大学の専門書あるある5選【○○基礎は基礎じゃない】

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とにかく高い!がち(大学の近くのBook Offで安く買える♪)

最初のあるあるは値段について。

専門書ってとにかく高いんですよね。一冊で3,000円を平気で越えます。中には5,000円・10,000円超えの専門書もあり、レジへ持って行ったりAmazonの購入ボタンをクリックしたりするのを躊躇してしまうほど。

私が過去に買った最も高いな専門書はなんと22,000円もしましたよ。ただでさえ専門書だから高いのに、イギリスから輸入して取り寄せたから送料ものしかかって高値になった。ちなみに今、その専門書はなんと当時の半額で買えるようです…(泣笑)。もうちょっと購入するのを待っておけばよかったかな…

専門書が高価な理由は『高くても買う人がいるから』です。希少価値の高い情報が載っていれば、講義や仕事、研究などで必要とあらば買わざるを得ないわけであります。(大学図書館で借りて講義を乗り切ろう!)と思っても、先客が既に持ち出し済みのケースが大半を占めている。結局は懐を痛めお金を払って入手するしかありません。

ただし、メルカリやAmazonなどで中古品を入手できることも。私のオススメはBook Off。先輩たちが大学卒業の際に売り払った書籍が所狭しと並んでいます。書き込み”アリ”の商品を見つけたら「ラッキーだ♪」だと思ってください。講義の肝や理解のポイントが書き込まれている可能性が高く、好成績を楽に獲得できるヒントとなりうるからです。

せっかくお金を払って買っても講義で使わないことがあるがち

前述の通り専門書は非常に高価。今どきの大学生はただでさえお金がなくて困っているのに、徹底的に懐を傷めつけられ青色吐息で苦しんでいる。そんな中、せっかく買った講義の教科書を講師が使わないことがあります。シラバスに”指定教科書”と書かれていても分かりにくい自作プリントで粛々と講義を進める。「何で教科書買わせたんや笑!」と何度も突っ込みたくなってしまいます。”使わない”なら”使わない”で構わないからシラバスに『指定教科書』と書かないでくれよ…

”教科書を使わないことがある”と知ったならば、初回講義を受け様子をうかがってから教科書を買うのが普通の感覚。そりゃそうだ、無駄にお金を払わさせられるのなんて学生側も嫌ですから。

しかし教科書を持たずに講義へ行くと、講師から「何でまだ教科書を買っていないんだ?!」と準備不足を叱られることもあります。「教科書を使うか使わないか分からないから…」と説明しても、「使うに決まっているでしょう。シラバス見て来なかったの?!」と学生が悪者にされてしまう。大学教授って本当に身勝手な生き物だなぁと思いました。教科書を準備して行っても使わないし、かといって準備しなかったらしなかったで学生を叱り飛ばしてくるのですから。

かめ

教員様。シラバスには講義で”必ず”使う教科書だけを書くようにしていただきたいです。学生側は使わない専門書に費やすお金がありません…

”基礎”とは…?全くベーシックじゃないがち

専門書には”○○学基礎”とか”○○学入門”とかいったタイトルがよく付けられています。生協で専門書コーナーを見渡してみても、決して少なくない割合においてこうした傾向がみられますね。

なんだ、基礎か♪と油断して本を開いてみると、「なんじゃこりゃ、ひと文字も分からん」とあっけなく跳ね返されてしまうはず。”基礎”が全然”ベーシック”じゃないのは専門書あるあるだと思います。

我々学生と研究者の思う”基礎”の乖離していることが原因ですね。学術書には論文執筆に必要な『学問のエッセンス』がちりばめられているのであって、その分野を始めて学習するビギナーさんのためには作られていないわけであります。”基礎”と”基本”は全く違う。”基礎”といっても簡単ではない。初心者から中級者へステップアップするには誰かから手ほどきを受けるのが最適。そのために存在するのが大学の講義というわけです。

私自身、研究室配属直後は専門分野の専門書をほとんど理解できませんでした。「何をごちゃごちゃ言うてんねん…」と専門書相手に恨み節を吐いていたほど。しかし、自分で論文を書くようになった頃には随分と専門分野の見通しが良くなりました。専門書に”基礎”と名の付く理由が朧気ながら分かった気も。やはり、専門書は研究のあくまで”基礎”に過ぎないのです。専門書における記述の続きを創り出すのが研究ですから、専門書を”基礎”と言い切られるだけの知識・思考力・研究経験が必要になってくるということです。

演習問題の答えがないがち

専門書には各章ごとに演習問題が何題かあります。内容の定着度合いを測るためには問題を解くのが最適というワケです。

ウンウン唸りながら問題を解く。前ページを何度も参照しながらやっとの思いで回答を作る。答え合わせをするため解答を探すものの、巻末に演習の解答が載せられていないことが偶にあって困ります。コレでは、いくら頑張って解いた所で、正解か不正解か分かりません。略解が載っているケースであっても、不正解ならなぜ間違えたのか、回答プロセスを再検討するのが至難の業となっています。まるで高校から配られるような教科書付属の問題集みたい。アレも答えしか載っておらず、解き方に迷ったとき困りますから。付属問題集ならまだマシな方。学期末に解説が配られるから。しかし、専門書の演習問題の解説など著者すら用意していません。だからもし問題を解けなかったらそのままお蔵入りとなるわけです。

最近はチャート式の微分積分学を始め、解答・解説のある親切な専門書が随分と増えたように思います。私、線形代数学がめちゃくちゃ苦手だったのですが、もし学部一年次にチャート式の参考書があれば嫌いにならずに済んだでしょう。こうした親切な専門書を”指定教科書”にしてくれたらいいんですけどね。大抵は略解オンリーな難しい教科書を指定してくるから困っちゃいます。

説明の肝心な所が省略されがち

問題の解説もそうなのですが、専門書は本編の解説をも結構端折ってしまいがち。数式展開や概念の説明など肝心な所が書かれていない。高難度の記述へ頑張って食らいついて行ったとしても、急に記述が少なくなったら途端に置いてきぼりを食ってしまう。「待ってー、置いて行かないでぇ~泣!」と何度叫んだか、両手・両足の指を総動員しても数えきれないほどであります。

「他書を参考にされたい」と書いてあるので別の専門書を開いてみても、省略箇所の手厚い解説はどこにも見当たらないのです。探しに探し、一般の方の専門サイトで詳しい解説を見つけることも。

日本の専門書は専門家が見て分かるように作られています。「コレぐらいは分かって当然だよね♪」と仔細を省いて説明が進む。もっと学生目線の丁寧な解説が欲しければ洋書が圧倒的に便利です。英語さえ読めれば洋書の方が和書より遥かに分かりやすいですね。

最後に

大学の専門書あるある5選は以上です。まとめると、

  1. とにかく高い!がち。
  2. 買っても講義で使わないことがあるがち
  3. ”基礎”とあってもベーシックじゃないがち
  4. 演習問題の答えが用意されていないがち
  5. 説明の肝心な所がバッサリと省略されていがち

このような形になります。

自分に合った専門書を見つけることで飛躍的に知識の幅が広がります。値段がかなりのネックですが、好きな分野の本を一冊、ボロボロになるまで読んでみると世界が違って見えます👍

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