1/31:2人の会社員D3による公聴会。さあ、来年は自分の番だ(リア幸-50)
同じ研究室の会社員博士学生のお2人が博士論文審査会 (公聴会)に臨みました。会場は小さな会議室。そこに専攻内の全教授・准教授と研究室学生メンバー全員が一堂に会したのです。発表時間は40分。質疑応答は20分。学会発表では有り得ない長丁場。博士課程のラストを飾る最後の試練に相応しい厳かな雰囲気。
博士論文の発表会。自分にはサッパリ分からないだろうと思っていました。ところがどっこい、発表者のお二人の説明が素晴らしくてよく分かってしまいました。博士三年、まして会社員ともなると説明力が我々とは段違いに高い。自分の研究の専門ではない人にも内容を伝える力が凄く高かったです。質疑応答のセッションに入ると、先生方から矢のように鋭い質問が次々飛び込んできました。最初はスラスラと答えていたお二人も、やがて口を濁し、返事に窮する場面が多々見受けられるように。いやはや、怖いのなんのって。コレ、次は一年後に私がやらなきゃいけないんですよ笑。イヤやわ。イヤって言っても仕方がないけど、でもイヤやわ。怖いもん。後ろで聴いているだけだったにもかかわらず、あまりに恐ろしくて小便を漏らしてしまいそうになりましたもの。
公聴会終了後、お二人はプレッシャーから解放されてホッとした顔を浮かべておられました。来年、私は二人と同じく笑顔で公聴会を終えられるでしょうか…?
2/1:企業から書類選考の通過通知が来た(リア幸-45)
先月下旬に某企業へ研究概要を送って博士早期選考にエントリー。書類選考の結果が返ってきました。無事に選考を通過。次は最終選考のよう。WEBでの開催。2/12 (振替休日)の午前中に行われる模様です。なんだかあっさりと通過してしまいました。そりゃ嬉しいに違いないのだけれども、にしても、あまりに簡単に通っちゃった感があります。しかも次が”最終”ってか。ステップがあまりに短すぎやしませんか?てっきり最終面接の前に一度面接があると思っていただけに、まだ心の用意ができておらず、バタバタとしております。中途採用ってこんなもんなんですかね?事情が全然分かららない。ネットで調べても全然情報が見当たらないし…
最終面接ではPowerPointを用いた資料説明を行っても良いようです。折角なので何か作って持って行きましょう。
2月初旬:論文執筆のため朝5時半登校が当たり前に(リア幸-40)
博士早期修了に向け、論文をあと三報通さねばなりません。一報 (”A報”とする) は四度目の投稿中。8月末に投稿を始めて以来、計三回もリジェクトを食らっています。早くアクセプトされてくれなくちゃ早期修了に支障をきたしてしまう。もうインパクトファクター (IF) なんかどうだって構わないから早くジャーナルにアクセプトされてくれ。早く。とにかく早さが大事。A報で得られた物性値を引用しなくちゃ次の論文 (B報)を完成させられず、雑誌へ投稿できないのだから。その次の論文の執筆には未だ手つかず。何をやるかさえも決まっていません。大丈夫かなぁ。本当にちゃんと2年で修了できるのかなぁ。不安しか募りません。吐きそう。ホンマに誰か立場を変わってくれませんかねぇ…
先行きに対する不安の解消にはB報の執筆への専念が特効薬。コイツをとりあえず完成させストックしておき、A報のアクセプト直後に投稿する作戦で行くしかない。B報の完成を急がなくっちゃ。時間が無い。早く書き上げないと早期修了への道が絶たれてしまう。深く集中できる時間を作るには、朝早くに大学へ行くしかありません。研究室に誰もいない時間が最も論文執筆の捗る時間。ゴールデンタイムを少しでも長く稼ぐため、【朝5時起床→朝5時半研究室到着】という究極のタイムスケジュールを採用。これで9時ごろ人が来るまでの3時間半、自分の注意力を論文執筆へと100%振り分けて集中可能です。
初日は眠気で頭がさほど活発に動きませんでした。二日目、三日目と早起きに適応し、一週間後には何の問題もなく激しい思考活動を営めるように。あまりに論文執筆が捗り、春休み期間中の論文完成が夢物語では無くなってきました。体調を壊さぬ範囲で我武者羅に手を動かし続け、A報のアクセプトを心待ちにしながらB報を着実に仕上げていくつもりです。
2/7、A報が四回目のリジェクトを食らいました。2/9、これまでよりIFを半分以下に下げ、五度目の投稿先としてIF4点台のジャーナルを選びました(次こそは通ってくれ!!)
