ミソフォニア (音嫌悪症) の大学受験生へ『北大総合理系/文系』をオススメする理由

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2) です。高二に入ってから症状が悪化したミソフォニア (音嫌悪症) に散々苦しめられ、高三と一浪の二年に及ぶ受験生活で辛い思いを味わいました。

もともとは北大ではなく、別の大学の志望者でした。現役時、その大学の入試でA判定から大々々逆転不合格。一浪時の夏まではその大学志望。浪人の夏、勉強する気力が続かなくなり、北大の総合理系に鞍替えしたのです。結果オーライになりますけれども、北大総合理系を選んで大正解だったと感じます。ミソフォニアの自分が合格を目指すのに最も適した大学&区分でした。ミソフォニアなら北大総合理系/文系一択。迷ったら北大を目指しておけば間違いありません。

この記事では、自身の受験生時代の経験を踏まえ、ミソフォニアの大学受験生へ北大総合理系/文系をオススメする理由を解説します。

  • ミソフォニアと闘う受験生さん
  • 「進路選びに回す気力など無いよ…」と途方に暮れていらっしゃるミソフォニアの受験生さん

こうした方々にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

合格することだけに集中して勉強できるから

ミソフォニアの方は日々を生き抜くので精一杯。学校や予備校などでトリガー音やトリガー音の発せられる恐怖におびえながら過ごしているでしょう。私自身、高校や塾に通うのが本当に辛かったです。近くで洟をすすられるたびに絶望感に苛まれ、堪え切れぬほどの強烈な吐き気を催しつつ過呼吸になっていました。学校や塾へ定時まで居るだけでグッタリ。講義中に講師が一生懸命話してくれる内容が頭に入りません。勉強だけで青息吐息。進路のことになど頭のリソースを割けません。工学部?理学部?農学部?選べないよ。毎日を乗り越えるだけで限界なんだから…

ミソフォニアで苦しんでいらっしゃる方には総合理系/文系がオススメ。自分の中に残された全ての力を学力向上だけに費やせるからです。総合理系/文系へ合格すれば、進路選びは北大へ入ってからに。どの学部に所属するかは一年次から二年次へ進級するときに選ぶ形式。受験生である期間は進路選びで頭を抱える必要がありません。ただでさえ悩みが尽きないミソフォニアの方にとって、頭を煩わすことが一つ減るのは嬉しいはずです。

北大には看板学部の農学部を始め、全部で12個の学部が設置されています。各学部の中にも様々な学科があり、多種多様なコースが設けられているのです。単科大学ではなく、総合大学。文系/理系問わず、皆さんの勉強・研究したい対象に必ずや巡り合えるでしょう。とりあえず北大に入っておけば大丈夫。合格後、北大一年次で進路についてじっくりと考えれば、後々まで後悔のない、納得のいく進路選びができるはずです。

【総合理系限定】自分の得意科目の配点が高い区分を選んで受験できるから

進路振り分け制度が設けられているのは北大だけではありません。東大や金沢大など、国立大学の一部で進振りが行われています。では、なぜその中でも北大がオススメなのか?難易度が丁度良いことも理由の一つだけれども、自分に合った傾斜配点の選抜群を選んで受験できるからというのが大きな理由。

総合理系の場合、全部で五つの受験区分に分かれています。

  • 数学重点選抜群:数学200点|英語150点|理科50点×2科目
  • 物理重点選抜群:数学150点|英語150点|物理100点&もう一方の理科50点
  • 化学重点選抜群:数学150点|英語150点|化学100点&もう一方の理科50点
  • 生物重点選抜群:数学150点|英語150点|生物100点&もう一方の理科50点
  • 総合科学選抜群:数学150点|英語150点|理科75点×2科目

上記のように、総合科学選抜群以外では点数が非均等に分配されているのです。

数学が得意なら数学重点で勝負。化学ができるなら化学重点で挑戦。物理選択者に差をつけられたくない生物選択者は生物重点。重点を置いた科目で失敗するリスクを敬遠する方は総合科学に出願。このように、総合理系では自分の得意科目や性格に合わせたフレキシブルな出願が可能。これほど多様な傾斜配点を用意してくれる大学は珍しいです。

ミソフォニアの学生にとって、全科目満遍なく学習するのはなかなか難しいのではないでしょうか?日々の暮らしで疲れ切っている以上、限られた科目だけ集中的に勉強するぐらいしかできないかと存じます。傾斜配点が設けられていない大学を受ける場合、得意科目での一点突破作戦が通用しません。不得意科目が足を引っ張り、総得点が伸びないせいで不合格になりかねないのです。総合理系なら得意科目で勝負可能。特に数学重点。数学が抜群にできれば、理科がからきしダメでも合格できるのです。不得意科目の克服はストレスフル。勉強で味わう苦痛が何倍にも増幅します。ミソフォニアの方は、不得意科目の克服よりも得意科目の得点力アップを目論むべき。好きな科目なら楽しく勉強できるでしょう?一点突破作戦が通用する総合理系なら合格確率アップは間違いありません。

合格後に通う札幌キャンパスが最高に癒されるから

壮絶なストレスを乗り越えて北大へ入学されたミソフォニアの皆さん、おめでとうございます。北大は札幌駅北口から徒歩五分。190万人都市のど真ん中に位置する好立地にもかかわらず、まるで湿原国立公園かと思わせられるほど緑あふれる爽やかな大学です。長くて厳しい冬が明けた途端、木々が太陽からエネルギーを受けて一斉に葉をつけ始めます。風にゆられてそよめく木々。どこまでも続くメインストリートの緑。自転車をこいで走ればもの凄く気持ちが良い。毎日の登下校が森林浴。受験でたまったストレスがみるみるうちに発散されていくのを感じられるはずです。

札幌キャンパスは夏が最高。本州より気温と湿度の低いカラッとした日本晴れのもと、中央図書館前の芝生へレジャーシートを敷き、読書にふけるのが至福。スズメのさえずりや木々のそよめき、川の流れをBGMにページを手繰っていく。気持ちが良すぎてよく寝落ちします。脳が溶けているのではないかというほど何の心配もせずリラックスできる場所です。これほど緑豊かで、かつ都心部にある大学は日本で北大だけ。キャンパスに癒しと快適さを求める方はぜひ北大へ進学して下さい。

ミソフォニアの先輩・私の母校だから

高校と予備校でミソフォニアに苦しみ、大学でも同様に苦しまされるかと危惧していました。音の恐怖にまた四年間脅かされる生活が始まるのか…と。

いざ北大生活が始まってみると、音の恐怖は薄れ、やがてほとんど気にならない程度になりました。主なストレス源だった受験が終わったことも理由の一つだけれども、キャンパスの癒しや同級生の鷹揚さ、そして趣味と出会えたことが私を支えてくれたのでしょう。北大は本当に居心地の良い場所。ミソフォニアの私でも落ち着いて過ごせる場所。あまりに北大が好きすぎて、大学院の修士課程、さらには博士課程にまで進学したぐらい。北大、大好き。ミソフォニアの先輩として、ミソフォニアで苦しむ受験生の後輩へ100%の自信でもって推薦できます。

最後に

ミソフォニア (音嫌悪症) の大学受験生へ北大総合理系/文系をオススメする理由はこれで以上。一人でも多くのミソフォニア学生さんの将来を明るく照らせられれば幸いです。

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