【SpareRoom】イギリス長期留学中の滞在場所をどうやって探し出したか

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ (D1)です。日本学術振興会特別研究員DC1としていただいている給与と科研費をフル活用し、2023年10月2日からオックスフォード大学へ半年間、長期私費留学しています。海外で研究をするにあたって宿舎探しが大きな難関に。治安の荒れ行く欧米諸国で路上生活をするわけにもいかないし、かといって行ったこともない国でどこに泊まればいいかも分からない…

この記事では、オックスフォード留学中の滞在場所を如何にして探し出したかについて書きます。

  • イギリス留学の予定がある方
  • 大学の学生寮に入れてもらえずお困りの方

こうした方々にピッタリな内容なのでぜひ最後までお読みください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

9/8 (渡航24日前):学生寮への入寮不可のお知らせ

オックスフォード大学といえば独特なカレッジ制で有名。○○学部といった括りではなく、キングスカレッジ、クイーンズカレッジ、ハリーポッターで有名なクライストチャーチカレッジなど、38ものカレッジにそれぞれ様々な分野の教授が属しており、各カレッジの学生は各カレッジ内で学びや衣食住を完結できる。イギリスの学生寮って果たしてどのような所なんだろう?(住めるものなら住んでみたいなぁ) とかねてから願っていたのです。オックスフォードへ留学へ行けるのが3月末に決定しました。それ以来、受け入れ研究者さんや人事の方に「ぜひ学生寮に住まわせて下さい」と何度もお願いの連絡を入れていたのです。

なかなか返事を貰えなかったものの、遂に9月、連絡が来ました。「学生寮に空きが無いから自分でおうちを探してくれよ」と。やはり、入寮できませんでしたか。正規の留学生に加えて私費留学生まで受け入れるキャパなどあるはずがない。こうなったら自力で家を探さなきゃ。家を探せるサイトを幾つかオックスフォードの事務員さんに教わり、その全てにアカウント登録をして家を探すもなかなか見つからず、、、

9/15 (渡航17日前):SpareRoomを使用しフラット探しを開始

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渡航まで残り3週間を切ってそろそろヤバいぞ…!と焦り始めた。家が全く見つからない。いったいどこに隠れているのか?こうなったら現地到着後、研究室の学生に「頼むから家に住ませてくれ!!」と泣きつく作戦で行くしかないじゃん。人種は違えど”情”はあるはず。情に訴えかければどうにか住処を確保できないかなぁ… ただ、もし研究室の学生さんたちがみんな学生寮に住んでいたら? いくらお願いや土下座をしようと「無理なものは無理だよ」と断られてしまうはず。これから半年付き合う以上、最初にごねて関係を悪化させるのは決して得策ではない。そこで現地のシェアハウス検索サイトを探し、見つけたSpareRoomを使って家を探すことに。

月々の予算、希望する立地、所望の条件などを入力して検索。自分が住ませてもらえそうな物件が意外と多くて安心しました。気になる物件のチャット欄へ「この家、見学させてもらえない?」と連絡。しかし、断りの連絡ばかりが返ってくる。そもそも連絡を無視されるケースが半数を占めていました。せめて一文でも構わないから連絡をよこして欲しいんですよ。”住めそうな物件”が必ずしも”住める物件”とは限らないのがシェアハウスの怖さ。他の居住者が (コイツを受け入れてやってもいいかな)と思わなきゃ住ませて貰えないから

9/18 (渡航14日前):SpareRoomでホームステイの申し出をいただく

”どうしよう、どうしよう”と日増しに募る焦燥感。連絡を一日何通送ってもお断りとサイレントお祈りばかり。ココで野宿を真剣に考え始めました。家を見つけられない以上は路上で寝泊まりするしかありませんから。Googlemapのストリートビューで野宿に適した場所探し。何か所かありそう。屋根があってトイレがあって近くにコンビニのある公園が幾つか。

ストリートビューをいじっていると、SpareRoomのチャット欄に一通のメッセージが。「あんた、家探しているんだって?ウチに空きがあるからホームステイしない?」と。コレを見たとき最初、詐欺だと思いました。 (美味しい話を向こうから持って来るなどおかしな話だ、騙されないぞ…)と。たとえ詐欺だったとしても一応、話だけは聞いてみたい。寒い寒いイギリスの冬に野宿するより何倍もマシだ。何度かチャットのやり取りをしてみて (もしかして善意?詐欺じゃなさそう…) と少しガードが緩みました。文面や月の家賃がぼったくり価格ではなかったことから”信じてもいいんじゃないか?”と思い始めた。

