北大と国研で研究している化学系大学院生かめ (D2)です。日本学術振興会特別研究員DC1として国からお給料を頂いています。
先日の記事では私のモーニングルーティン[記事]とデイタイムルーティン[記事]をぞれぞれ解説していきました。シリーズ最終回となる今回は、夜の過ごし方をご紹介します。
それでは早速始めましょう!
~18:00-19:00 笑いと共にある食事~
夕食は18時頃から。基本的に自宅で楽しみます。論文執筆の佳境期には研究室で済ませることも。できる限り家での食事時間を憩いの時間として大切にしています。
メニューは昼食とほぼ同じ。
- 【主食】雑穀&小豆&有機すりごま入り玄米 0.7合
- 【主菜】味噌をかけたサバ缶水煮
- 【添え物】ゆで卵または生卵 1~2個
ただし、夕食には特別なデザートが加わります。それは一本のバナナ。少し熟れて柔らかくなった状態が特にお気に入り。食べ方にもこだわりを持っていて、以下の順序で味わいます⇩
- そのままの味わい
- 黒糖の粉末と共に
- 塩を振りかけて
- オリゴ糖をつけて
- 残りは黒糖か塩と共に
夕食時もYouTubeを視聴します。昼食時と異なり、自分以外誰もいない家で食べるので、思い切り声を出して笑い転がれるのです。特にお笑い動画を好んで見る傾向が。食べ物を噴き出さないよう注意しながら、腹を抱えて口や鼻から玄米を大量噴出させる時間を過ごします。効率や生産性を重視する現代社会だからこそ、このような「無駄」な時間の価値を痛感するのです。人生のエッセンスは「無駄」。無駄のある生活こそ至福。
知的充実の時間 ~19:00-21:00 読書とブログの世界~
19時になれば笑いの時間に区切りをつけ、静謐な時間へと移行します。消灯15分前まで、読書かブログ執筆に励みます。おおよそ2日の読書に対して1日のブログ執筆という配分です。
読書では主に純文学を選びます。愛読作品は夏目漱石全集。その読みやすい文体、豊かな語彙、にじみ出る教養に魅了されています。かつては三島由紀夫など、より刺激的な作風の作家も好んでいました。年齢を重ねるにつれ、心を落ち着けて味わえる古典的作品へ傾倒するように。明治・大正期の作品に描かれる牧歌的な風景や、力強い日本語の響きに心惹かれます。
ブログ執筆の日は、2時間で最低1記事、調子が良ければ1.5記事ほどの執筆を目指します。限られた2時間を最大限活用するため、家と研究室の往復時間を記事構想に充てています。空を見上げながら歩き、次の記事のテーマや構成、過去記事との関連付けなどをじっくりと練るのです。家から大学までの自転車通学も可能。構想を練る貴重な時間を大切にするため、あえて徒歩を選んでいます。事前に十分な構想を練ることで、執筆時は一気呵成に文章を紡ぎ出せるのです。通常、1時間で2,000文字以上、2時間では4,000文字程度の文章を書き上げられます。本音を言ったら一日中ブログを書いていたい。文筆業で生計を立てられるほどの技量はないため、趣味としての活動に留めている現状です。
心を整える瞬間 ~21:00-21:15 座禅による内省~
21時丁度に読書やブログ執筆を終え、布団の上で座禅を組みます。目を閉じ、その日一日を振り返るのです。B1の頃から続けているこの内省の時間で、自己を磨き続けています。内省する内容は以下の通り⇩
- 今日、最善を尽くせたか?
- やり残したことはないか?
- 改善の余地はどこにあるか?
- この一日は、過去・現在・未来の自分にとってどのような意味を持つのか?
入試や資格試験など、結果が明確に問われる場面では徹底的に成果を追求します。しかし、努力が必ずしも結果に結びつかないケースもあります。そんな時は「最善を尽くせたか」という視点に立ち返るのが大事。100%の努力を出し切れたのであれば、その結果を受け入れる術を学びました。資本主義社会の果てしない競争に巻き込まれてはダメ。時には競争から距離を置いて心を休める。この バランス感覚を大切にしなければなりません。
安らかな眠りへ ~21:15 就寝~
内省の進み具合によって多少の前後はありますが、基本的に21時15分には就寝します。学部生時代は深夜まで起きていられました。年齢とともに早寝早起きの生活が自然と身についてきたのです。今では小学生時代より早い就寝時間。永遠の10歳児を自称する身としては、むしろ相応しい生活リズムかもしれません。
寝つきは極めて良好。横になってから10分もすれば深い眠りに落ちます。夢見も鮮やか。高校時代の恋愛や馬術少年期の思い出、印象的だった大学の講義など、明るい記憶が夢の中によく現れます。「もう少し見ていたい」と思う瞬間に目が覚めてしまう。夢の素晴らしい余韻と残響に後ろ髪ひかれる思いで新しい一日が始まるのです。
最後に
以上で、私の一日のルーティンをすべてお伝えしました。この三部作が、皆様の研究室生活をより充実したものにする一助となれば幸いです。
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