海外留学前に必ずやっておくべきこと4選

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の10月初旬から1月中旬まで3か月半、イギリスのオックスフォード大学へ研究留学に行ってきました。

海外渡航はこれが初めて。旅行でさえ国境を越えたことがなかったのに、右も左も分からぬまま勢いだけでイギリスへ行ってしまいました。渡英後、「しまった。コレをやっておけば…」といった後悔が雨後の筍のように浮かび上がってきました。渡英後に悔やんだって後の祭り。日本へ戻るまではどうしようもなく、ただひたすら耐え凌ぐしかありませんでした。。

この記事では、自身の反省を踏まえ、海外留学前に必ずやっておくべき4つのことをご紹介します。海外留学を控えていらっしゃる方にピッタリな内容なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

心ゆくまで日本食を堪能しておこう

最近の日本食ブームの影響を受けてか、『海外でも日本食を食べられる』と巷の噂で聞きました。寿司やうどん、天ぷらにカツカレーなど、我々が食べ慣れた日本食は海外のスーパーで売られていると聞いた。そんな話を真に受けた私は「イギリスでも日本食を食べられるならわざわざ日本食を持って行かなくたっていいじゃん♪」と早合点。必要最低限の荷物だけパッキングして留学地・オックスフォードへと旅立ちました。

いざ現地に着き、スーパーへ入ると、確かに日本食が売られていました。日本食…?まぁ、日本食の部類でしょう。我々が見慣れているものとは色も形も全くの別物。ていうか、全然美味しそうじゃないんですよね。なんなの、コレ?寿司?ネタが干乾びちゃっているじゃん。うどん?パサパサしていてちっとも美味しそうじゃない。カレーは、、、良かった。カレーだけは美味しそう。でも高い。日本のセブンイレブンなら500円ぐらいで買えそうなサイズのカレーが平気で£5 (900~1,000円)以上で売られている。こんな滅茶苦茶なラインナップでは日本食を楽しみたくたって無理というもの。かといってイギリス料理を楽しむといっても、、、、ねぇ。不味いことで有名なイギリスの料理へわざわざアタックしに行く勇気も気概もありませんから。

海外渡航前に必ずやっておくべき一つ目のことは、日本食を”もう十分”というほど存分に楽しんでおくというもの。少なくともイギリスでは日本食を楽しめませんでした。物価の安い、料理の美味しい地域へ留学に行くならまだ良いのです。トルコなんて最高でしょうね。たとえ日本食を食べられなくても世界三大料理の一つ、トルコ料理を毎日食べられますから^ ^ 物価が高くて料理の美味しくないイギリス地獄みたいな地域へ行く方は要注意。日本で日本食をチャージしておかなければ留学開始後に辛い思いをするでしょう。何か日本から自分の好きな食べ物を持って行っておいても良いぐらい。お米なり、カップ麺なり、缶詰なり、もうどうしようもなく日本食を食べたくなったときに食欲を解消できる応急策を用意しておくのがオススメ。

運転免許を更新しておこう&パスポートに出入国スタンプを押して貰っておこう

目にマスキングをするとまるで犯罪者みたいですね…笑

私の運転免許更新期間は留学期間と100%重なっていました。帰国日の2週間前に免許更新期限が切れてしまったのです。期限が切れた免許を持って車を運転することはできません。無免許運転で捕まり、免許剥奪など重い処置が待っているみたい。一応、期限が切れても免許の更新自体は可能。期限が切れてから半年以内に更新すれば免許の効力が戻るようです。

我々留学者は”海外渡航”という【やむを得ない理由(註:役所用語)】で更新手続きを行えませんでした。なんせ更新期間中、ずっと日本に居なかったわけだから、日本の警察署や免許試験場へ行って免許更新を行うのは物理的に無理です。しかし、海外に行っていたことを証明できさえすれば通常通りに免許の更新が可能。「やむを得ない理由」で更新できなかったのだと証明できれば、無事故・無過失の運転手なら優良ドライバー講習を受けたのち、ピカピカのゴールド免許を手に入れられます。

では、どうやって海外渡航を証明するか?パスポートの出入国印が証明書類になるのです。今どき、出入国手続きなんてeゲートにパスポートをかざすだけで済ませられます。わざわざハンコを押してもらうだなんて七面倒なことをする人は皆無。しかし、期限切れ免許の更新の際に出入国印は必須。もし無ければどうなるか?海外渡航という「やむを得ない理由」で更新できなかったことを証明できず、優良ドライバー講習を受けられません。どうしてもゴールド免許が欲しい方は、出入国管理局に申請して出入国記録を取り寄せる必要が。郵送料と申請料とで1,000円ぐらいお金がかかるうえ、申請してから記録が送られてくるまでに1か月程度かかります。私の場合、ゴールド免許獲得のためわざわざ出入国記録を取り寄せて更新へ向かったにもかかわらず、ただの更新者講習しか受けられずにブルー免許1 (帰国してから免許更新に行くまでの日数)ー(記録を申請してから申請が受諾されるまでの日数)≧30日以上だと優良ドライバー講習を受けられないようです。

海外渡航前に必ずやっておくべき二つ目のことは、運転免許更新期間が迫っているなら更新してから留学に行こう!というもの。海外渡航する方には特例で更新期間前の更新が認められています2帰国後に免許を更新する予定の方は出入国時にハンコを押してもらっておいて下さい。ハンコを貰っていないというだけで私のように管理局へ申請して時間とお金を無駄にせねばならなくなります。出国時、他の人について行ってeゲートを通らぬようご注意を。出入国はスムーズにいくでしょうが、免許更新はスムーズにいかなくなりますから。

外国語をしっかりと勉強しておこう。特にリスニング!

