【研究室生活】学会発表や質疑応答のコツを現役理系大学院生が解説します!

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (M2)です。研究室配属初年度からこれまでに、国内/国外合わせて計7回、学会発表をしました。最初の発表では質問の意味さえ分からないほどド緊張。頭の中にはてなマークが浮かびまくり、質問へ質問を返して終わる体たらく。何度も出ていくうちに雰囲気へ慣れていきました。M1の3月には全国学会で講演賞をいただけるまでに成長。

この記事では過去の学会発表の経験を踏まえ、私が学会発表に臨む基本スタンスを紹介します。学会発表へどのような姿勢で臨めばいいか分からない方の参考になれば幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

学会発表は自分の研究を知ってもらう場

学会はゼミと違い、ボコボコにされる場ではありません。自分の研究を全国、あるいは全世界の同業者に知らしめられるための場所。質疑応答で滅多打ちにされることはまず無いでしょう。ディスカッションを持ち掛けて下さる方は単純な好奇心で尋ねて下さります。”あぁ、ボコボコにされるの嫌だなぁ…”と委縮しなくて構いません。「研究分野で自分の存在をアピールする大チャンスだ!」とワクワクして臨むぐらいがちょうど良い。

学会で自身の研究をアピールすると良いことがあります。自分の研究に興味を持ってくれた方と共同研究が始まるかもしれないのです。もしも共同研究が実現すれば、自分の研究室にはない実験装置で更に詳細な分析ができる可能性も。何かこれまでにない革新的な発見が生み出されるかもしれませんね。研究は一人だけではできません。少しでも多くの方と一緒にやった方がより早く、深い所まで達せます。学会は共同研究者募集の場として最適な場所なのです。炎上なんて一切気にせず伸び伸びと発表しに行ってください^ ^

「オレの/アタシの発表を刮目して見よ!」と言わんばかりに堂々と発表する

学会発表では胸を張り、堂々と発表するのがオススメ自分の研究の面白さを聴衆に伝えることを最大かつ唯一の目標として掲げつつ、口には出さないまでも

  • この研究はこんなに凄いんだぞ!
  • 自分の発表をしっかり見とけよ!

と言わんばかりに自信満々でプレゼンすると成功します。講演を堂々と行うにはたくさん実験して自信のあるデータを集めなくてはいけません。面白さを聴衆に伝えるためには専門分野や実験データを様々な角度から解釈できるようにしておく必要が。準備万端で学会に臨めば講演時、深い充実感を味わえます。学会発表後のビールも進みます笑。満足の行く発表ができるようしっかりと準備し、本番では背筋を伸ばして凛とした雰囲気を醸し出しましょう。

質疑応答はアドバイスをもらえるボーナスタイム

質疑応答はボーナスタイム。今まで考えたことのない観点からアドバイスや質問を貰えるチャンス。

普段のゼミは同じようなメンバーばかりなので、質問も似たようなものになりがち。学会は違います。様々なバックグラウンドを持つ人が講演を聞き、様々な専門分野の観点から質問を投げかけてきます。自分の知識の範疇で答えられる質問にはスラスラと答えられるでしょう。全く考えたことのない斬新な角度から質問されたら「えっと…」と固まり、返事に窮することも。いずれにせよ、炎上はしません。罰ゲームでもない。ボーナスタイムです。短時間に多様な視座を獲得できるまたとない貴重な2~3分間。

せっかくいただいた質問はどこかにメモし、後で色々と考えてみると良いですよ。自分の今後の研究に関するヒントが隠されているかもしれません。

他の人の発表を見に行く。プレゼンスキルを盗み取る

学会は自分の発表後も続きます。せっかく高い参加費を支払うのですから、他人の発表を見て勉強するのがオススメ。発表の上手な方のスライドデザインや立ち居振る舞いなどを盗み取る。同学年の学生の講演を聞けば刺激を受け、研究を頑張る発奮材料に。研究室の中で頑張っていたら知らず知らずのうちに『井の中の蛙』となりがち。学会で他人の発表を目の当たりにすれば「自分はなんと至らない人間なのだろうか」と謙虚さを取り戻せます。絶え間ない努力によって自分の研究遂行力は一段と高まっていくでしょう。皆さんが頑張れば頑張るほど日本の学術界は栄えていきます。

最後に

学会発表に臨む際の基本スタンスの紹介はコレで以上。これから学会発表へ挑戦する方の参考になれば幸いです。

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