【論文引用】文献管理ツールにはZoteroを全力で推したい

文論文を一本書くたびに壁にぶつかります。図表の作成に追われたかと思えば考察で頭を抱え、ようやく書き上げても査読者との格闘が待っている。これまで書いた論文はどれも苦労の塊で、血を吐くほどストレスを溜めたこともあります。

中でも文献の引用作業が地味にしんどい。データベースから必要な文献を探し、本文の正しい位置に正しい書式で引用する。これが本当に面倒くさい。

文献管理ツールZotero(ゾテロ)が、この面倒くささを吹き飛ばしてくれました

読んだ論文や書籍の情報を丸ごと保存してくれるツールで、自分の脳味噌の代わりに文献を記憶してくれます。ブラウザ拡張をインストールしておけば、Google ScholarやJ-STAGEで見つけた論文をワンクリックで取り込めて、著者名や雑誌名、発行年の書誌情報も自動で引っ張ってきてくれる。一度読んだ論文をZoteroに放り込んでおけば、あの論文なんだっけ、と悩む場面がぐっと減る。

似たツールにMendeleyもあります。Mendeleyのほうが見た目は洗練されていて人気もありますが、Zoteroには日本語文献や書籍にも対応できる強みがある。論文以外だと、たとえば書籍やウェブページなども記録できるので、幅広い資料を扱う方にはZoteroが合うと思います。

目次

文献管理ツールで論文執筆が楽になる理由

文献管理ツールを推したい理由を2つ挙げます。

まず、引用番号を自動で割り振ってくれること。一度この便利さを味わったら最後、手作業に戻る気は完全に失せます。

B4で書いた卒業論文では引用番号を全部手で振っていました。提出直前、本文と参考文献リストで番号がズレていることに気づいたんです。マジか。卒論を最初から読み返すこと約1時間、ようやく原因を突き止めて、目はしょぼしょぼ。二度と手作業はやるまいと誓いました。

文献管理ツールなら、途中に新しい引用を挟んでも番号が自動でスライドします。文献の順番を入れ替えたり、不要な引用を削除したりしても、すべての番号を勝手に振り直してくれる。番号ズレを血眼で探す作業とは完全にオサラバ。Zoteroで初めて論文を書いたら口が開きっぱなしになりました。世の中にこんな便利なものがあったのかと、しばらく呆然としたほどです。

次に、参考文献リストをワンクリックで生成してくれること。冗談みたいな話ですが、本当です。

論文末尾の参考文献リスト、あれを手作業で作ると地獄です。著者名のスペルに気を配り、論文タイトルを打ち込み、雑誌名の略記法まで確認する。数十本の文献をこの調子で処理していたら日が暮れます。

しかもフォーマットが雑誌ごとにバラバラで厄介。

  • 引用番号を囲むのは()か[]か
  • 太字にするのは巻数か年か
  • 論文タイトルを載せるか省略するか
  • 著者名や雑誌名は略記かフルネームか

雑誌の数だけルールがあって、投稿規定に目を通しているうちにぐったりしてくる。

文献管理ツールなら、投稿先を指定すればフォーマット通りのリストが自動で出来上がります。しかもリジェクトされて別の雑誌に投稿し直すとき、フォーマットの変換もワンクリックで済む。あの長大な投稿規定と格闘する時間がまるごと浮くわけですから、導入する価値は十分あるでしょう。

Zoteroのイマイチな点

ほとんど無いんですが、強いて挙げるとすれば、初期セットアップがちょっと面倒であることぐらいでしょう。公式サイトが英語オンリーで、英語を読みながらインストールを進めることになります。しかもZotero本体に加えて、ブラウザ拡張とWordプラグインの両方をセットアップして初めて引用作業が始められるので、初回はそれなりに手間がかかります。

日本語の解説サイトもあるので、初回はそちらを頼ってみてください。セットアップの手順を日本語で丁寧にまとめてくれている記事がいくつか見つかるはずです。

イマイチな点はこれくらいです。乗り越えれば快適な論文執筆が待っています。

おわりに

あの卒論の番号ズレ事件以来、Zoteroには助けられっぱなしです。引用番号を自動で割り振ってくれる機能に何度救われたか分かりませんし、参考文献リストのワンクリック生成も一度味わったら手放せません。

論文を書く予定のある方は、ぜひ一度触ってみてください。引用作業に注いでいた時間と体力がごっそり浮いて、図表を作り込んだり考察を練り上げたりする余裕が生まれます。引用でゲロを吐く日々とはオサラバです。

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