9/22 (渡航10日前):Airbnbでも情報収集

Airbnb – Logos Download (logos-download.com)

もし万が一、詐欺だった場合に備えてAirbnbでも情報検索。コッチはお金を払えばほぼ確実に住まわせてもらえる。ただ高いどれだけ条件を落として検索しても月々の家賃が20万円を超えてしまいそう。20万円じゃ住めません。半年住んだら120万円でしょう?しかも長期では住めなさそう。一か月、あるいは2週間ごとに引っ越し転々としなくちゃいけない。それは嫌だなぁ。留学中は腰を落ち着け一か所に住まわせてもらいたいのに。

9/27 (渡航5日前):WhatsAppで宿舎提供者とビデオ通話&オンライン内見

WhatsApp

ホームステイを申し出て下さった方と夜にビデオ通話しました。使用したのはWhatsAppというSNS。日本でいうLINEの欧米バージョン。アカウントを作成して宿舎提供者と通話を開始。提供者のスマホのカメラ越しに家の様子を見させて貰いました。そこそこ綺麗な家。提供者も誠実そうな夫人。率直に言って、 (住んでもいいんじゃないか?)と思いました。まだ完全には信頼しきってはいないものの、信じても問題ないんじゃないか、と。提供者さん、ボソボソ早口なイギリス英語で色々と仰る。その3割も聴き取られなかったけれども (まぁ、大丈夫だろう)と判断しました。

10/2~10/8 (渡英初日から一週間) オックスフォード市内のホテルに滞在

前々からの計画では、オックスフォードへの到着初週に滞在期間中泊まれるフラットを探す予定。そのつもりで初週分のホテルを予約。既にお金を支払い済みだった。まさか渡英前に家が見つかるだなんて全然予想していなかったもの。ホストから「最初の週から泊まればいいのに」とのお申し出を断るのが辛かった。

初週に滞在したのは市内中心部から少し離れた宿。ホテルのつもりで予約したのに行ってみたらソコはゲストハウス。しかも私、滞在予定より一泊多めに予約していた。日本とイギリスとの時差が育んだ勿体ないミスマッチでお金が無駄に。中身は小ぎれいな良い感じのお部屋。1週間だけの滞在ならば別にゲストハウスでも許容できるな。

10/3 (渡航翌日) 物件を見学させてもらう→ホームステイ決定

ラボへ顔を出したその日の夜にホームステイ先のお宅を訪問。「これからよろしくお願いします」と挨拶をしに伺いました。家の中を見せてもらうと、、、めちゃくちゃキレイ!しかもすんごい広々。私にあてがわれた部屋を開けると巨大なベッドがお目見え。えっ、コレ自分一人で使っていいの笑?「Of course, you do^ ^」と自由に使ってね♪とのお返事。有難すぎる。野宿を覚悟していた身としては考えられぬほどの僥倖。しかもこのお宅、日本人の滞在者がもう一人住んでいらっしゃった。私と同い歳の男性の方。まさか日本から1万キロ離れたオックスフォードで日本人と日本語で話せるだなんて思っても見なかった。

このお宅、が二匹一緒に暮らしていた。めちゃくちゃ可愛い。全然吠えない。私にもすぐ懐いてくれた。「I like animals cause I’ve been riding a horse for ten years in Japan」と動物好きであることをアピール。ホストのお母さん、気を良くしたのか、二匹の名前とその由来をめちゃくちゃ丁寧に教えてくれた。ごめん、二匹の犬の顔があまりにも似すぎてどっちがどっちだかよく分かんないわ…笑

帰る直前に北海道から持ってきた『白い恋人』をプレゼント。ホストファミリーの皆さんはホワイトチョコレートが大好きらしく、渡すや否やすぐに開封して食べて「Ohhhh, it’s so gooooood!!!」と喜んで下さった。石屋製菓には感謝しかない。こんな美味しいものを作ってくれて、おかげでホストと一気に仲良くなれたよ (*≧∀≦*)

最後に

こんな感じで家を見つけて野宿の回避に成功しました。ホストファミリーを見つけられて本当に幸運だったと思います。もしSpareRoomをやっていなかったら声掛け自体もなかったワケです。渡英中の滞在場所を見つける際はSpareRoomの活用がオススメ。

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