【博士就活】大企業に応募してから内定するまでの軌跡

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D2)です。D1・1月中旬より就活を始め、それからおよそ一か月後に広島の某・大企業の内定を掴みました。

この記事では、就活を始めてから内定するまでの軌跡を記します。

  • 博士就活の大まかな流れを知りたい方
  • 内定者の立ち回り方や思考回路を知りたい方

こうした方々にピッタリな内容なのでぜひ最後までご覧ください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

【0日目】1/12(金)採用担当者にアプローチ

就職を決意したのはまだイギリス留学中のこと。留学先に大外れの研究室を選んでしまい、イギリスへ渡航したD1・10月から3か月間、研究を始められさえしませんでした。アカデミアの世界への縁の無さを感じたのです。研究に対する意欲もダダ下がり。大学院を辞めようかとすら考えました。退学だけはどうにか思いとどまり、(この世界から出て気分転換しよう)と民間企業への就職を決意。

以前から博士修了後に行きたい企業へ白羽の矢を立てていました。それらの企業を志望度の高い順に並べ替え、第一志望の企業から順番に就職面接を受けてみよう、と。企業の採用担当者にメール。「博士学生の募集、やっていますか?」と求人を確認したのです。私の場合、厄介なことにD2ではなくまだD1です。つまり、博士早期修了予定者であります。ただでさえ博士学生の求人は少ないにもかかわらず、早期修了する学生の採用など企業に前例があるのかどうか… 「早期修了する予定なんだけれども、これまでに御社は早期修了予定者を採用した事ありますか?」とも確認したのです。就職意欲を示すためにメールへ履歴書と志望動機書を添付。(返信があるといいなぁ…)とメールが無視されぬことを祈って送信。

【3日目】1/15 (月):企業から返信が

週明け早々、採用担当者から返信がありました。

採用担当者

早期修了者の応募は可能やで。採用した前例もあるよ。採用へエントリーするには①研究概要②希望業務内容の送付が必要。都合の良いタイミングで送ってくれや

と詳しいお返事をいただけたのです。とりあえず応募・採用される資格があるみたい。これは早く応募するしかない。

ただ残念ながら、ちょうどこの頃、留学によるストレス過剰で声が出なくなるほどの高熱を発症してしまっていました。研究概要書を作るには気力と体力が不足しすぎていました。コレでは直ちに書類の送付はできません。同日、「ちょっと今は留学で手一杯だから資料を用意する時間がないわ。今日から10日以内に返信するからちょっと待ってくれへん?」とメールしました。また同日、採用担当者から返信が届きました。『返信はいつでもえぇで笑。好きなタイミングで送ってきんさい』と焦らなくても構わない旨をご連絡いただきました。翌日、「マジでありがとう。ホンマ助かるわ、、」と配慮に感謝するメールを送信。

【11日目】1/23 (水) :研究概要と希望業務内容を送信

研究概要ってどのように作ればいいのだろう。学会のアブストみたいな感じ?それだと相手の専門知識の範疇に収まらないかもしれない。学振DC1の申請書を使いまわそうか?でもなぁ、”これまでにやってきた”研究の概要を送るのであって、これからやろうとしている研究の概要を送るわけじゃないからDC1の申請書は使えない。どこまで表現の抽象度を下げて記せば相手に私の研究内容を伝えられるのだろう…?ていうか、この研究概要に目を通すのは誰だ?文系人事の方?それとも技術系社員の方?

色々と悩んだ末、理系高校生が読んでも分かる程度の抽象度にまで落として文章を記すことに。研究の概観や化学反応のメカニズム等について、図を多用して分かりやすく解説するのにこだわりました。コレなら旭山動物園のゴマフアザラシでも理解できるはず。ちょっと簡単すぎるぐらいの表現じゃなければ専門外の相手には伝わらないでしょう。

  • 研究背景に1ページ
  • 実験方法&実験結果に1一ページ
  • これまでの業績に1ページ

合計3ページの研究概要を作成。希望業務内容と併せて採用担当者に送信しました。

翌日、担当者さんから返信がありました。『書類選考の結果を2/2までに伝えるから、ちょっと待っててや』との内容でした。お祈りメールだけは勘弁して欲しい。留学でやられた精神がズタボロになって今度こそ壊れてしまうかもしれない。サイレントお祈りはちょっと本当に勘弁してもらいたい。次の企業へ応募したくても踏ん切りをつけられないから困ってしまう。「分かりました。待ってまーす」と2/2までの返信を期待して送信。あぁ、早く結果が知りたいな。選考通過?それとも、、、落選?

