研究室生活春夏秋冬vol.49 D1・3月|未来が次々と拓かれていく… 1年ぶりに広島へ帰還。大学脱出まであと1年

目次

3/1:授業料支払い減免申請(リア幸60)

D2前期の授業料を支払わずに済むよう申請しました。全学生中最速の申請。窓口が空いた直後に教務課に駆け込み書類を提出してしまいました。ただでさえ少ないDC1の給与から年間53万円も引かれたら死んじゃいます。申請する側も必死。「絶対支払ってなるものか…!」と執念を燃やして申請書類を書き上げたのです。提出したのは以下8つの書類⇩

  1. 授業料減免申請書
  2. 添付書類一覧表
  3. 令和五年度課税証明書
  4. 国民健康保険証コピー
  5. 住民票の原本
  6. 生活状況申立書
  7. 源泉徴収票のコピー
  8. 学振DC採用通知書

オンラインで提出できれば楽なんですけれども、実際はこれらを全て印刷して提出しなければなりません。何が”SDGs”だよ。環境破壊も甚だしいわ笑。こういった書類を全部メールで提出できるようになる所から始めて欲しいなと心から思います。

3/3~3/10:工場見学とサッカー観戦(リア幸70)

広島の某大企業へ先月16日に内定。一度も会社へ足を運ばず内定を頂きました。入社するにあたって一度、会社内の様子を確かめておきたかったのです。思っていたのと違った雰囲気なら来年4月、入社直後に後悔することになるでしょうから。オンラインツールの普及により、遠方の企業の面接を受けやすくなりました。会社のリアルな雰囲気を味わう機会が失われてしまったのだけが問題。

広島-北海道間はJALとANAによる各一便ずつのフライト。今回はJALを選択。私はJAL派。ANAカードを持っているけどJAL派。普段はJALの運賃の高さを嫌って神戸空港行きのスカイマークに搭乗します。神戸から広島まで新幹線に乗る分の交通費を合わせても、直行便で広島まで向かうより幾らかお安く抑えられます。今回は会社から交通費を支給していただけるということで、贅沢に直行便へ搭乗。広島行きの直行便に乗るのは大学三年生以来かな。

新千歳空港では必ずフードコートの『はなまるうどん』で食事を摂ります。「なんで?」と聞かれても困る。”そう決めているから”としか答えられない。スポーツ選手のルーティンのようなもの。イチロー選手がピッチャーに向けてバットを立てて構えるが如く、私も窓から飛行機を眺めつつ、はなまるうどんのうどんを噛みしめるのです。【牛肉おろしぶっかけ・温・M】を注文。うどん一つで約900円もするのか。随分と値上がりしていてビックリ。「900円って、、、サバ缶を3個も買えるじゃないか」とうそぶきながらじっくりと味わう。

広島到着の翌日、市内をゆっくり歩いて散歩しました。

広島駅は大改修中。駅ビル2Fに路面電車の駅を作るらしく、駅全体をシートで被い、けたたましい音を立てて工事していました。広島城内の桜は開花。三分咲き、といった所か。私の広島滞在中に満開になる事はありませんでした。ソメイヨシノは北海道へ帰還後、桜が咲く5月になるまでのお楽しみと致しましょう。見たいものをすぐ簡単にみられるほど世の中は甘くありません。

3/8はカープのオープン戦を見てきました。マツダスタジアムでの野球観戦は高二の8月以来、9年半ぶり。当日は寒い北風が吹き荒れていました。日陰で観戦していると寒くて寒くて仕方がありません。少しでも体を温めるべくカープうどんをすすって食べる。あぁ、美味しい。体がポカポカ温まってきて9回裏まで寒さに耐えられました。

翌日9日は揚げもみじ[*もみじ饅頭を揚げたもの]を食べるためだけに宮島へ行きました。生粋の広島県民とあろう者が、実は揚げもみじを食べるのはコレが初めて。もみじ饅頭、揚げた方が旨いですね^ ^ 何というか、、、とにかく旨いんです。ぜひ食べてみて下さい(説明放棄)。

