大学院修士課程進学時に内部進学を選んだ3つの理由

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。修士・博士課程進学時に両方とも内部進学を選びました。

この記事では、修士課程進学時に内部進学を選んだそれぞれ3つの理由について話します。

  • 外部進学しようかどうか迷っている方
  • (このままエスカレーター式に内部進学してもいいのかなぁ)と葛藤している方

こうした方々にピッタリな内容なので是非最後までご覧ください。

それでは早速始めましょう!

目次

修士課程進学時に内部進学を選んだ理由

私が修士課程進学 (M進)時に内部進学を選んだのは以下3つの理由から⇩

  • 外部進学してまでやりたい研究がまだ見つかっていなかったから
  • 内部進学するなら筆記試験が免除だったから
  • 他の皆も内部進学を選んだから

以下で一つずつ解説します。

外部進学してまでやりたい研究がまだ見つかっていなかったから

B4の4月に研究室へ入りました。大学院試験 (院試)の出願は6月下旬、院試は8月下旬ということで、配属から院試準備を始めるまでの期間は僅か3か月足らず。私の場合、最初の3か月間は論文を読むので精一杯でした。その論文さえまともに読めないのだから最早どうしようもありません。研究計画に思いを巡らせる余裕など全くありませんでした。配属時に教員から与えられた研究テーマさえよく分からないまま。右も左も分からない状態。外部進学してまでやりたい研究を考える暇 (いとま)が無かったのです

高校時代や学部時代に自主的に研究でもしていれば話は別。専門書や論文を読み慣れ、当該分野の全体像や課題を明瞭に把握できている状態ならば。それなら『やりたい研究』が見つかっていたかも。『やりたい研究』が配属先の研究室で出来なさそうなら外部進学を選んでいた可能性が。しかし、私は研究室に入って人生で初めて研究に手を染めた身です。専門書など、大学の講義で使った教科書しか読んだことがありませんでした。やりたい研究なんてない。やりたくない研究もない。研究に対する思い入れさえない。わざわざ違う環境を求めて外部進学する意義を見出せなかったのです。

内部進学するなら筆記試験が免除だったから

院試には筆記試験と面接試験の2つがあります。両方ともパスしてようやく合格の切符を掴めるのです。筆記試験の範囲は広大。学部時代に講義で習ったほぼ全ての知識が問われます。しかも結構難しい。直近の過去問を見て「なんじゃこりゃ…」と口が開き、顎が外れ、元通りにならなくなってしまったほど。幸い、私が所属していたコースではGPA上位者に筆記試験免除の資格が与えられます。私も辛うじて筆記免除。院試を面接のみでパスできることになったのです。この時点でほぼ院試の合格が手中に。面接時間に遅れさえしなければ翌年4月から大学院生です。人間、安きに流されます。頑張らなくても院生になれる状態でわざわざ他大学を受ける気力を振り絞られませんでした。

もしも外部進学するとなったら筆記免除にはならないでしょう。他大学の内部進学者と筆記試験で成績を競わねばなりません。他大学の院試を受けるにあたり、内部進学者との情報格差が懸念されました。内部勢は潤沢な講義と院試の過去問で対策できるけれども、外部勢の私は公開された限られた情報にしかアクセスできません。過去問対策が満足にできないのです。外部へ院試を受けに行って筆記試験をパスできる未来を描けませんでした

他の皆も内部進学を選んだから

上であーだこーだ述べましたが、私自身、M進時にココまで真剣に (外部進学しようかどうか…) と考えてはいませんでした。内部進学を選んだのは「他の皆も内部進学していたから」との理由が大部分を占めます。(他のみんなはどうするのだろう…? あぁ、内部進学なのか。じゃあ私も♪)といった感じ。目の前に敷かれたレールから降り、己の力で道を開拓する勇気を有していなかったのです。そもそも“外部進学”という選択肢さえ目の前にチラリともよぎりませんでした。一時期、“大学受験で落ちた京大にリベンジしよう”と考えたこともあったのだけれども、「院試で合格したって大学受験のリベンジにはならないのでは?) と改めて思い直したのです。ウチの学年では一人だけ、北大から東大に外部進学を果たしました。それ以外の人間は就職 (全体の15%)か内部進学 (80%以上)といった形で落ち着いたのです。

かめ

エスカレーターに乗る形でM進を果たしましたが、この決断に微塵も後悔をしていません。むしろ、最小限の労力で院試を突破し、研究の為に力を温存できて良かったとさえ思っています

最後に

大学院修士課程進学時に内部進学を選んだ理由は以上。明日は博士進学時に内部進学を選んだ理由について語ります。

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