研究室生活春夏秋冬vol.57 D2・11月|高校時代の記憶がよみがえる。八年の時を経て過去と決別し、学会翌日にマラソン2時間42分

20日:観光三昧

朝5時半から琵琶湖畔を90分ランニング。信号待ちがなく、直線と起伏の豊かな走りやすいコースだった。北大のコースよりも走りやすい。出張でたびたび訪れていた筑波よりもランニング環境としては上。伊吹山の頂から昇る朝日を眺めながらヤマトタケル伝説に思いを馳せる。あんな所で息絶えてしまったヤマトタケルの無念とその最期に胸を打たれた。考え事ばかりしていたせいか、いつの間にか知らない道を走っていた。帰路を見つけ出すまでに5km。ヤマトタケルのごとく遭難しかけるところだった。

東横インでは朝食を無料で食べられる。自分の食べたいものをブッフェ形式で好きなだけお腹に詰め込める。今回泊まったホテルの提供時間は06:30~09:00。朝早くから我々のご飯を作って下さって頭が上がらない。

今朝は08:30から食べ始めた。ちょっと早いお昼ご飯として利用させてもらう。自分は胃腸が弱くて一日二食しか食べない。朝食は抜き。昼・夜の二食生活。コレでこれまで八年間生きてきた。消化へエネルギーを使わないから午前中に眠くならず、朝飯前に仕事を次々と片付けられる。08:30からちょっと多めに摂っておく。夕飯を17:00ごろから食べ始めれば旅先でも難なく二食生活を維持できる。

ブッフェではツヤツヤな白米を二杯食べた。サバの味噌煮やだし巻き卵、きんぴらゴボウにソーセージ、それに草などもモグモグ味わう。いつもよりも一食目が早いせいか、あまりお腹へ食べ物が入っていかない。無理やり食べても気持ち悪くなるだけ。テキトーに切り上げて部屋に引き返す。

本日は京都観光するつもりだった。前夜に完璧な旅程を立てておいた。一応、私は国内旅行業務取扱管理者。国内旅行のプロを名乗れる国家資格の保有者。旅程管理業務ならばお茶の子さいさい。観光地の全体地図を頭に入れ、まとめサイトを物色して気になった場所を繋ぎ合わせるだけ。まずは伏見稲荷神社へ行く。次に晴明神社へ参詣。鴨川を渡って下鴨神社へ。それから宿敵・京大のキャンパス内を通って南下する。平安神宮と八坂神社へも寄る。最後に知恩院か清水寺で合掌。体力でゴリ押しするプランを立てた。脳筋男子博士大学院生、ここに極まれり。

奈良線で稲荷駅へ到着する。電車から大勢の観光客が吐き出された。旅行者が多すぎて改札でさばき切れていない。駅の外にも大行列ができていた。コレがオーバーツーリズムというヤツか。噂には聞いていたけれども、実際に見てみると酷いものだな。あまりの人の多さに吐き気がしてきた。人に酔った。コレはいけない。すぐに改札へと並ぶ行列から抜け出し、次に出発する列車が来るのを深呼吸しながらじっと待つ。残念ながら京都旅はまたのお楽しみ。午前十時にこの調子では、これから京都のどこへ行っても人だかりができているはず。

あふれくる 人の波見て 引き返す
京の都は 秋深くして

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