学会発表や質疑応答をうまく乗り切るための基本スタンスを解説

研究室配属から修了するまでに、国内外合わせて20回以上、学会発表をしてきました。最初の発表ではド緊張で質問の意味すら理解できず、頭の中に はてなマーク が浮かびまくり、質問に質問を返して終わる体たらく。あれは恥ずかしかった。

でも、何度も出ていくうちに場の雰囲気へ慣れていくものです。M1の3月には全国学会で講演賞をいただけましたし、D2の公聴会では教授陣からの質問を完封するまでになりました。質問の意味すら分からなかった人間が、ここまで成長できたのです。

この記事では、過去のプレゼン発表の経験を踏まえて、私が学会発表に臨む基本スタンスを紹介します。「学会発表、怖いな…」と身構えている方にこそ読んでいただきたい内容です。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

学会は、仲間を見つける場

初めて学会に出る方の多くは「質疑応答でボコボコにされたらどうしよう」と怯えています。私もそうでした。でも安心してください、学会はゼミとは違います。

ディスカッションを持ちかけてくださる方は、純粋な好奇心から尋ねてくださっています。「その実験、もうちょっと詳しく聞きたいな」くらいの温度感がほとんどなんですよ。袋叩きにされることはまずありません。

むしろ、学会に出れば、自分の研究を全国あるいは全世界の同業者に知ってもらえます。だから「研究分野で自分の存在をアピールするぞ!」くらいのテンションで臨むのがちょうど良いのです。

知ってもらった先に何があるかといえば、たとえば共同研究でしょうか。研究に興味を持ってくれた方と話が弾み、自分の研究室にはない実験装置でさらに詳細な分析ができることもあります。

学会は、仲間を見つける場でもある。学会発表は、仲間探しの旅。そう思えば、怖さよりもワクワクが勝ってきませんか。

堂々と発表するために、準備を徹底する

学会発表では胸を張り、堂々とプレゼンしてください。口には出さなくとも、心の中では「オレの発表を刮目して見よ!」くらいの気概で臨んでください。自信満々で話した方が、聴衆にも研究の面白さが伝わるんですよ。逆に、おどおどしながら話すと、どんなに良いデータでも説得力が削がれてしまう。そんなのもったいないですから。

ただし、気合いだけで堂々とできわけではありません。準備を厚く積み重ねて向かうからこそ、堂々と講演できるのです。たくさん実験して自信のあるデータを集める。想定される質問に対して自分なりの答えを用意しておく。発表練習を繰り返して、時間配分と言い回しを体に染み込ませる。ここまでやって初めて「自分はやれることを全部やった!」と胸を張れます。

準備万端で学会に臨めば、講演中に深い充実感を味わえます。学会発表後のお酒が格別に美味いく、あの一杯のために頑張っていると言っても過言ではありません。

質疑応答は、アドバイスをもらえるボーナスタイム

発表が終わると質疑応答が始まります。ここを恐れる方が多いのですが、質疑応答こそボーナスタイムだと思ってください

学会にはさまざまなバックグラウンドを持つ研究者が集まっています。自分が普段まったく触れていない分野の視点から質問が飛んでくることも珍しくありません。「その材料、触媒の文脈ではどう評価されるんですか?」なんて聞かれたら、電池屋の自分には新鮮すぎて目が覚めます。

自分の知識で答えられる質問には、スラスラ返せるでしょう。ただ、斬新な角度から質問されて「えっと…」と固まることもあります。スラスラ答えられなくたっていいんですよ。答えに詰まった瞬間にこそ、研究を前に進めるヒントが潜んでいるものですから。分からない質問には素直に「分かりません」と答えればいい。正直に答える姿勢は、聴衆にも好印象です。

せっかくいただいた質問は、忘れる前にメモしておいてください。私自身、学会での質問がきっかけで、何個か新しい研究を始めています。たった2〜3分の質疑応答が、研究の方向性を変えてくれることもあるのです。

他人の発表は学びの宝庫

自分の発表が終わっても、学会は続きます。せっかく高い参加費を支払うのですから、他人の発表を見て元を取りましょう。

発表が上手な方のスライドデザインや話の組み立て方、聴衆の目を引く立ち居振る舞いを観察してみてください。自分のプレゼンに取り込めるヒントが山ほど見つかります。上手い人の技術は、見ているだけで身体に入ってくるものです。

あと、同世代の学生が行う講演も見ておきましょう。ライバルの発表からもたくさんの果実を得られます。「同い年でこんなレベルの研究をしているのか」と刺激を受けますし、先輩学生のハイレベルな発表を見れば、もっと頑張らなきゃなと前向きになれるでしょう。

研究室の中だけで頑張っていると、知らず知らずのうちに井の中の蛙になりがちです。ときどき学会に出ると、自分の立ち位置を客観視でき、ひたむきに努力を積み重ねられます。

最後に

学会発表に臨む基本スタンスの紹介は以上です。

最初は誰でも怖いし、緊張するし、質問の意味すら分からないこともあります。私がそうでした。でも経験を重ねるたびに確実に上手くなります。場数が自信をつくり、自信が余裕を生み、余裕が良い発表に繋がっていく。まずは一回、登壇してみてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次