【32日目・リア幸20】11/2 (木):北大の指導教員とコミュニケーション
実は私、この1週間、誰一人とも会話していない。ラボへ行き来するときに乗るバスの運転手さん、そしてTESCOのレジ誘導係を除いて、である。どうしてこのようなことになったか? (アレ?オックスフォードの学生や教授とは話していないの?) とお考えのはず。そうだ、一言も話していない。いや、「話”せ”ていない」と言った方が正しい。
ラボに行っても誰一人居ない。教授はラボから30分離れた居室に籠って作業をしているし、学生やポスドクは家でもできるシミュレーション (理論計算) の研究をしているから来ない。まぁ、一人のほうが気楽で良い。嫌な音で発作を起こさずに済むからその点は安心なんだけれども。家では相変わらずホストのおばちゃんがゴホゴホ咳き込んでいる。今週に入っておじちゃんまでもが一緒にひどく咳き込み始めた。(二人とも、大丈夫なの…?) とさすがに心配になってきた。これでは迂闊に「調子はどうだい?」と喋り掛けられないじゃないか。ホームメイトの日本人男性は何があっても絶対に笑わないから一緒に喋っても何ら面白くない。愛想笑いさえしない方と共に時間を過ごそうとは思えない。
留学ってこんなにも寂しいモノか。もっとワイワイ賑やかに騒ぎながら研究すると思っていたのに。そろそろ誰かと言葉を交わしたい。誰かいないかな…そうだ、先生と話そう。北大の指導教員にメールし急遽Zoomでオンライン面談。留学が全く思い通りに行かない現状を吐露させてもらった。先生からは「語学学校にでも行ってみたらいいかもねぇ」とのアドバイスをいただいた。研究室に人がいないなら別のコミュニティーへ入るしかないじゃん、と。語学学校へ入る元気があれば入ってみようと思う。今はちょっとそんな元気がない。様々な所で消耗させられ気分をマイナスにしないよう手一杯、精一杯だから。北大の研究室の近況も聞いた。色々と大変な状態になっているようで、「その場で見てみたかったです^ ^」と大いに笑わせてもらった。指導教員、12月か2月にオックスフォードへ来てくれるらしい。それまでどうにかストレスの限界に至らぬよう体をマネジメントしよう。
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