【大学受験】下宿の合格前予約はやめておけ!合格してからの契約でも間に合う

北大と国研で研究している化学系大学院生かめ (D2) です。現役受験で京大に落ち、一浪してようやく北大に受かりました。

現役受験時には下宿の合格前予約を利用しました。合格前予約とは、合格する前に部屋を仮に確保しておき、合格してから本契約する仕組み。今思えば悪手だったなと感じます。合格前予約システムを使ったのが不合格になった一因だと申し上げても過言ではありません。もしも現役受験をやり直せるなら合格前予約など絶対にしません。合格してから部屋を探し始め、見つけた部屋に住むことを選ぶでしょう。

この記事では、実体験を踏まえ、下宿の合格前予約をしてはいけない3つの理由を解説します。下宿の確保をお考えの受験生やご両親にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧下さい。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

ネットで部屋を探す時間があったら勉強できるから

下宿選びにはものすごく時間がかかります。希望条件を洗い出し、希望にかなった部屋を探し、複数の候補を俎上に載せてじっくりと吟味しなければなりません。そりゃそうです。変な物件になんて住みたくありませんからね。間違って事故物件を選んでしまったが最後、華のキャンパスライフがたちまち凄惨でストレスフルな生き地獄へと変わるでしょう。下宿選びは親と一緒に行うケースが多い。親と一緒にあーだこーだ言いながらWEBページをめくっていきます。そこでは親の学生時代の話を聴かされるでしょう。二十年も三十年も前のよもやま話に花を咲かせて盛り上がるかもしれません。

話をしながらの下宿選び。そうそう簡単には終わりません。時間がみるみるうちに削られていきます。一日や二日で決まれば良いものの、ダラダラゆっくり選んでいたら一週間ぐらいの長期戦になってしまう可能性が。合格前であるがゆえに物件の空き数にはまだ余裕があります。選んで悩める余地がたくさん残されている以上、下宿先選びで時間をたっぷりと使ってしまうのが人間の性というものでしょう。

合格前予約システムで下宿を決めるのが良くない一つ目の理由は、ネットで部屋を探すヒマがあったら、その時間を使って試験に備えてラストスパートをかけられるから。受験前に下宿選びへ時間を割けば割くほど勉強時間が減ってしまいます。試験の合格には学力向上が近道。スマホやパソコンで不動産屋さんのホームページをいくら見ても学力は微塵も高まりません。下宿選びをする時間があるなら、その時間を使って必死に勉強してください。本番で一点でも多くかき集められるように己の力を高めておきましょう。私は京大農学部へ合格最低点に6点届かず落ちました。二次試験の前に下宿選びへ使った時間を勉強に充てておけば良かったなと強く後悔しています。

下宿の内見で受験前に気が緩んでしまうから

下宿を決める際、大半の場合は実地に赴いて内見させてもらうでしょう。部屋の間取りや日の当たり方、周囲の利便性や大学までの距離などを確認するためです。オンラインツールの発達した昨今ではオンライン内見も行われています。不動産屋さんの職員が室内へWEBカメラを持ち込み契約者の目の代わりとなり、気になる所をお好みの角度から遠隔で眺められるようになっているのです。しかし、今でも実際に部屋へ入って内見する場合が大半。画面越しには伝わってこない、臨場感や微妙な違和感を確認しに行くためです。契約してから問題に気付いても遅い。下宿代は月々の出費の3割以上を占める大きなものだから、下宿先を決める際はなるべく慎重にいきたいものです。

下宿へ内見に足を運ぶ際、我々受験生は当然ながら、新生活のことを考えて部屋の中に入るでしょう。ココには布団、ココには冷蔵庫、ここには机…などと具体的な間取りを意識しながら。膨大な範囲をカバーする受験勉強は過酷。入学後のキャンパスライフに思いを巡らせるだけでずいぶんと気分が高揚してくるかも。一緒に内見へ行った親も同じ。今にも幕が開けようとしている我が子の新生活を想像するだけで興奮します。不動産屋さんも話術巧みに我々親子の喜ぶことをおっしゃいます。「4月からは大学生ですね^ ^」「この部屋でたくさん楽しい思い出を作って下さいね♪」などと。