宮島口から路面電車で原爆ドーム前まで向かいます。そこから10分歩けば、我らがサンフレッチェ広島のサッカースタジアム【エディオンピースウイング広島】。広島中が待ち望んでいたサッカー専用スタジアムが先月開業しました。世界最先端の技術をふんだんに取り入れ設計された超ハイスペックな施設。スタジアム内に入った途端、あまりの迫力にただただ圧倒。ピッチが手の届きそうな距離にあって、しかもスタジアム内の何処からも全容をしっかりと見られるのです。こんな素晴らしいスタジアムが自身のホームグラウンドだなんてちょっと信じられません。そして、こんなカッコいいスタジアムへ来年から足繫く通えるだなんて嬉しすぎる。試合は4-0で勝利。絶叫しすぎて喉が潰れました。

肝心の工場見学へは3/6の午後に向かいました。人事の方と配属予定先のエンジニアの方、および部長の三名が案内して下さりました。私の担当予定の業務が予想以上に専門と密接にリンクしていて驚愕。いや、ほとんど一緒じゃないか笑。仕事する場所を大学や国研から企業に移しただけじゃないか、って感じ。自身の研究が実務にどう役立つのかが分かって非常に興味深かったです。「こんなもん、何の役に立つんだろう…」とブツブツ言いながらも頑張ってきた甲斐がありましたね👍 推察する感じ、自分の業務が企業内での製品開発のスピード感を大きく左右しそう。責任、超重大です。今まで以上に頑張らねばなりません。

3/4:ランニング最終シーズン開幕(リア幸70)

せっかく雪の無い広島に降り立ったので、今年のランニングシーズンを開幕させました。毎週何十キロも走る過酷な日々が今年も遂に始まります。今年はレースで記録を狙って走る最後のシーズンにするつもり。来年からは仕事で忙しくなるから趣味程度にしか走れなくなるため。ハーフマラソン程度なら記録を狙って練習できるかな。いや、それも厳しいでしょう。ランニングよりも仕事に力を注ぎたい気持ちが強いし、就職後、結婚を視野に入れて誰かとお付き合いするため時間を割かねばなりませんから。

今シーズンの目標は、12月の沖縄100Kウルトラマラソンで8時間20分を切ること。100kmを500分、つまりキロ5分で走り通すわけです。100kmの自己ベストは2年前に出した9時間1分。そこから40分短縮するのは”十分可能”と見込んでいます。自己ベスト更新に向け、走り込みやトラック練習を余念なく行わねばなりません。絶対に500分を切る。切って気持ち良く競技人生を終える。今年は研究室の後輩が一緒にウルトラマラソンを走るかもしれません。後輩にカッコ悪い姿は見せられません。本番で先輩としての威厳を示すためにも500分を切る練習を重ねていきます。

ランニングへ懸命に打ち込んでいると、日々研究室で味わうストレスが体から見る見るうちに抜け落ちていくのです。心が軽くなってきます。「ちゃんと早期修了できるのかな…」「博士論文、書けるかな…」といった諸々の心配事がバカバカしくなってくる。メンタルヘルスの改善に効果的。汗をかくと気持ちが良いし、シャワーを浴びて体を洗えば爽快。疲れた体で研究室に向かえば、嫌いな音が耳に入っても、腹を立てたりネガティヴな気持ちになったりするのを防げます。沖縄でのサブ500に向けた練習で博士号取得をも一気に近寄せましょう。

3/13:48回目の献血。鼻から上だけ橋本環奈?!(リア幸75)

午後、帰国後2回目の献血に行きました。今回は400mL全血献血(全血)。成分献血(成分)より時間がかからず、体感的に負担も少ないため400mLの方を選択。唯一の難点は、全血をすれば次回献血できる期日が12週間後になってしまうこと。成分なら2週間後には献血可能。全血では献血回数を稼げないのです。なお、年間献血可能回数に制限が設けられています。全血の場合は4回。成分だと12回まで。今回で48回目の献血。50回目で景品が、70回目で賞状と銀色有功章をいただけます。博士課程を修了するまでに50回には楽々達するでしょう。しかし、どう頑張っても70回目の献血は行えません。大台への到達は会社員になってからとなるのです。(だったら焦って献血回数を稼がなくてもいいじゃん)ということで本日は全血へ。

