えて博士進学の権利を手に入れ、修士課程の残りの時間を使って博士課程への助走を始めてください。

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