【人生戦略】ミソフォニア (音嫌悪症) で苦しんでいる人へ生き方のコツを指南したい

こんにちは。札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学形大学院生かめ (D2)です。高2の頃に大学受験のストレスによってミソフォニア (音嫌悪症)の症状が悪化し、大学受験や大学生活、それにこれまでの研究室生活で苦しんできました。

ミソフォニアの方には常人とは異なる人生戦略が求められます。常人と同じように生きるのが難しい以上、頭を使って工夫を凝らして生き抜いていかなければなりません。私自身、ミソフォニアになって以降、己の生き方をほぼ180度変えました。変えたかったからじゃない、変えなきゃ生きていけなかったからです。沢山の本を読み人生戦略を勉強しました。孫子、墨子、宮本武蔵、君主論、戦争論など、ここでは書ききれないぐらいに。戦略と戦術を日々アップデートして自分に合うよう微調整。努力が実り、日本で毎年700人しか採用されない特別研究員制度に採用されたり、ブログで月間数万PVを記録したりするなどの成果を出せました。

この記事では、過去のミソフォニア経験を踏まえ、ミソフォニア専用の人生戦略を皆さんに指南します。ミソフォニアで苦しんでいらっしゃる方にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それではさっそく始めましょう!

目次

先手必勝。逃げ切り勝負。トラブルの芽を摘む『予防』意識を持って生きよう

家の中でテレワークができる方なら問題ありません。しかし、世の中のホワイトカラーな仕事の大半はオフィスでの作業が求められます。学校だってそう。毎日教室へ行かなきゃいけませんよね。オンライン授業が徐々に普及してきたとはいえ、授業の大半はまだ対面形式のはず。閉鎖的な空間ではトリガー音に煩わされる可能性が。鼻をすする音、咳払いの音、貧乏ゆすりの音などが四方から耳に飛び込んできます。音が聞こえるたびに辛い思いを味わうでしょう。耳栓やノイズキャンセリングイヤホンで音の遮断を試みても効果はいま一つ…

オフィスワークが必要なサラリーマンの方、および学生のミソフォニアさんに伝えたい。我々ミソフォニアには先行逃げ切り型の戦略が必要。音を聞けば聞くほどストレスがたまり、作業が手につかなくなるのはもう分かり切っています。であれば、ストレスが溜まって思考回路が爆発してしまう【前】に作業の大半を割らせておかねばなりません。仕事であれば、トリガー音を発する社員が来るに出社して頭脳労働の大半を終わらせておく。日常の仕事を頭脳労働ではなく単純作業だと思えるぐらいに前もって仕事力を劇的に高めておく。勉強であれば、なるべく早い時期から勉強に取り掛かり、試験本番までに十分な学力貯金を作っておく。本番、トリガー音を発する人が隣に座り、集中力を妨げられても合格できる答案を作れるぐらいの圧倒的学力を養う。

ミソフォニアに重要なのが【予防】の意識。最悪の未来を予測して、それを未然回避する姿勢。トリガー音をまともに食らっていては仕事になりません。勉強だって手につかないでしょう。なんせ頭が意図せず働かなくなるのだから。自分の頭で限界まで考え、トラブルを予測し、全て回避してしまいましょう。トラブルの芽が見えたらすぐに摘み取り、成長を防ぐ。音のストレスを徹底的に避けて下さい。静かな場所で自分の力を蓄え、戦うべき場所で自分のエネルギーを全て使い切るのが人生戦略の基本。

元気がまだ残されているうちになるべく多くの『選択肢』を作っておこう

私の場合、ミソフォニアの症状は歳を重ねるにつれ悪化していっています。発症したての高2の頃はまだ「気になるなぁ…」程度だったものの、大学に入り、研究室に所属してからはトリガー音を聞くだけで吐き気を催すほど。トリガー音を頻繁に発する大学教員が同じ部屋にいて最悪。その先生を避けて土日の作業がメインになったものの、なぜかその先生まで土日にも研究室へ来て音をまき散らかすから気を休められません。酷いときは腕や胸に蕁麻疹や帯状疱疹まで現れる。ストレスに体が悲鳴を上げているのが目に見えて分かるし、「この先、自分はどうなっちゃうのだろうなぁ…」と将来に怯える日々であります。