普段は金曜の夕方に献血へ行きます。水曜の夕方には行ったことがありません。初めて行った曜日だからなのか、看護婦さんや受付のお姉さんがいつもとは全く違う面々。全体的に年齢層が低め。特に看護婦さんが可愛かったです。私に献血針を刺してくれた看護婦さんは橋本環奈さんとソックリ。マスクを着けていたから尊顔の鼻から上の部分しか見えませんでしたが、鼻から上は橋本環奈そのもの。ひょっとしてご本人だったのかもしれません。いや、ZARDの坂井泉水さん似か…?いずれにしても綺麗でした。あんなに素敵な人に献血の応対をしてもらえるのなら、失血死覚悟で毎日献血ルームへ足を運びたいぐらいに。

3/14:学振DC1採用(内定)者は全員授業料支払い全額免除!(リア幸80)

学振DC1・DC2の北大博士学生は全員、来年度から授業料支払いが全額免除になるそうです。文面的には前期も後期も両方とも免除になるっぽい。一体何なんだ、この好待遇は?何かの罠かもしれません。あれだけケチな日本政府が博士学生にちゃんとした支援をしてくれるだなんて… まぁ、「支払わなくてもいい」と言ってくれているのだから、ご厚意に甘えて支払わずにおきましょう。年間53万円を確実に浮かせられたのはあまりにもデカい。懐事情に余裕が生じました^ ^

せかせか焦って1日に支払い減免申請をしなくとも構わなかったんですね。もう少し気長に待っていれば、わざわざお金を払って住民票や課税証明書を発行しなくても済んだのか。もったいないな…

3/15:執念の免許更新でゴールド免許を獲得、と思いきや(リア幸60)

札幌・手稲の運転免許試験場へ免許の更新に行ってきました。

先月、中央警察署で免許の更新を試みました。その際、『海外渡航で北海道を離れていた証明ができないと期限切れ免許の更新はできません』と言われたのです。私は羽田からの出入国時、パスポートにスタンプを押してもらっていませんでした。まさか令和のこのご時世に『スタンプが必要だ』などと言われるだなんて全く予想していなかったから。スタンプの代わりになる品として、出入国管理局に出入国記録の発行を申請しました。申請するのも紙ベースの申請書で。日本の官庁のアナログさもここまで極まれば笑えてしまいます。出入国記録の申請から書類の自宅への到着までおよそ1か月。免許更新に必要な書類がようやく全て揃いました。

意気揚々と免許試験場へ。北朝鮮の陸軍も真っ青になるほど足を高く上げて力強く行進して向かいました。必要書類を受け付けの方へパス。(コレで私もゴールド免許か…^ ^)と笑みやニヤケがが止まりません。係のお方、何やら仰います。『帰国から申請まで1か月以上経っているからゴールド免許での更新はできません』と。私の免許更新がここまで遅れたのは出入国管理局の手続きの遅さのせい。私は出入国記録が家に届いた翌々日に試験場に行ったのだもの。コチラが何度ごねても”ダメなものはダメです”の一点張り。あまりにも無慈悲な仕打ちに黄金免許の入手を諦め、今まで通り安っぽい青色の免許の発行となりました。心なしか、免許に印刷された顔写真が不機嫌に見えます。激おこぷんぷん丸なのをどうにか堪えて普通の顔をしたんだけれども、普通になり切れていなかったか。

3/11~3/16:五度目の正直で論文の査読が返ってきた!(リア幸70)

昨年8月末に投稿した論文は現在、四回連続リジェクト中。投稿雑誌を変えても変えても査読にさえ回らない体たらく。おそらく、論文に書いた成果があまりに目新しすぎるせいでしょう。論文に新規性は不可欠なものの、それがあまりに強すぎると誰にも理解してもらえず、「コイツは何を言っとるんじゃい」と無慈悲にリジェクトを食らってしまいます。今の人類にはまだ早すぎた知見ということ。投稿するのがもうあと10年遅ければすんなりと査読に回ったのかもしれません。博士号取得まであと10年待つわけにもいかない笑。今から10年後って、私は36歳ですよ。36歳から博士号を取りに行くのはキツい。若さと勢いで誤魔化し切れる20代のうちに博士号を取得したい所。論文が査読に回ってくれるよう、投稿雑誌のインパクトファクターを前回投稿の半分にまで下げて再々々々挑戦。

