研究室生活春夏秋冬vol.51 D2・5月|育志賞挑戦を断念。一年ぶりの筑波出張で錯乱。ヤケクソで大阪に日帰り弾丸サッカー観戦へ

目次

5/16:国研の定年制公募が締め切り。これでいいんだよ、ね(リア幸30)

つくば出張中に入り浸っている国研の定年制公募最終日。申請書はダウンロードした。でも、全く書いていない。書こうとは思った。書き始めた直後に企業から内定を受け取り、途端に書く気が失せて執筆を途中で放り投げてしまった。国研の申請書は学振DCのものより沢山の文章を書く必要が。”絶対に国研で働きたい!”との強い想いが無ければ仕上げられないボリューム。国研に採用されればラッキーぐらいの気持ちでは全ページを文章で埋め尽くせない。否、たとえ1ページだって書き上げられないかもしれない。

博士進学当初、国研の定年職への就職だけを目標に掲げていた。研究に年中専念できるだなんて天国じゃないかと考えていた。しかし博士課程在籍中、考えが180度変わった。絶え間ない自己対話やイギリス留学を通じ、『自分は研究者に向いていない』との結論を下す。留学終了直前、民間企業への就職に舵を切った。就活期間一か月で内定。以来、国研への憧憬の念が頭からスッカリ消え去っていた。

申請書提出締め切り日、国研のホームページにアクセス。申請書の提出フォームを開いて画面をジーっと静かに見つめる。応募するなら今日が最後。今日を逃せばもう国研には勤められない。いいんだよな。本当にいいんだよ、な?企業への内定辞退の連絡はまだ間に合うぞ。そこまでして国研に行きたいか?いや。別に国研に行きたくはない。研究に対する想いはもうほとんど無いんだもの。今は一刻も早く研究から解き放たれ、企業で開発業務に奉職するのが第一の願いになっている…

国研には応募しなかった。これでいい。自分には縁のない道だったんだ。

5/23:精神錯乱(リア幸0)

国研で大量のタスクを抱え込んだ結果、一時的に精神が錯乱してしまった。大きな仕事を3つも抱え込んだせいだ。①A報用データ収集、②A報執筆、そして③B報用データの収集。どれ一つとっても疎かにはできない。疎かにしたが最後、博士課程を早期修了できなくなる。辛くて嫌で仕方がない研究室生活を終えるために果てしない苦行を乗り越える必要が。あぁ、辛い。何もかも放り出して辞めて自由になれたらどれだけ幸せだろうか。来月からは国研に後輩が来る。後輩のお世話もやらなきゃいけない。仕事が新たにもう一つ増えることに。勘弁してくれよ… 人間が一度に抱え込める仕事の容量を軽く上回っているように思えるのは気のせいだろうか。

5/26:大阪へサッカーアウェイ遠征(リア幸20)

国研での実験は何もかも失敗続き。一年以上ものブランクの影響か、M2までに蓄積してきた実験技術を体が忘れている。壊れた研究プランも新案が閃かない。有り余った心のエネルギーをぶつけようにも、ぶつける先や方向性が見えずに困る。焦りとイライラだけが募っていく。時間がない。でも何をしたらいいのか分からない。

とうとう我慢の限界を迎えた。つくばから大阪まで日帰り弾丸サッカー観戦へ。こういう時は大声を出すのが一番。そうは言うものの、国研や公園内で大きな声を出したら周りを驚かせてしまう。大声を出すのが是とされている場所に行くのが善。となるとスポーツ観戦一択。カラオケは好かん。屋内で大声を出したとしても爽快感を得られないから。それに私、音痴なんだ。ヘタクソな自分の歌を聴いているうちにイライラしてストレス発散どころじゃなくなる。

1 2 3

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次