【18日目】1/30 (水):選考通過!次は最終面接

研究室でメールボックスを開くと、採用担当者さんから返信が届いていました。メールの件名には結果は記されていなさそう。中身を開いて読むまでは結果が分からないのか。いや~、怖いなぁ。どっちだろう。まぁ、とりあえず見てみるか。

採用担当者

書類選考通過、おめ^ ^ 次は最終面接や。日程は~、せやなぁ、、、2/12でどや?10:00~11:00で予定してるけど、もし都合が悪かったらまた教えてや~

良かったー。無事に選考を突破していました。実は結果判明までの一週間、”これはもしかしたら落ちたかもしれない”と頭を抱えていたのです。というのも、後で履歴書を読み返してみると誤字・脱字が計三箇所もあり、(重要書類でこんなにタイプミスする人間を大企業は採用したくないよなぁ)と自分でも感じさせられたため。留学疲れが誤字脱字を加速させました。何度も読み直して確認してから出したはずなのに、己のミスに気が付かぬほど消耗しきっていたということなのでしょうか。

何はともあれ、書類選考は通過しました。最終面接の日取りもコレで特に問題なさそう。2/12は祝日の振り替え休日。企業は独自のカレンダーで動いているから、振替休日でもお仕事があるのでしょうね。最終面接はオンラインか。会社でやってくれた方が企業の雰囲気を掴めて嬉しかったんだけれどもな、まぁ、仕方がありません。同日、「その日時でいいよ。当日はよろしくね。あっ、パワポの用意は必要?」と念のため確認のメールを送信。翌日、『どっちでもえぇで。資料の準備は任意や。アンタに任せる』と返ってきたので「分かった。ほな、用意しとくわー」とお返事。

【31日目】2/12 (月):最終面接

当日は研究室の小部屋で面接に挑みました。家だとネット回線が不安定だし、あまり気合が入らなさそうだったため大学に行って受けたのです。上下ともスーツ。靴だけはサンダル。初めての採用面接が最終選考か。緊張するわ。せめて最終の前に一次面接を挟んでくれていたら緊張しなかったのだけれども。

時間通りに面接が始まると、まずは人事の方から研究概要の説明を求められました。ココで早くもスライドの出番。これまで何をやってきたか、何に着目して研究をしてきたかを1.5分ほどで説明したのです。その説明に関連する質問が20分ほど続きました。最後に『そもそもどうして研究対象に”電池”を選んだの?』と根本的な質問が。ココで私はついつい「電池は均整が完璧な芸術品だと思ったのです…」と2分ほど熱弁してしまいました。こんな返答は期待されていなかったでしょうね。もう少し合理的な理由をこじつけれて説明すれば良かったです。

次に技術本部長から研究に関する突っ込んだ質問をいただきました。どうしてこの材料を選んだの?とか、この測定手法の原理を教えてくれない?とかいった学会さながらのディスカッション。自分の専門領域の中で終始戦えたので返答にはあまり困らされませんでした。研究室で培った『無理やり自分の土俵に持ち込んで説明するテクニック』が大いに活かされた形。人事部長(?)の方から一般的な質問が幾つか。ガクチカや挫折経験、運はある方か?等といった内容の非専門的な質問に答えました。

最後に逆質問を2つ。社訓の解釈に関する質問、および内定したら工場見学をさせて貰えるかを聴いて面接が終わりました。

【35日目】2/16 (金):内々定通知

面接終了後7~10日で結果が通知されるとの事でした。しかし、早くも面接から4日後にメールで採用の可否が伝えられました。『ぜひウチで働いて欲しい』との熱烈で嬉しいラブコール。内々定🌸。良い結末を迎えられて本当に良かったです。ヴァイタリティ―や粘り強さ、専門性などを非常に高く評価して下さったようです。『即戦力となることが期待される』だってさ。嬉しいなぁ。アカデミアでボロ雑巾のような扱いを受けていたのがまるでウソのよう。

採用担当者から電話が届きました。電話で改めて採用決定のお知らせを聴き、「ありがとうございます(*≧∀≦*)」と満面の笑みで応じた次第。3月、企業の工場見学へ行くことに。面接と工場見学の順番が逆じゃないか、、という気もしなくはありませんけれども、まぁいいや。問題が無さそうか確認し、(ココで働こう)と思ったらオファーを受諾するつもりです。

【54日目】3/6 (水):工場見学→内定受諾

勤務予定地の広島工場を見に行ってきました。工場内は超綺麗。物が整然と並べられていた。どうやらウチの研究室の方が数百倍ほど汚いみたい笑。慣れって恐ろしいですね。あんなに汚い環境であっても、慣れたら何のストレスも感じず過ごせるのですから… 上司の方と面談し、私が会社で行うことになるであろう業務について教えて頂きました。面白そうな仕事だな、ということで内定を受諾。就活を終えました。

最後に

某大企業へ応募してから内定するまでの軌跡はコレで以上。今後、博士就活にまつわる情報を発信していくので、興味のある方はぜひ今後とも当ブログ『札幌デンドライト』へたまに遊びに来て下さい^ ^

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