こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の1月中旬より就活を始め、それからおよそ1か月間で広島の某大企業へ内定しました。
私は大学在籍中、部活にもサークルにも所属しない「ぼっち大学生」でした。”ぼっち大学生でも企業へ内定するには?”と日々考えて戦略的に行動していたのです。この記事ではぼっち学生に向け、就活で所望の企業に内定するために役立つアドバイスをお送りします。
- 就活を有利に進める情報を得たいぼっち学生の方
- 大学でどう過ごせばいいか分からないぼっち学生の方
こうした方々にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速始めましょう!
狂ったように何かへ没頭しよう。何かを極めた経験が『ガクチカ』になる
人付き合いの多い学生には無く、ぼっち学生が潤沢に持つものは【自由時間】。時間を自らの思い通りに如何様にも使えるのがメリット。人付き合いが多い場合、ちょっとトイレに行くのですら誰かと一緒に向かわねばなりません。放課後の飲み会、週末のお出かけなど、ありとあらゆる時間を誰かのために使う必要に迫られるのです。幸か不幸か、ぼっち学生の場合、誰かと一緒に過ごそうにもその”誰か”が近くに一人も居ませんよね。よって、必然的に一人で過ごすことに。使い方に頭を悩ますレベルで時間がふんだんに与えられている。講義以外の時間を全て自己成長に充てられるのです。
ぼっち学生さんへ授ける就活に関する一つ目のアドバイスは、莫大な自由時間を使って何かへ没頭して下さい、というもの。ただ没頭するだけじゃダメ。狂ったように打ち込んでください。スポーツでも読書でも将棋でもOK。皆さんがコレだ!と思った対象を4年間、ないし6年間で極め尽くして下さい。様々な対象を広く・薄くカバーするよりも、狭く・深く掘り下げていくのがオススメ。色々なことに手を出した所で何も身に着かず、時間の浪費に終わってしまうためです。何かを極めた経験やそこで得られたスキルは就活時、自らの【ガクチカ (学生の間に力を入れて取り組んできたこと)】として面接官に堂々と誇れます。履歴書やエントリーシートを仕上げるのが本当に楽になりますよ♪
私の場合、ぼっち学生として獲得した自由時間をランニングとブログ執筆に充てました。運動部在籍歴が無いながらも、趣味でマラソンをやっている父親に感化されて北大入学後に走り始めたのです。どうせやるならマラソンで3時間切り (サブスリー)をしたい。「絶対にサブスリーするぞ!」との一心でランニングに打ち込みました。あまりに暇だったおかげで毎日2~3時間程度の練習時間がありました。陸上関連の書籍や運動生理学の専門書を読み込み知識を付け、自分に合った食事法や練習法を日々模索した末、最適解を見つけたのです。度重なるケガを乗り越え、B3の11月、ついにサブスリーを達成。修士課程に進学後もランニングを続け、今ではマラソンを2時間47分で、100kmを9時間1分で走れるように。マラソンでは体力や継続力、PDCAサイクルを回す力、目標に対する執念の燃やし方など様々なスキルを獲得できました。皆さんも何か好きなものを極めていけばユニークなガクチカを作られますよ👍
日々内省。過去の自分と向き合い続けよう
企業面接では自らの過去について「なんで?」「どうして?」と徹底的に掘り下げられます。就活生の人となりがどのようなものであるかをじっくりと観察されているのです。それは至極当然の話。企業は就活生と数十分話しただけで採用可否を決めねばなりませんから。入社後、新卒社員には400~500万円もの給与が支払われます。人材育成費や労使折半される保険料を合わせれば600~700万円もの大きな出費に。社員が年次を重ねていくにつれて給与が増え、会社から出ていくお金も増えていくでしょう。十年以上勤めた社員には累計億単位もの巨額なお金が費やされることに。せっかく人にお金をかけるのだから、企業は少しでも優秀な人間を採りたいはず。面接で過去のエピソードを聞かれるのは、自分を分析できるほどの洞察力があるかどうかを観るためです。
自分で自分のことについて考えるほど難しい話はありません。自分のことってなかなか分からないじゃないですか?分かっているようで分からない。知っているようで意外と知りません。解が一意に定まる入学試験の問題を解くのとは全く別次元の難度。「自分とはどういう人間か?」との問いに対する答えなど存在しませんもの。自分で解を見つけねばならぬのです。ただ解を出すだけではダメ。その導出方法も慎重に検討する必要が。
自己分析を行うにあたり、ある程度のまとまった時間が必要。一人で長時間、ボーっと座り落ち着いて考えられる時間が不可欠。大勢の人間と過ごしながら自分について内省するのは難しいです。仮にそれが出来たとしても、狭く・浅い分析しか行えないでしょう。就活で求められているのは自らに対する深く・広い、かつ鋭い分析。幼少期の思い出に端を発し、中学高校、そして大学時代の成功/失敗体験など様々な質問が投げられます。過去にじっくりと思いを馳せるのは時間にゆとりのあるぼっち学生だからこそできる所業。有り余る自由時間を活かして日々内省し、自らの過去や現在と徹底的に向き合い続けて下さい。
バイトや大学の研究室で一度は『集団プレー』を経験しておけ
企業での業務は集団プレー。どうしても個人プレーだけでは済ませられません。事業の規模が大きいためです。フリーランスとして活動するならせいぜい数百万円~億単位の事業規模。対して、企業の売上高は数百億円、場合によっては数兆~数十兆円。個人事業主とは桁違いの規模なのです。大きなスケールの仕事をしようと思えば個人プレーだけでは済ませられなくなり、とうしても他者を頼らねばならぬ必要性に迫られるでしょう。
ぼっち学生の唯一の懸念点が『他人との協調性を育む機会が少ない』こと。一人で講義を受け、一人で趣味に没頭しているだけでは集団プレーを経験する機会がありません。企業の面接では「誰かと一緒に何かを成し遂げたことはありますか?」と必ず聞かれます。その際、個人プレー一辺倒なガクチカだと何もアピールできず、自らの協調性を訴えられずに面接を終えてしまう懸念が。”集団プレーの出来ない人間”と烙印を押されたが最後、不採用に。いくら頭が良い優秀な人材でも(協働が出来なさそう)と思われたら無慈悲に落とされてしまいます。
ぼっち学生の皆さん!【集団プレーを経験する機会】を意識的に設けておいて下さい。有力候補としてはアルバイトでしょうか。バイトで他の社員さんと勤務し、お店の苦境やピークタイムを乗り越える体験を積んでおきましょう。大学のゼミや研究室ででも構いません。組織内の他の人間と一緒に研究をガンガン進めていき、論文や学会で発表できる成果としてまとめられれば万々歳。何らかの課題を他人と一緒に乗り越える経験を一つでも増やしましょう。ぼっち学生の皆さんから「そんなことに何の意味があるの…?」と言われてしまいそうな予感しますが、”就活で内定を手繰り寄せるため”と思ってココは一つ、頑張って下さい。
最後に
ぼっち大学生・大学院生専用の就活必勝アドバイスは以上です。皆さんの就活が少しでも上手く行くことを祈って記事を締めくくります。
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