【就活】新卒でコンサル業界へ行くのは危ないのではないか

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D2)です。博士課程修了後、広島の大企業メーカーに就職します。

D1・1月から就活を始めた際、メーカーを中心に様々な業界への就職を検討していました。電池メーカーを始め、自動車メーカー、化学メーカー、重機メーカー、電力会社、メガバンクなど、固定観念に捉われることなく自身の活躍の場を模索したのです。

見向きもしなかった業界が一つだけあります。そう、それが本記事で述べる『コンサルティング (コンサル)業界』。この記事では、私がなぜコンサル業界に興味を示さなかったかを述べていきます。

なお、私は当記事にて”コンサルタント”という職業を蔑視したいわけじゃありません。あくまで私がコンサル業界に入りたくなかった理由を記しただけなので、コンサルやコンサルのお知り合いの方は『存在意義を否定された!!』などとお怒りにならないようお願い申し上げます。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

実務経験ゼロで人にアドバイスを送る仕事に就くだなんて余りにおこがましくて…

何年か実務経験を積んだ後でコンサル業界に入るのならまだ分かります。実務で培ったスキルや専門性はコンサル転身後、会社の経営方針や業務プロセス改善の一助となるだろうからです。”実務経験ゼロ”の新卒がコンサルになる意味が分かりません専門性は?何をウリにアドバイスするの?自ら手を汚してモノやサービスを作るのを忌避する理由は?訪問先会社の経営陣に講釈を垂れられるほど会社の何を知っているの…?

会社で働いたことが無いってことは、会社のことをまだ何も知らないってことです。書店で積み売りされているビジネス本を読めばソレっぽいことは書いてあるものの、会社の実態やビジネスモデルは会社で働くうちに【肌感覚】として理解できるものでしょう。新卒でコンサル会社に入ってしまうと、未だ何の肌感覚さえ培われていないにもかかわらず、『○○は△△すべきですねぇ~』と物知り顔で相手に言わねばなりません。助言相手は死線を何度もかいくぐってきた歴戦の猛者のサラリーマン。こちらは実務歴ゼロの新卒コンサルタント。ビジネスの大先輩へ偉そうにアドバイスを送る仕事に就くだなんてあまりにおこがましくって無理。

仮にコンサルになったとしましょう。実務歴ゼロな私の言うことを世間の経営者のうち誰が聞き入れて下さるでしょうか? …誰も聞くわけが無いじゃないですか笑。『お前が経営の何を知ってんねん。帰れ!』とどやしつけられるのが関の山。もし私が会社の経営者だったとしても、会社で働いた経験のない方の経営理論なんか聞きたくもありません。 “所詮、机上の空論でしょ”と相手にさえしないかもしれない。実務歴ゼロだと私のような経営者に舐められてしまいます。新卒でコンサル業界に就職するメリットが全く分かりませんでした。

カタカナ言葉が多すぎて拒否反応が出た。アサイン?ジョイン?…日本語で話してくれや

コンサルさんは不思議な言葉を喋っておられます。アサイン、コサイン、ジョイン、KPI、リスケ、ペンディングなど多種多様。正直、何を言っているのか全く理解できないのです。いったいどうしてあの人たちは日本語で喋らないのでしょうか?アサイン?『配属』でえぇやん。KPI?『目標』でえぇやないか。漢字を使えばいいじゃないですか。ヘタにカタカナや英語を使って話そうとするから余計に理解しにくくなっているんです。

私にとってコンサル語のリスニングは、まるで未知の外国語を耳に入れているような感覚。聞けば聞くほどイライラしてくる特別なおまけ付きの特殊言語。「しばらく聴いていれば慣れてくるのかなぁ」と、YouTubeでコンサル会社の方のお話を暫く流しっぱなしにしてみました。結果、全然慣れなかった。カタカナ言葉があまりに多すぎて、ロシア語ぐらい何を言っているのか分からない。彼らがカッコつけて話すそぶりや仕草にもムカッと腹を立ててしまいました。時間経過に伴いストレスが単調増加。コンサルが嫌いになるだけの悲しい時間の使い方になりました。

せめて日本語で話して欲しいんです。日本語で話していただければ拒絶反応が出ず、落ち着いて話を聴いていられるのではないかなぁ、と。

高給は寿命との交換で得られる。仕事なんかで寿命を削られてたまるかっつうの

コンサル業界は高給で有名。入社初年度から年500~600万円貰え、適正と頑張り次第ですぐに一千万円プレイヤーになれるらしい。後払い式の日系大企業とは正反対。若い頃から沢山稼ぎたい人間にとってコンサル業界はピッタリだと思います。年功序列じゃないのも良い。頑張りを正当に評価してもらえるから頑張り損にならずに済んで嬉しいかも。

正直、給与面だけを見ればコンサルにも魅力を感じるのです。しかし、コンサルは激務で有名。高い給与と引き換えに長時間労働へ耐え、忍ばなければなりません。激務どころの騒ぎではないかも。終電を逃すのなんて当たり前。何日間も連続で徹夜。家に帰るのはシャワーを浴び、着替えるときのみ。体力と寿命の尽きる限界まで馬車馬のように働く職業。

同世代と比べて倍以上もの高給は、各々の寿命を生贄に捧げることで得られます『寿命の前借り』とでも言いましょうか。激務しなければ生きられるはずだった老後の何年分かを差し出し、その引き換えに数百万円分の収入を多めに手に入れる。コンサルでは働けば働くほど多くのお金を得られるように。しかしその分、寿命がどんどん縮まり、健康状態が著しく悪化していってしまう。殉職覚悟なら構いません。最初から仕事で死ぬつもりで働くのならば”死に甲斐もある”というモノです。私は嫌です。仕事なんかに殺されてたまるかってんだ。ブログを書きすぎて血圧が上がってくも膜下出血で倒れるのならば本望。ランニングの途中で心臓発作を起こして意識を失ったとしても良い。でも仕事で死ぬのは絶対に無理。そんな無残な死に方をしたくありません。

もしも自分が企業の社長であれば、自社の経営方針をコンサルに委ねるだなんて恥ずかしくて無理

仮に自分が会社の経営者だとして、コンサルに頼るかといったらまず間違いなく頼らないだろうと思います。「会社の現状を自分の頭で理解できていない」と内外へ言って歩いているようで切なくなるからです。だって自分の会社なんでしょう?せめて進むべき方針ぐらい経営者自身が考え、責任を持って決めるべきじゃありませんか?他人に方針を丸投げして恥ずかしくないの? …いや、そもそも怖くないの?コンサルは経営方針を決め誤ったとしても何ら責任を取ってくれないのに…。社長や会社役員が何のために高給を貰っているか?経営方針を誤った時に公衆の面前で頭を下げ、潔く身を退いて責任を取るためです。重役の仕事は『決めること』と『辞めること』。『決めること』をコンサルに委ねるのならそれは職務放棄。企業のトップを自認できなくなるでしょう。私自身、あくまで一人の経営者として当サイト【札幌デンドライト】を運営しています。札幌デンドライトの運営をコンサルに委ねるなんて考えられません。それならライター業をやめます。

最後に

私がコンサルティング業界へ見向きもしなかった理由はコレで以上。冒頭にも記した通り、コンサルタントを蔑視・批判する記事ではないので、その点のみご了承いただければ幸いです。

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