2月初旬に投稿した論文は投稿から一週間後、査読に回りました。これだけで既に十分嬉しいのに、それから一か月後、3/11にアクセプト前提の査読結果まで返ってきたのです。もうね、大歓喜ですよ笑。「やったー!うぉーー!!ぐはーっ…」と、失速しかけたコマ回しのコマのように激しく、フラフラと研究室内にてひとり狂喜乱舞。査読コメントで寄せられた論文に対する注文のなかに深刻なモノは何一つありません。1時間もあれば全て一人で解決できるレベルの内容。ササっと直して指導教員へパス。査読返答の内容について共同研究者さんと少し話したのち返信。今月中にはアクセプトされるのではないでしょうか?五度目の正直・初投稿から8か月かけて遂に論文が日の目を浴びそうです (*≧∀≦*)

3/18:後輩を見送る離散会(リア幸70)

就職に際し、M2の後輩が研究室を離れます。彼らを追い出すための送迎会が夜、札幌市内の居酒屋で開かれました。

昨年は同期の就職を見送り、今年は後輩の就職を見送る。同期を送り出した時はまだ何も思わなかったものの、今回は(後輩の方が先に社会へ出ちゃうんだなぁ…)と何だか複雑な気分になりました。浪人を終えて北大に入ったときに味わったのと結構似たような心情かな。自分と同じペースでライフステージを進めているはずだった人間が、いつの間にか一歩前にいるのに気付き、焦りが募ってくるのです。まぁ、浪人も博士進学も全て自ら「する」と決めた選択。今更焦っても仕方がない。自分に与えられた残り一年間の学生生活を最大限謳歌するしかありません。

それにしても、大学生活は長い。今年で7年目。来年は8年目か。もしも博士課程の早期修了を思い立っていなければ、8年ではなく、9年での修了となっていました。9年は流石に長すぎますよ。8年でも十分長いのに、もうあと一年だなんて無理。耐えられません。えっ、『8年も9年も変わらないだろ』って?全然違います。納豆と百味ビーンズぐらい違う。8年で修了すれば修了時の年齢は27歳。もしも9年かかってしまえば28歳での修了に。30歳までに前者なら3年あるけれども、後者ならたった2年しかありません。20代最後の1年間で積める人生経験値の差は、人生の後半期になって前者と後者との間に途方もない距離を生むでしょう。

来年の3月にちゃんと送り出して貰えるよう、この一年間は本気で研究に打ち込んで論文を何本も出版します。嗚呼、早く終わりたい。苦痛から解放され、広島に帰って可愛い彼女を作ってイチャイチャしたい。

3/25:あと1年(リア幸80)

体育館で卒業式が行われました。4月からの新生活に期待で胸をパンパンに膨らませる卒業生で教養棟前が大賑わい。女子卒業生の色鮮やかな着物が春空に映えてキラキラ輝いて見えます。素敵だな。日本の着物文化って何だか風情があるな。…ちょっと待って。北大にはこんなにも大勢の女性がいらっしゃったんですね。いったいどこに居たんですか。普段、工学部棟にしか出入りしないので、文系女子の存在をほとんど認識できていませんでした。

学部生・大学院生の両親も卒業式に参加しておられるよう。親子で看板の前にて記念撮影。親もさぞかし嬉しいでしょうね。我が子が北大を卒業して会社員/公務員として社会を支える一員の仲間入りをして。ひょっとしたら学生的には『祝』じゃないかもしれません。好きな時間に寝起きできる学生生活を永遠に続けられるならそれに越したことは無いだろうから笑。私の両親は卒業式に来てくれるのかな… 入学以来、一度も札幌に遊びに来てくれたことがないだけに、おそらく卒業式も来ないのだろうなぁと僅かながら寂寥感を覚える。

来年は自分が修了する番。8年にも及ぶ北大生活にも遂に終止符が打たれます。『来年の4月から会社員になる』という現実に思考が追いついてきません。本当になるのかな笑?きっとなるんだろうけれども、(サラリーマンとしてちゃんとやっていけるのかな…)や(会社での業務に適応できるかな…)とかいった不安が次々と溢れ出て来ます。というか、まずは来年3月の修了を確定させねばなりません。サラリーマン生活について夢想しているヒマはないんですよ。

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