私がオックスフォードに行って最も後悔したのは「もっと英語の勉強をしてから渡英すべきだったな…」というもの。ネイティヴスピーカーの言葉を紡ぎ出す速さに置いてきぼりをくってしまったのです。話者の文章を断片的にしか聴き取られませんでした。仮に相手にゆっくり喋ってもらったとしても、今度はオックスフォード地域独特の訛りがキツすぎてちょっと何を言っているのか分からない。正直、舐めていました。イギリスへ行けば自ずと耳が慣れ、何の不自由もなく聴き取られるようになってくるだろう、と。無理!全然聴き取られない。ちょっとストップ!何を言っているの?生活に支障をきたすレベルで英語力の無さを痛感させられました

英語を話す方に関してはまだ何とかなったんです。学部時代に毎朝、瞬間英作文トレーニングをやっていたおかげか、20語程度の簡単な文章なら瞬時に作って話せるようになっていました。でもリスニングはどうにもなりませんでした。本場のスピード感と訛りへ適応するのに相当な労力を要したのです。”留学へ行ったら英語が自ずと出来るようになる”だなんてウソ。事前に勉強してから留学へ行かなくちゃ英語学習のスタートラインにも立てません。というより、あまりに英語が出来なさすぎると「ウソでしょ…」と打ちひしがれ悲しくなってきます。留学先で受けるショックを出来るだけ減らすために日本で英語をしっかりと勉強しておきましょう。特にリスニング。YouTube上に転がっている動画が教材として役立ちます。

かめ

非・英語圏へ留学する方は現地で使う言語の学習が必要です。トルコ留学ならばトルコ語、インドネシア留学だったらインドネシア語の習得が欠かせません

プリペイドSIMカードを調達し、現地用スマホアカウントを開設しておこう

ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアSIMをお使いの方がそのまま海外へ行ったら莫大な通信料を取られます。ひと月で20~30万円、スマホをたくさん使っていたら月に100万円程度の通信料になることも。通信料にかけるお金だけで日本と海外を往復できてしまいます。よほどのお金持ちではない限り、通信料にそこまでの大金を費やしたくはありませんよね。そこで重宝するのが海外用プリペイドSIM!使いたい分だけ容量を購入し、容量を使い切ったらまた購入して補充する形。私の買ったプリペイドSIMは、ひと月20GBで2,000円に達しないぐらいの値段。他のSIMの価格もおおよそ同じぐらい。コレ、めちゃくちゃ安いんですよ。ポケットWi-Fiをレンタルするよりも通信料を低く抑えられます。

海外でもネット環境が必要な方はプリペイドSIMを使わない手はありません。しかし、一点だけ注意点が。プリペイドSIMの種類によってはSIMをアプリに登録しなきゃ使えないものがあるのです。アプリへ登録せずに使った場合、容量がまだたっぷり残っていてもネットに繋がらなくなって動作不良に。イギリスのSIM会社『three』や『EE』のSIMは50MB使っただけでたちまち圏外になりました。アプリに登録した瞬間、動作が復活して使えるようになりました3。SIMカードの説明書には『スマホに挿すだけで使えるようになります!』と自信満々に記されてある。コレ、嘘ですから笑。スマホに挿し、アプリに登録してようやく自由に使えるようになるのです。

もう一点だけ注意事項が。SIMカードを登録するアプリのダウンロードは日本用アカウントでは行えません。イギリスのSIMならイギリス用のスマホアカウントが、インドのSIMならインドのスマホアカウントが必要になるのです。海外用アカウントを作るのは結構面倒な作業。まして、すぐにスマホをネットに接続して使いたい状況下でアカウント作成から取り掛かるのはストレスが溜まるはず。賢明な皆さんには日本を出る前に現地用アカウント開設を終わらせておくのをオススメします。現地に着いたらすぐSIMカードを挿し換えて使えるよう万全の態勢を整えておきましょう👍

最後に

海外留学前にやっておくべき4つのことはコレで以上。上記4つの事前準備を行ったうえで各々の留学先に飛び立って下さい^ ^

脚注

  1. 研究室生活春夏秋冬vol.49 D1・3月|未来が次々と拓かれていく… 1年ぶりに広島へ帰還。大学脱出まであと1年 ↩︎
  2. 更新期間前でも免許の更新手続きはできるのですか? | JAF クルマ何でも質問箱 ↩︎
  3. 【海外SIM】threeやEEが挿入後すぐ使用不能になったとき試して欲しい対処法 ↩︎

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