私が過去の自分に最も感謝したいのは、【人生の選択肢】をたくさん作っておいてくれて本当にありがとう、というもの。過去の自分は未来の自分へ、たった一つの生き方だけではなく、複数の生き方をプレゼントしてくれました。大学院で研究を頑張った延長線上には、研究者や民間企業のR&D部門への就職の道が拓けるでしょう。仮にオフィスワークが無理でも、小4から高3まで9年通った乗馬クラブのインストラクターになる第二の選択肢が。乗馬の先生になって収入が不足するなら、ブロガーとして当サイトの運営を頑張ればいい。「一つの道がダメでも別の道がある」という事実が今の自分を救い、支えてくれています。

前述の通り、ミソフォニアの症状は年々悪化していく一方。心の余裕はどんどん失われ、今を生きるだけで精一杯になりつつあります。私からのアドバイスとしては、元気がまだ残されているうちになるべく多くの『選択肢』を作っておこうというもの。一つでも多くの道を選べれば追い詰められずに済んで楽になりますから。ミソフォニアで苦しんでいらっしゃる皆さんのエネルギーは、残された人生の中で今がピーク。一番元気な今のうちに別の生き方を模索しておくのがオススメです。

人並み以上の努力をする。常人とは異なる所に力を注ぐ

病気を抱えて生きる以上、”常人並みの努力では常人以下の成果しか出せぬ”と心得ておかねばなりません。人生はハンデ戦。生まれた瞬間から『ミソフォニア』という重たいハンデを背負わされた我々は不利な立場にあります。嘆きたい気持ちはよく分かります。私だって何度「ミソフォニアじゃなければ…」と泣いたことか。しかし、嘆いてばかりもいられません。常人は我々の苦しみなどお構いなしにトリガー音を発するし、努力して成果を出していきます。我々は宿命を受け入れるしかありません。”自分はミソフォニアだ。こればっかりはもうどうしようもないんだ”と。

ミソフォニアに求められるのは常人離れした継続的努力。常人の倍以上もの時間を費やして各分野に熟達する必要があるのです。仕事や試験本番ではトリガー音に集中状態をかき乱されます。普段の5~6割の力しか出せずにもどかしい思いを味わうことでしょう。5割程度の力でも常人と同等の成果を出すには、常人の倍近い実力が必要不可欠。常人以上の成果を出すには常人の3倍以上もの傑出した力が求められるのです。長い時間、長い期間をかけてスキルアップしていくしかありません。人並み以上の努力をすることがミソフォニアでも活躍する最低条件。

何か一つの分野で成果を出そうとするとき、多くの人はその分野へ時間を集中投資しようとするでしょう。一つのスキルを徹底的に磨いて成果につなげようと試みるはず。それも有力な選択肢の一つ。ただ、費やした時間に対する実力の向上幅があまりに少なくて寂しいです。まして、ミソフォニアの方には余剰エネルギーがありません。力の無駄遣いが許されません。体の中に残されたエネルギーをなるべく能率的に実力アップへと繋げる必要が。私の場合、何か一つの分野で成果を出そうとするとき、その分野、および異分野で培った力を掛け合わせています。研究で成果を出そうとするなら、研究×ランニング (体力&計画力)×読書 (構想力)といった風に。一つの能力だけで苦境を一点突破するのは至難の業。他所で培った力をうまく転用できれば、残されたエネルギーだけでも成果創出へと至ります。

心を休ませられる趣味を持とう。平日朝&夜、および週末にどれだけ回復できるかが大切

人間誰しも、戦いばかりの毎日では心を休める暇がありません。人生の充実に趣味は不可欠。余暇の質が仕事の質に、そして人生全体の満足度向上につながります。ミソフォニアだと平日に心身がガッツリ消耗させられるでしょう。傷ついたまま週末を越して翌週に突入すれば、その一週間を乗り越えられるかどうかすら定かではありません。平日の朝か夜、または週末に心を癒してくれる趣味が必要なのです。音に苦しめられず、静かに、安心してくつろげる趣味を作って下さい

私の場合は『読書』が趣味。音のない物語の世界に身を浸らせ、主人公に感情移入して世界観を楽しむのが良いのです。ストレス発散のため、朝5時ごろから1~2時間ほどランニング。無心で走る時間は至福だし、走行後、シャワーを浴びて汗を洗い流すのが本当に気持ちが良いです。ブログ執筆も楽しくやっています。自分の思いを文章にまとめていくうちに頭がスッキリしてくるんですよね。皆さんにも私と同様、心を休ませられる趣味を持っていただきたいです。趣味を作れば人生の質がワンランクアップすることをお約束します^ ^

最後に

ミソフォニア専用の人生戦略についてはこれで以上です。皆さんの人生が少しでも上向くことを祈って本記事を締めくくります。

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