2/5:警察署へ免許更新に行ったら…(リア幸-40)
留学中に更新期限が切れた運転免許の更新に行きました。今回の更新で青が金に変わります。運転歴わずか3回(計3時間程度)ながら、初心者ドライバーから無事故・無過失の模範的ドライバーへと生まれ変わるのです。ドライバーとしての経験値は圧倒的に低いでしょう。しかし、少なくとも事故は起こしていないし、違反もしていないし、模範的市民であることに何ら疑義を挟む余地はありません。自己の快楽を満たすため無責任にハンドルを握るようなことはしません。事故を防ぐため、人の命を守るために涙をのんでハンドルを握らぬ決断を下していた形。
免許とお金を持って警察署に向かいます。窓口の方に「免許を更新したいです」と伝えたら『更新期限切れの免許は更新できません』とすげなく断られました。”やむを得ない事情”で更新できなかった場合、更新できるらしい。海外に居て免許を更新するのが物理的に不可能だったとか、健康の問題で病院に入院していたとかいう理由ならOK。もちろん、留学も”やむを得ない事情”でした。『なるほど、分かりました。少々お待ちください…』と窓口の方がバックヤードに下がります。3分ほどして帰ってきました。『出入国を証明できるものはありますか?』と。あちゃ~、残念ながらそんなものはありません。出入国は全て自動ゲートで突破してきたため、出入国時、パスポートにハンコを押して貰ってこなかったのです。まさかこんな時にハンコが要るようになるとは思いませんでした。何のためにゲートを電子システム化したんですか?、って感じ。ICチップを読み取れば私の出入国の履歴が分かるんじゃないのかな… えっ、チップを読み取る機械が無いって?それじゃぁ仕方がないわ。おとなしく引き下がるしかない。
出入国の履歴を手に入れるには、出入国管理局に問い合わせて履歴を送ってもらう必要があるのだそう。申請からおよそ一か月程度で履歴が郵送されるらしく、その日のうちに申請を済ませて家への到着を待つことにしました。
免許の更新がこんなに面倒だとドライバーの数がどんどん減っていってしまいますよ。自動車学校の入校料はあまりにも高いし、自動車関連の既得権益層が分厚すぎて新規ドライバーの獲得がどんどん難しくなっていっています…
2/12:企業のオンライン最終面接(リア幸-10)
振替休日の月曜日の朝、某大企業の最終面接に臨みました。メーカーは独自のカレンダーで動いているらしく、振休だからといって必ずしも休みにはなりません。その代わり、土日は絶対に休み。年末年始や夏季休暇、GWやシルバーウィークの連休もある。大学よりもよっぽどホワイトですよ。私なんか見てください。365日休みなくひっきりなしに働き続けていますから。いくら懸命に働いても学振DC1の給与はびた一文変わりません。長く働けば働くほど自分で自分の時給を下げに行っているのですよ…笑
それはまぁ、良いとして、研究室の小部屋でオンライン面接に臨みました。結果は、、、コレってどうなんだろう。オンラインでの面接が初めてだったからなのか、手応えはあるような/無いような、どっちつかずのフワフワとした感じ。質問にはちゃんと答えられたんです。ハキハキと、緊張していたから少し早口でお答えしました。自分の短所を聞かれた際、”猪突猛進な性格ゆえ、頑張りすぎて体調を崩すことがある”と答えてしまいました。コレがおそらくマイナス評価に繋がるはず。『コイツは週5で働けないかもしれない…』と、企業人としての適性に疑いを持たれる要素は満載。思い詰め過ぎかな。いや、やっぱりマイナスだろう。他でせっかくたくさん加点したにもかかわらず、ココでの大減点が悔いに悔やまれる面接。あとは人事の方を信じるしかありません。受かりますように。受かってくれなきゃ正直、めっちゃ困ります。
もし不採用となっていても大丈夫なよう、次に応募する企業を2つ選んで企業研究を始めました。”電池”という枠組みを離れて選んだ企業、および電池関連のメーカーで一番強そうな企業の2つを徹底研究です。
2/16 献血と企業内定
47回目の献血(リア幸0)
日本へ帰国してから4週間は献血に行っても献血できないのです。日本赤十字協会がそう決めているのだから致し方ありません。海外から持ってきた変なウイルスが血液成分に入っている可能性があります。そいつらが白血球に食われて死滅するのに必要な期間を4週間と定めているよう。本日、2/16は帰国後ちょうど四週間。四週間前の金曜日、私はヒースローからドーハ、そして羽田、新千歳へと戻ってきたのです。にしても、もう四週間経っちゃったのか。外国に居たときと比べたら時間があまりに早く過ぎ去っていくように感じられます。日本と海外、どっちがいいか?百対ゼロで日本の方が良いです。可能なら海外にはもう出たくありません。旅行程度なら良いのだけれども、仕事で年単位で海外へ行くのは本当に本当に勘弁して貰いたい。
前回の献血は出国直前、昨年の9月末のこと。5か月ぶりの献血は1時間程度の成分献血。献血椅子に座っている間、看護婦さんとゴニョゴニョお話をしました。『久しぶり~!どこ行ってたの?』「ちょっとイギリスへ研究に行っていまして…」『え~、イギリスぅ~?!いいなぁー』「(よかねぇよ。代わってくれよ笑)」といった感じ。献血、やっぱり良いですね。何の役にも立たない博士学生が世間に貢献し、自己肯定感と承認欲求を容易に&思う存分満たせるのですから。ジュースは飲み放題、おやつも無料で頂ける。加えて献血後、『来てくれてありがとうございました』と言って貰える。いやいや、コッチこそありがとう、だよ。(自分も生きていて良いんだ…)と少々涙目になりながら札幌駅前の献血ルームを後にしました。
企業に内定。やったぜ…!!(リア幸30)
献血から帰ってきてスマホを見たら、企業から一通のメールが届いていました。早くも最終面接の結果が届いたのです。もしかして不採用なのか?どうしてこんなに早く結果を教えてくれるのだろう?面接後、一週間から十日で返事すると言われていたのにわずか4日後の通知。もしや、箸にも棒にも掛からなかったが故に爆速で返信が届いたのだろうか…?
おそるおそるメールを開いてみた所、『ぜひとも迎え入れたい』と内定🌸を伝える内容。ちょっと信じられませんでした。内定なんかい。不採用になったのかと思った。『高いヴァイタリティ―を評価します』とか『非常に高い専門性は入社後、即戦力として活躍するのに十分なモノだと思います』とかプラス評価が目白押し。大変ポジティヴな理由であまりに早い光速の返信を頂けたのでした。(正直、受からないかも…)と後ろ向きになっていた所だった。内定の知らせを受け取り、心底安堵させられました。スマホの電源を付けると、企業から面接のフィードバックを伝える電話の着信履歴が。申し訳ない。献血中につき出られませんでした。改めてかけ直し、内定の旨を伝えて頂き、工場見学に行きたい旨を先方にお伝えしました。
何だか運の巡り方が少しずつ変わってきたような良い感覚が。昨年半ばから始まった長くて厳しくて底抜けに暗いトンネルを抜けた先に、見晴らしの良い、全てを俯瞰できるとんでもない高台で雄叫びを上げているような爽快感を味わえました。ようやく、だ。遂に辛さから解き放たれました。長かったなぁ。浪人時代よりも十倍は辛かった。脳内が澱んだ空気感から清涼で凛としてクリアなものにガラリと変わりました。これが所謂『グレート・リセット』か。真っさらになった自分という下地に新しい物語を紡いで足していかなければならない。
ここから是非とも上り調子で早期修了に向けて突っ走りたい所。論文三報?余裕でしょ。四報、いや、五報だって書いて出してみせる。論文のオープンアクセス費用(一報三十~四十万円)で指導教員を破産させるぐらいの勢いで書きます。誰も文句のつけられぬほどの業績を挙げ、トップスピードで企業へ就職してやろうじゃないか。
2/21:春闘(リア幸40)
内定した企業の労働組合が企業へ賃上げ要求を突きつけました。企業側は即座に満額回答。基本給が1万円以上もアップ。今年は弊社の売上と営業利益がともに過去最高を記録。こんな好況のなかで賃上げしなかったらいつ賃上げするんだっていうぐらいの状況。もう少し給料を上げてくれて良かったんじゃないか笑?まぁ、一度基本給を上げたら下げにくいし、そう簡単に上げられないのはよく分かるけれども…
来年も今年と同じぐらいベースアップしてくれた場合、私の初任給は月30万円を軽く越えてきそうです。ボーナスを半分貰えるとしたら、一年目は400万円オーバーの収入に。学振PDとして貰える給与よりかは少し安め (PDは36.2万円×12か月=434万円)。しかし、いまの学振DC(240万円/年)よりも大幅昇給されることは確か。生活が一気に豊かになってきそうだなぁ。楽しみで仕方がありません。貧困学生生活を遂に脱し、人並みの生活を実現させられそうで感無量です。
2/23:Jリーグ開幕(リア幸45)
待ちに待ったこの季節がとうとうやってきました。週末に好きなチームのサッカーを観て、喜怒哀楽を全身で表現する行事が来た。サッカーが無いと何かが物足らないんですよね。勝っても負けても構わない。相手にゴールを決められた時は「うわぁぁ…!!!」と声にならない声をあげ、自チームがゴールを決めて逆転したら「よっしゃー!!」と声が枯れるまで叫ぶ。思い切り感情を出せるのが楽しいんです。普段、研究室に居ると感情を排したやり取りが多いので、時々こうして感情を外へ吹き出させてあげなきゃバランスが変になります。
我らがサンフレッチェ広島は、開幕戦で相手に2-0で勝ちました。2点とも新加入選手の得点。コレで彼も波に乗って次々と点を決めてくれるのではないでしょうか?今年からサンフレッチェの試合は広島市のど真ん中に建てられた新スタジアムでの開催。ライブ中継で見るだけでも鳥肌が立つほどカッコいいスタジアム。来月、ココへ観戦に行くんですよ^ ^ 今から既にめちゃくちゃ楽しみです。企業への工場見学を口実に広島へ行くため、札幌-広島往復交通費は全額企業側が支給して下さります。最高じゃないか。別に悪さはしていませんから何の後ろめたさもなくサッカー観戦を楽しめそう♪
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