合格前予約システムで下宿を決めるのが良くない二つ目の理由は、下宿へ内見に行けばほぼ確実に気が緩んでしまうから。受験勉強で養われた英気を受験前に体外へ漏らしてしまっては勝負の趨勢に影響します。友達と一緒にディズニーやユニバへ行って大騒ぎしないJKなどいないでしょう。沸騰したお湯の入った金属製のやかんに手を触れて「アチッ!」と手を引っ込めぬ人もいない。それと同様、下宿の内見へ行って顔がほころばない学生など存在しません。そのままの状態で大学入試へ行けば大撃沈は疑いようもありません。気を緩めるのは受験後までお預け。合格すれば何の気兼ねもなく羽を伸ばせます。わざわざ受験前に自ら地雷を踏みぬく真似をする必要はない。何をされても決して気を緩めぬ鎌倉武士のような人なら行っても構わないと思います。

親子ゲンカが勃発して心が乱されるから

下宿選びが平和に終わるなら良いのです。何のひと悶着もなしに終わるなら、受験の結果にさほど影響は及ばないでしょう。私の家庭では大騒ぎになりました。学生の自分と母親の意見が対立し、何日間も激論を交わし合ったのです。自分の希望物件を親に伝えたところ、『誰がお金を払うと思っているの?!』とキレられて親が部屋を探し始める始末。「誰がこの部屋に住むと思っているんだ?!」とキレ返して大喧嘩に笑。

別に家賃の高い部屋を提示したわけじゃありません。大学周辺の家賃相場を調べ、平均ピッタリの下宿を選びました。不動産サイトで何日間か物色して決めた物件。自分なりに慎重を期して選んだつもり。何を勘違いしたのか、私の親は、慎重に決めるべき物件選びを私がテキトーに済ませたと勘違いしたのです。”何日もかけて選んだ”と伝えても分かってもらえない。それどころか、『物件仮契約を親にお願いする態度が悪すぎる!』と急に因縁を吹っ掛けられた。頭を下げてお願いしているのに何故こんなことを言われなきゃいけないのだろう。面倒臭いったらありゃしない。やっていることがヤクザそのまんま。おかげで頭の中がかき乱されました。自分の気持ちを制御できない親を持つ子供は辛いですわ…

自分は受験に備えて早く勉強へ取り掛かりたかった。受験の前に下宿選びへ時間を費やすのは愚の骨頂だと分かっていたから。親は私の意向など思いも及ばない。物件選びにもっと時間を割けと主張する。そもそも、合格前予約を提案してきたのは親の側。親の言う通りに合格前から物件を選んであげたにもかかわらずキレられる理あまりの不尽さ。受験の前に親子喧嘩をすれば心の平穏が乱されるんですよ。イライラするし、ものすごくムカつくし、なぜ怒られているか分からないからどうしようもないし。メンタル崩壊状態で受験へ行ったら必ず落ちます。私は落ちました。試験前にはすでに頭が機能不全に陥っていましたから。

かめ

私の例はあくまでも極端なものですが、下宿選びをする際、親子の間でひと悶着起こるのは確実。私みたいに親がキレ症の方は、受験前に親とバトルするタネをわざわざ作る必要はないと考えます (なんせ、ホントに面倒臭いですからね…)

下宿の契約は合格後からでOK

下宿を合格前契約してはいけない理由をお話ししました。

下宿の確保は受かってからでも大丈夫。合格後に動き始めても物件には十分な数の空きがあります。いまの日本は人口減少時代。東京を除く46道府県で物件の空き数が増加傾向なのです。今後、物件の空き数はどんどん増えてくるでしょう。受験する前に焦って決めなくてもちゃんと部屋を確保できるからご安心ください。それでも不安な方は、合格発表直前から物件調べに取り掛かり、希望物件をいくつかリストアップしておきましょう。合格後、直ちに不動産屋さんとコンタクトをとれるよう準備しておくのがオススメ。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次