大学院の修士課程を早期修了するメリットとデメリット

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (M2)です。博士課程の修了要件をM2の前期に満たす見込みだったため、2年間の正規修了年限を待たずに博士課程へ飛び級しようした経験があります。最終的には指導教員に止められて断念。修士課程へ2年費やす代わりに博士課程を一年飛び級することに。

この記事では、修士課程を早期修了して博士進学 (D進)するメリットとデメリットをまとめてみました。

  • D進に興味がある修士学生さん
  • 「修士課程に二年も要らないよ。はやくD進させてよ」という私のような方

こうした方々にピッタリな内容なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!
まずはメリットから解説します

目次

メリット:3つ

修士課程の早期修了に対して私が見出したのは以下の4つのメリット⇩。

  1. 奨学金返済免除や学振DC申請時の実績に使える
  2. 大学受験浪人による1年間の遅れを巻き返せる
  3. 卒業までに要する学費を節約できる

それぞれについて、以下で詳しく述べていきます。

奨学金返済免除や学振DC申請時の実績に使える

私はいまJASSOから第一種奨学金を借りています。返済免除を目指して日々研究に勤しんでいる次第。返済免除となるには授業の成績や論文投稿など、様々な評価基準でポイントを積み上げる必要があるのです。この記事で俎上に上げている修士課程の早期修了も返済免除認定業績として加味されます。もしも返済が全額免除になったら200万円もらえる。半額免除でも100万円いただける。バイトもせず100万円以上もの大金を得られるとあって早期修了を検討していました。

また修士課程の早期修了は、学振DCの申請書にて自分の優秀さをアピールする際に使えます。修士課程を早期修了する人なんてごく僅かですから、早期修了しておくだけで他の申請者と大きく差別化できるというワケ。学振の採択率は20%前後。DC1の申請時には業績面で他人と差などつきません。どうにかして他の申請者との違いを際立たせねばならない。修士課程の早期修了は学振DC内定を手繰り寄せるキラーパスになるかもしれません。

大学受験浪人の一年間を取り戻せる

私は一年の受験浪人を経て北海道大学へ入りました。修士課程を早期修了すれば受験で背負った一年のビハインドを取り戻せます。大学入学後、他の人と比べて回り道したのをずっと気にして生きてきたのです。正直、辛かった。挽回できる手段があるなら喜んで飛びつくつもりだった。私にとって修士課程の早期修了は、浪人によって植え付けられた劣等感を払拭できる最高にして最後のチャンスでした。コレを逃せばもう二度とは訪れない千載一遇の好機。仮に博士課程をも早期修了することができれば、全課程を標準年限でパスする学生より早く社会に出られるでしょう。非・浪人生を追い抜くことって可能。劣等感どころか優越感さえ得られるかもしれない。

学費の節約になる

修士課程への在籍年数を減らせれば学費も少なくて済みます。国立大の学費は年間53万円。一年早期修了すれば53万、二年早く社会に出られれば106万円もの節約に。たいして講義を受けていないのに授業料だけ払わせられる仕組みが何となく嫌。払わずに済ませられるならそうしたかったです。修士課程で払わずに済んだ分のお金はD進後の生活費に充てられます。D進後は完全に自分のお金だけで生きていくつもり。少しでも蓄えに余裕があった方が良いですからね。

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