週刊オックスフォード§8 安全講習は終わりの始まり。ネガティブな心境と状況の極地に至って下した決断とは?

目次
  • 【50日目・リア幸50】11/20 (月):安全講習は終わりの始まり
  • 【51日目・リア幸20】11/21 (火):実験サンプルは何処…
  • 【52日目・リア幸22】11/22 (水):マジックツリーハウスの洋書を読んだらイライラして主人公に罵声を浴びせ始めた
  • 【53日目・リア幸30】11/23 (木):悟りの境地。残りの期間は洋書の多読だ…
  • 【54日目・リア幸50】11/24 (金):指導教員のオンライン診療。「帰ってきてもいいんだよ」と
  • 【55日目・リア幸60】11/25 (土):昨日起こったラボでのボヤ騒ぎについて
  • 【56日目・リア幸70】11/26 (日):オックスフォード留学を12/29で切り上げることに

【51日目・リア幸20】11/21 (火):実験サンプルは何処…

国研なら到着翌日から実験をすぐに始められる。ハナクソフォードだと1か月や2か月、もしくはそれ以上掛かってしまうのだ。コチラの時間を何だと思っているのか?紙屑よりも軽く扱われているような気がして非常に胸くそが悪い。ハナクソフォードに胸”くそ”を掛けてみた。”我ながらうまく言えたものだなぁ…”と少々鼻高々である。

ハナクソフォード、もといオックスフォードは自然科学分野が得意じゃなかったのだろうか?ノーベル賞受賞者をこれまで何名も輩出してきた面影を今のところ感じられない。「どこのFラン大学なのだろうか」と毎日のように思わされるほどだ。日本のFラン大学の方がよほど事務方の対応がしっかりしている。まぁ、我らが国研と比べたらオックスフォードが見劣りするから比べたら可哀そうだ。オックスフォードにはオックスフォードなりの意地があるだろうからこれ以上比べないであげておこう。

実験を開始するにあたってまだ乗り越えねばならぬ壁が沢山ある。私が先週までに抱えている問題は

  1. 安全講習の未受講
  2. 実験装置の故障
  3. 実験試料の未到着 (未発注…)

この3つだった。そのうち②については解決できた。研究室のボスが新しい装置を買い、先日ラボに到着したのでもう問題無しだ。①は更なる問題が生じた。General Trainingを受講できたと思ったら新たに14個のSpecial Trainingを受けねばならなくなった… (苦笑)。全て受講を終わらせるまでにもう一か月程度かかるかもしれない。嗚呼、時間が勿体なさ過ぎる。時間が溶けるのを傍観するのはあまりに辛くて悲しくなる。

①~③の中で乗り越えるのが一番簡単だろうと見込んでいたのが『③実験試料の発注』だ。ボスに「コレを下さい」と言えばそれだけで本来解決する話だから。現状、事態に進展が最も見られぬのが③だから困っている。ボスに3回連絡しても一向に発注へと事が運ばないのだなんで?試料が無ければ何も実験できないじゃん。そりゃボスも忙しいとは思うんだけれども、さすがに三度もコチラの連絡を無視されたら頭にきてしまうだろう。

おそらく私はボスに軽んじられている。(コイツはせいぜい半年しか居ないのだからこのままテキトーにあしらっておけばいいだろう) と。論文を見せても読んでくれなかった。毎週恒例のオンライン研究室ミーティングで話を振られないのは私一人だけ。タダで研究室に居させてもらっているならこの扱いでも文句はない。でも私、ハナクソフォード大学に月£767 (14.5万円)も払っている。なのに何だ、この酷い扱いは。十分な対価を得られていないぞ。一生懸命稼いで貯めて払った学費を全額返してくれよ。月14.5万円もあったら日本でどれだけ良い研究ができると思っているのか。

そもそもアレだ、研究をやってオックスフォードに多少なりとも貢献するのに、一体どうしてオックスフォードにお金を払わねばならないのだろうか?一度事務に聞いてみようかな。むしろ給料を貰って働く形でもおかしくないと思っているのだが、、、と。

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