豪華な朝食
24時に寝て7時ごろ起床した。久々に7時間も睡眠をとられてもの凄く体がスッキリとする。額の熱っぽさはもうほとんどない。咳き込む量が格段に減って睡眠の質・量ともに向上してきたようだ。ならばあと2か月半、旅行できるじゃないか!…という話にはならない。【あと数日で日本に帰れる】との想いが念頭にあるおかげだからだ。仮に旅行を続けたとして、きっとまたどこかで体を壊して今度こそ頭がおかしくなるだろう。そこまで大きなリスクを抱えてやるべき旅行など何処にもない。
パソコンを起動して簡単にデスクワークを済ませる。キリが付いた所で地下の朝食会場へと向かった。”コンチネンタルブレックファスト”と呼ばれる火を通さない料理が並ぶ。パンにチーズ、野菜や果物など、栄養満点の食べ物が輝きを放っていた。こんなまともな食事を摂るのはオックスフォードのクリスマス以来か。エマ・ワトソン似の同世代女性と一緒に食べたクリスマスディナーの味は格別だったけれども[週刊オックスフォード§13]、ホテルで一人、落ち着いて食べるブッフェも十分素晴らしい時間を過ごすことが可能。
普段ならあらゆる食べ物をグチャグチャに載せていた所である。今回はブログ映えを意識していつもより随分と綺麗に載せてみた。中央の茶色の飲み物はウィースキーではなくリンゴジュース。朝からお酒をがぶがぶ飲んで一日を台無しにする作戦はとれない。パンはサクサク。野菜は瑞々しい。チーズとハムはしっとりとして、いかにも”賞味期限範囲内の食べ物”といった形。本当に美味しかった。こんな美味い食べ物をあつ2日も食べられるだなんて感無量だ。
朝食会場で放映されていたBBCを見たら時刻が8時台を指していた。昼食兼用の食事にするため9時台に食事を摂り始めたと思ったら、予想より1時間も早く食べ物にありついていたようで驚いた。私のパソコンの指す時刻が9時台だったから食事会場へ繰り出したのに… あっ!時差だ。ラップトップの時刻設定をドイツ時間のまま変えずにいたからこうなった。イギリスはドイツよりも1時間遅い進行となる。すぐにパソコンの設定をいじって時計の時刻を直しておいた。
ロンドン観光
気を取り直して早速ロンドン観光へ。全くロンドンらしくない絶好の観光日和に恵まれた。まずはナショナル・ギャラリーだ。13世紀から20世紀までの様々な絵画が展示されている。一見、大英博物館のようにも映る。大英博物館はもう少しゴツゴツとしており、ナショナル・ギャラリーはどこかスタイリッシュなフォルムを纏っている。
正直、西洋絵画の何が良いのか私には未だに分からない。人や景色の輪郭があまりに明瞭で主張が強すぎるからだ。人や動物が殺される宗教的場面が多いのも嫌だ。芸術の中の世界でぐらいはもう少し平和なモノを描けないのか。唯一、ゴッホや印象派の作品群だけは正視できた。上記『ひまわり』のような、描かれる対象と背景との境界が曖昧な浮世絵的作品が私の好み。
ナショナル・ギャラリーを出て、近くにあったロンドン交通博物館へと足を運ぶ。当博物館ではロンドン市内の交通機関の歴史、それに昔使われていた車両の展示などが行われているそうだ。”入場は無料”との事前情報を得て向かった。、どうやら入場に£22 [約4,000円] かかるらしい。さすがに4,000円は払えない。すごすごと引き返して次のスポットへと向かう。
世界の時間の基準となった『グリニッジ標準時』の刻まれるグリニッジ天文台へ。中心地から少し外れた所にあるせいか、観光客の姿はまばら。ゆっくりと見て周ることができた。天文台のある高台からは摩天楼が林立するCity of Londonが。高層ビルの数は東京並み、、、というより大阪と同程度だろうか。ギュギュっと濃縮された狭いエリアの中で裏の支配者たちが世界の行く末を話し合っている。フリーメイソン博物館にでも行ってみようか。いや、怖いからやはり止めておこう。
ディナーは質素に
散々遊び回った日の晩御飯は質素に行こうじゃないか。ホテルの近くのTESCOで買ったチキンカレーとプロテイン入り飲むヨーグルトを食べる。朝食があまりに多かったせいか、夕食はこれぐらい軽い方が体にはむしろ丁度良い。ペロッと20分ほどで食べ、読書したり明日の旅行計画を立てたりして過ごす。このままユーレイルパスをほとんど使わずに日本へ帰ってしまうのは勿体ない。ロンドンから日帰りで行けるお誂え向きなスポットがあれば良いのだが…
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