10日:真駒内マラソン
二週間後の福知山マラソンで2時間40分切り (サブ40) を目指している。サブ40達成のため、少しでも長く走れる強靭な脚筋力を養っておきたい。福知山では42.2kmを3’47″/kmで走る予定。ジョギングペースで42.2km走るのは簡単。3’47″/kmではハーフマラソンまでなら寝起きでもいける。長い距離 (42.2km) をそこそこ速いペース (3’47″/km) で走らなきゃいけない。スタミナと速さの高次元での両立は、自称進学校における文武両道と同じぐらい至難の業。速さの方は練習で何とかできる。陸上競技場でインターバル走やペース走を繰り返し行えばいい。スタミナ養成の方は一人ではなかなか難しい。たとえどれだけゆっくり走ってよかろうとも、40km程度の距離を一人で淡々と走り込むのは憂鬱で辛い。
何事も同じだが、一人でやるのが難しいものは、皆で一緒に力を合わせて行うに限る。レースを練習代わりに使えばいい。本命レースの前に練習レースで走り込んでスタミナを養わせてもらおう。福知山マラソンの2週間前、ちょうど良い時期に札幌でフルマラソンが行われた。その名も「作.AC真駒内マラソン」。真駒内マラソンは、一周10kmの周回コースを4周プラスアルファでフィニッシュ。この大会はペースメーカーがランナーを先導 (扇動?) してくれる。今回はペーサーの中でも最速のキロ4分ペーサーについて行った。キロ4分で42.2km淡々と走って2時間48分でフィニッシュするのが目標。
レースの詳細は、本記事末尾に付したリンクで体験記に飛んで確認してほしい。結果だけを書くと【2時間47分00秒 (3’58″/km ave)】でのフィニッシュ。最初から最後まですごく余裕だった。集団の力を借りて走ったからか、キロ4分がまるでジョグのようにゆっくりに感じた。一度だけ脚が攣りかけて危なかった。お守り代わりに携行していたランニングジェルを摂取して元気復活。参加者804人のなかで15位。上位2%に入るタイムだったようだ。
当初の目的通り、42.2kmの走り込みを行えた。疲労感は少ない。2~3日休めば練習へと復帰できそう。あとは一度だけスピード練習をして本番へ臨みたい。福知山でのサブ40達成に向け、視界は今までになく良好だ。サブ40を達成できる気しかしない。順調に事が運んでいる今だからこそ最終調整で失敗しないよう気を付けなきゃ。
11日:ポッキーの日
11月11日はポッキーの日。ポッキー販売元の江崎グリコ [東証P 2206] が株価爆上がりする日…ではない。誰が言い出したか分からぬまま11月11日=ポッキーの日になった。ポッキーは国民的なお菓子。ポッキー生誕を祝って祝日にすべき。11時11分11秒に「ポッキー!!」と叫んで日頃の憂さ晴らしをしても良いよう法整備してほしい。大声を出してストレス発散する機会を国民に与えてもらいたい。
高校一年生のとき、11月11日の11時11分11秒に「ポッキー!!」と絶叫する学生がクラスに現れた。実物のポッキーを両耳と両鼻へ突き刺しつつ大声で叫んでいた。よくよく見たら口回りが汚れていた笑。おそらく机の陰にでも隠れてポッキーをかじっていたのだろう。それにしても相当な気合の入れようである。眉間にしわを寄せ、青筋立てながら魂の叫び声をあげていた。彼は先生に廊下へとつまみ出された。鼻と耳に刺さったポッキーを回収され、両手にバケツを持たされて長々と立たされていた。可哀そうに。ポッキーの日を祝いたい気持ちを抑えられなかっただけだろうに。ポッキーの日を祝日にすればこのような悲劇の再来を免れられる。
いや、11月11日はガッキーの日だ。ポッキーは普段食べないけれども、ガッキーなら毎日下宿で見ている。なんせ、メンタル保養のため、部屋の三方にガッキーの顔写真を貼っているのだから(←何やってんねん)。どこに視点を移してもガッキーがいる。限界男子博士大学院生の心をどれほど救ってくれていることだろうか。メルティーキッスのCMでさえも「降る雪がぜ~んぶ~、新垣結~衣なら~、、、いーのにねっ♪」と頭で変換される。雪よりもガッキーが降ってきてくれた方がそりゃ嬉しいに違いないけれども。いやいや、道端に頭からアスファルトへ突き刺さったグロッキーなガッキー群生を見たくはない。カッパドキアの岩窟群のような逆立ちガッキーを見るのは耐えられないかな。
明治製菓のメルティーキッス販売促進策か、今ならメルティーキッスの大袋を買うとガッキーのクリアファイルがついてくるらしい。いまの自分ならガッキーグッズ欲しさにメルティーキッスを買ってしまいかねない。しばらくお菓子売り場には近づかぬようにしたい。ガッキー熱が冷めたとき、「自分は何でこんなものを欲しがっていたのか…」と口を開け、愕然としないで済むように。クリアファイルを貰うぐらいなら、家に貼っているガッキーの顔写真を別のものに交換する方がマシ。あるいは貼る写真の数を倍にする。武士道精神の誇りにかけてでもクリアファイルを貰うわけにはいかない (欲しい…)。
12日:年金事務所へ
学振特別研究員にはメルティーキッス年末調整がやってくる。年末調整とは、税金の支払い額の一部を還付して特別研究員の留飲を下げさせる懐柔策だ。書類の提出期限が11月15日。ほとんどの書類は既に提出済み。唯一、社会保険料控除証明書だけは未提出。いや、提出できなかった。まだ手元に届いていなかったから。待てども待てども届かない。このままでは提出期限までに証明書を入手できない可能性がある。
日本年金機構のある杉並区から我らが札幌までは800km以上。東京から北海道へ到達するには国際海峡の津軽海峡を越えねばならない。普通の郵送物なら空輸で一日。人間の輸送なら羽田から一時間半。重たい荷物の搬送なら陸路で一週間。畜生以下の控除証明書ごときは空路も陸路も使わせてもらえない。杉並区から茨城県大洗港まで有志がLUUPで搬送する。大洗からは商船三井のさんふらわにコッソリ乗り込んで運んでもらう。ところが密航は青森県沖でバレる。船員さんに「このハゲー!ちーがーうーだ―ろー!ちがうだろー!」と激怒され、グッチャグチャに丸められて海中に投棄されてしまう。なお、控除証明書にはGPSと遠泳機能が付いている。自らの位置を把握し、方向を調節して長距離を泳ぐことが可能。スマホでヤツの位置を確認した所、アイツは泳いで苫小牧港への到達を目指したらしい。しかし、不覚にも千島海流に押し戻され、津軽海峡へと迷い込んでしまった。私の控除証明書はココで事切れた。津軽海峡を渡り切る寸前でイルカかイノシシにでも食べられてしまったのではないか。
津軽海峡で行方不明になった書類の到着を期待してはダメだろう。最寄りの年金事務所へ自ら足を運んで証明書を入手しに行った。白昼堂々と年金事務所へ。こんな所へ昼間にやってくる20代の若者が珍しいのか、年金受給手続きにやってきた60代以上の高齢者が好奇の視線を向けてくる。別に何も悪いことをしていないからおそれなくてもいい。私だってこんな時間にこんな所へ来たかったわけじゃない。待ち時間10分で窓口へ案内された。プラス10分で証明書を発行して頂けた。その足で郵便局へ行って証明書を発送。到着は明日。よかった。提出期限に間に合った…
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