研究室生活春夏秋冬vol.49 D1・3月|新生活準備と研究の進展

授業料支払い減免申請

D2前期の授業料免除申請のため、窓口開室と同時に教務課へ赴いた。全学生中で最速の申請となった。学振DC1の給与から年間53万円の授業料が支払われることは避けたい。そのための執念の申請である。

  1. 授業料減免申請書
  2. 添付書類一覧表
  3. 令和五年度課税証明書
  4. 国民健康保険証コピー
  5. 住民票の原本
  6. 生活状況申立書
  7. 源泉徴収票のコピー
  8. 学振DC採用通知書

全ての書類について紙面での提出が求められる。SDGsが提唱される中、この環境負荷は看過できない。電子申請への移行が望まれる。

工場見学とサッカー観戦

2月に内定を得た広島の企業へ初めて訪問した。オンライン面接のみで内定を得たため、実際の雰囲気を確認しておく必要があった。

広島-北海道間の航空便はJAL、ANA各1便のみ。普段は経済性から神戸経由のスカイマークを利用するが、今回は企業負担により直行便での移動が可能となった。

新千歳空港では恒例となっている「はなまるうどん」で「牛肉おろしぶっかけ・温・M」を注文。価格は900円であった。

広島到着の翌日、市内をゆっくり歩いて散歩した。広島駅は大規模改修の最中で、2階部分への路面電車乗り入れ工事が進行中。広島城の桜は三分咲きの状態。満開の瞬間は見られなかった。

マツダスタジアムでは9年半ぶりにカープのオープン戦を観戦。北風の厳しい寒さの中、カープうどんで体を温めながら最後まで観戦を続けた。

宮島では初めて揚げもみじを体験。生粋の広島県民でありながら、これまで口にしたことのなかった逸品。その美味は形容しがたいほどだ。

宮島口から路面電車で原爆ドーム前へ移動し、徒歩10分で新スタジアム「エディオンピースウイング広島」に到着。世界最先端の技術を結集した施設の迫力は圧巻で、ピッチの近接性と視認性の高さは特筆に値する。試合は4-0での勝利に終わった。

工場見学は3/6午後に実施。人事担当者、配属予定先のエンジニア、部長の3名による案内を受けた。配属予定業務が自身の研究テーマと密接に関連していることが判明し、驚きを禁じ得なかった。製品開発の速度を左右する重要な位置づけとなる業務。責任の重大さを実感した。

ランニング最終シーズン開幕

広島滞在中、今年度のランニングを開始した。週数十キロの走行を要する厳しいトレーニングの始まりである。来年度からは就職により時間的制約が増すため、今年度が記録挑戦の最終シーズンとなる。

12月の沖縄100Kウルトラマラソンでは8時間20分切りを目標とする。100kmを500分、すなわちキロ5分ペースでの完走を目指す。2年前の自己記録9時間1分からは40分の短縮となるが、十分に達成可能な目標である。研究室の後輩も参加予定であり、先輩としての威厳を示すためにも必達の目標として設定した。

ランニングは研究によるストレス解消にも効果的である。汗を流し、シャワーで身を清めることで心身ともにリフレッシュでき、研究室での諸問題への耐性も向上する。

48回目の献血。鼻から上だけ橋本環奈

帰国後2回目となる献血を実施。今回は400mL全血献血を選択した。成分献血と比較し所要時間は短いが、次回献血までの待機期間が12週間必要となる。年間献血可能回数は全血が4回、成分が12回と定められている。

今回で通算48回目の献血となった。50回到達で記念品授与。70回到達で賞状と銀色有功章が授与される。博士課程修了までに50回は確実に達成できる見込み。

この日は普段と異なる水曜の献血となり、通常とは異なるスタッフが対応。担当看護師は橋本環奈さんに酷似しており、マスク上部の容姿は坂井泉水氏をも彷彿とさせた。

学振DC1採用者は全員授業料支払い全額免除

北大の学振DC1・DC2採用者全員について、来年度の授業料が全額免除されることが決定した。前期後期ともに免除対象となる見込みである。予期せぬ支援策の導入だ。年間53万円の負担軽減は生活面で大きな影響を持つ。

執念の免許更新でゴールド免許を獲得、と思いきや

札幌・手稲の運転免許試験場にて免許更新を試みた。先月の中央警察署では、海外渡航証明の必要性を指摘され、出入国管理局への履歴照会を実施。一か月の待機期間を経て必要書類が整った。

しかしながら、帰国から申請までの期間が一か月を超過していることを理由に、ゴールド免許への切り替えは認められなかった。出入国記録の到着待ちによる遅延であったが、規定は厳格に適用された。結果として従来の青色免許での更新となった。

五度目の正直で論文の査読が返ってきた

昨年8月末から投稿を継続している論文は、4度のリジェクトを経験。新規性の強さゆえに査読段階に至らないケースが続いていた。10年後であれば受容される可能性も考えられるが、36歳からの博士号取得は現実的でない。20代での取得を目指し、インパクトファクターを下方修正して再投稿を決断した。

2月初旬の投稿は一週間で査読に進み、3/11にはアクセプトを前提とした査読結果を受領。修正要求は1時間程度で対応可能な軽微なものであった。指導教員、共同研究者との確認を経て返信を完了。今月中のアクセプトが期待される。

後輩を見送る離散会

M2の後輩の就職に伴う離散会が札幌市内の居酒屋で開催された。昨年の同期、今年の後輩と続く送別の立場で、浪人時代に似た複雑な心境を覚えた。しかし浪人も博士進学も自身の選択であり、残り一年の学生生活を充実させることが肝要である。

今年で在学期間は7年目。来年で8年目を迎える。早期修了を選択しなければ9年の在籍となっていた。8年と9年では修了時の年齢が27歳と28歳となる。30歳までの活動期間に一年の差が生じる。この差は人生後半期に大きな影響を及ぼす可能性がある。そう思って早期修了を決断した。

あと1年

体育館での卒業式当日、教養棟前は新生活への期待に満ちた卒業生で賑わった。女子学生の着物姿が春空に映え、日本の伝統美を体現していた。工学部に在籍する身では気付かなかった文系学部の女子学生の多さに驚きを覚えた。

両親と共に記念撮影を行う卒業生の姿を目にしながら、入学以来札幌を訪れていない自身の両親について思いを巡らせた。卒業式への出席も期待できず、些かの寂寥感を覚えた。

来年は自身の修了の年となる。8年に及ぶ北大生活も終焉を迎える。会社員としての新生活は未だ実感を伴わないが、確実に近づいている。しかし、それに先立つ修了の確実な達成が当面の課題である。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA