【トルコ・欧州旅行記】一か国目:トルコ(イスタンブール)

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またね、イスタンブール!

野犬が気持ちよさそうに横たわる

2時間だけ軽くデスクワーク。ブログと論文の執筆を行う。文章を書くのが大好きなのだ。暇さえあれば文章を書いて頭の中身を整頓している。宿を11時にチェックアウト。宿の人間が見当たらず、メールで「今から出ていくわ。追加清算は無いと思う!」と連絡を残して出発。この宿はagodaで予約した。Booking.comを使わなかった理由は、トルコでBooking.comのサイトへアクセスできないがゆえ、何か不都合が生じるのではないかと思ったからだ。

地下鉄駅の前には二頭の大きな野犬が昼寝中。トルコ初日にはこの光景に思わず“マジかよ…”と驚いていたものの、5日間の滞在で街中いたる所に野犬を見てもう慣れてしまった。にしても君たち、随分と気持ち良さそうだね。ポカポカ降り注ぐ柔らかな日差しが昼寝にお誂え向きというワケか。私も真ん中で寝させてもらおうかな。いいかい?…えっ、ダメ?!分かったよ。じゃあね。人に蹴られないようにな。

ボスポラス海峡を横断するタンカー

フェリーでヨーロッパ側に渡る。道中、目の前を大きなタンカーが通過。ボスポラス海峡は地政学的に重要な『チョークポイント』として有名。チョークポイントとは、資源の輸送を最短経路で行うために通らねばならぬ海の通り道のこと。マラッカ海峡やジブラルタル海峡など、出入り口がギュギュっと絞れた、チョークした海峡を指す。ボスポラス海峡は黒海とエーゲ海、さらには地中海を結ぶ大切なシーレーン。チョークポイントを握るトルコは道理で外交に強いわけだ。味方にすれば心強いが、敵に回したら厄介な存在に。重要物資を運ぶタンカーを見ながらこのようなことを考えていた。

二度目のサバサンド

昨日の激辛ケバブで荒れた口の中を整えるため、フラフラと歩いてレストランを捜索。あるにはあるが、どれも高すぎる。日本と変わらない値段か、むしろ日本より若干高く感じるほど。イスタンブールのインフレはえげつない。観光者向けのぼったくり価格も相まって食欲が掻き立てられない。この5日間で最も多くの客引きを受けた。『お兄ちゃん、ここで食べていかない?安いよ、安いよ~^ ^!』とグイグイ迫ってくる。「タダなら喜んで食べてあげるよ」『何言ってんの、お兄ちゃん笑』「じゃあいいよ」と軽くいなして前へと進む。

結局二度目のサバサンド。手ごろな価格でお腹いっぱい食べるにはコレを選ぶのが一番。前に並んでいた2名の日本人女性観光客にはサバ各2枚ずつの出血大サービス。私へサバは一枚だけ。しかも野菜まで極少と許しがたい暴挙。おいおい、バカにしているのかね。そんなことをされたらトルコが嫌いになっちゃうじゃないか。どうしてこうもバレやすい所で手抜きを施してしまうのだろうか。小さなパンを使うとか、サバの端っこの部分を使うとかいった手の込んだ悪知恵を働かせればいいのに。

グランドバザールもどき

路地をブラブラ歩いていると大きな商店街に迷い込んでしまった。かの有名なグランドバザールではない。コレでも十分立派だと思う。グランドバザールはさらに大きくて華やからしい。せっかくなのでココも探検しておく。スイーツに装飾品、煌びやかな宝石など、中東と欧州の要素を混合したユニークな土産品がぎゅうぎゅうに並んでいた。『そこのお兄ちゃん、ちょっとおいでよ』と強烈な客引きに何度も遭った。本当は何か買って行きたいのだけれども、これからしばらく旅行を続ける以上、必要以上に荷物を重くしたくないので「ごめんねぇ…」と言いながら去る。“絶対にお金を使わない”と決めている旅行者は客引きの天敵である。もしも客引きに捕まりたくなければ【絶対にお金を使ってたまるモノか】と節制オーラを放つことを勧める。

寝台列車の出発駅へ

寝台列車の出発は20時。中心街で何もやることが無くなったので、14時ごろ、列車の出発するハラキリ…もとい、ハルカリ駅へ。ターミナルには何か時間の潰せるショッピングモールでもあるだろう、と。ハルカリ駅に着き周囲を見渡せば「えっ、何もないやん…笑」と唖然、絶望するに至った。“何もない”と揶揄の対象にされがちな筑波より本当に何もなかった。駅の四方には海と道路と住宅街しか存在しなかった。こんな所であと6時間もどうやって過ごせば良いのだろう。そもそも飲食物の調達さえできない以上、どこか少し栄えた場所へ移動する必要に迫られた。

隣駅のミニスーパーで買い物

ハルカリ駅の一つ隣、ケマル・アタテュルク駅へと歩いて向かう。道中、極端に細い路側帯や急な坂道をいくつも突破した。やっとの思いでスーパーを発見。飲料水、および夕食用のパンとハムを調達して退店。再びハルカリ駅まで歩く。のべ2時間もの時間つぶしができた。あとはブログの原稿を記して過ごす。集中して作業をこなしていれば、光陰矢の如し、時間はあっという間に過ぎ去っていく。列車出発の1時間前に改札の様子を伺いに行った。ソフィアに向かう列車に乗ると思われるバックパッカーがたむろしていた。私も彼らの作る列に並ぶ。人生で初めての寝台列車への乗車を前に胸が高まってきた^ ^

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