研究室生活春夏秋冬vol.54 D2・8月|冷蔵庫とミニPCをGET!難産だったA報を投稿。三年ぶりにTOEICを受験

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6日:メモリ32GBのAI搭載ミニPCを購入(リア幸50)

冷蔵庫入手によって下宿生活の快適度が劇的に上がった。冷蔵庫を求めて研究室へ行く必要がなくなり、家で終日ゴロゴロして過ごすナマケモノのような生活さえ現実味を帯び始めた。

今年で学生生活は最後。どうせ快適さを追求するのであれば徹底的に追い求めていきたい所。冷蔵庫以外で一番大きな不満を抱えていたのはデスク周りの環境。14インチのラップトップの画面を凝視して論文を書くのは目と肩に悪い。不満解消のため、先月、Dell製・27インチのモニターを購入。ラップトップにHDMIケーブルを挿し、大きなスクリーンへ文字を映しての作業。正直、これでも十分満足だ。メモリ16GBのノートパソコン。目の前には27インチのモニター。作業を進めるには理想的な環境。しかし、人間は強欲な生き物。不満が一切ないか…といったら決してそのようなことはない。ラップトップは充電式。電池容量が底を尽きたら使えなくなる。充電しながらの使用は電池に悪影響。充電中に作業が進まなくなるという致命的な欠陥に苦しんでいた。

充電式のラップトップに不満があるなら、コンセントにケーブルを挿して給電するデスクトップタイプのPCを買うしかない。デスクトップにも色々な種類がある。ゴミ箱ぐらい大きなタワー型のデスクトップ、モニターとデスクトップが合体した一体化PC、最新テクノロジーの力でデスクトップを省サイズ化したミニPCなどだ。あと半年で引っ越しをするのにゴミ箱大の荷物を抱えるのは得策ではない。既にモニターを持っているこの状況で、モニターとデスクトップの一体型PCを買うのも変だろう。今回はミニPCを買うことに。どうせ買うならハイスペックなミニPCが欲しい。ネットとYouTubeで調べ回って候補を見繕い、MINISFORUMの『UM890 Pro』に決めた。メモリは驚愕の32GB。プロセッサーは最先端のAMD RYZEN9。容量は1TBを誇る。これでお値段は11万円程度。ゴミ箱型デスクトップで同じようなスペックのPCを買おうとすれば20万円は下らない。ミニPCだからこそ実現できた格安価格。迷わずポチッた。留学以来、久々の10万円オーバーの買い物だ。11万円で生活が変わるなら安いモノ。11万円のPC購入をほとんど悩まず決められたのに、4万円の冷蔵庫をいつまでも買わなかったのかのが何故なのかサッパリ意味が分からない。

7日:ミニPC… 君は本当にすごい!(リア幸60)

ミニPC購入に合わせてワイヤレスタイプのキーボードとマウスを調達。ヨドバシカメラで5,000円弱。冷蔵庫購入で貯まったポイントを使って出費を2,000円弱に抑えられた。

ミニPCが家に着いた瞬間からPCのセットアップに着手。セットアップとはいってもそう大げさなものじゃない。画面の指示通りに情報を登録していくだけ。札幌・円山動物園のサルにさえ片手間でこなせてしまう作業。10分程度で使えるようになった。有線のネットケーブルを挿し、深淵なネット世界へと長い長いサーフィンの旅へ出かけた…

さすが、32GBのメモリを持つだけはある。通信速度がとんでもなく速い。16GBのノートパソコンと比べても速い。体感的には倍近い速さ。ページの読み込みや切り替えがノンストレス。これだけレスポンスが速ければずっといじり続けたくなる衝動に駆られる。動画もサクサク再生してくれる。待機時間がほぼゼロ秒。YouTubeの視聴が捗って仕方がない。ネット廃人になりそうだ。気を付けなければ。

ミニPC購入で最も嬉しかったのが、DAZNでサッカーのライブ中継を遅延無しで見られるようになった点。私の最強ミニPCでは最初から最後まで一切の遅延なく視聴が可能。16GBのラップトップではライブ中、しばしば遅延が発生して苛立たせられた。試合の重要な局面で中継が止まり、遅延が解消された頃に試合が動く時があって酷かった。ミニPCはライブ視聴環境を劇的に改善してくれた。心から感謝したい。これで今シーズンの最後までサンフレッチェ広島を熱烈応援することができる。

もちろん、ミニPCのおかげで論文執筆作業も捗っている。ミニPC導入からわずか10日でB報 (博士早期修了に必要な最後の論文) の日本語原稿が出来上がった。パソコンを変えるだけで作業速度がこれほどまでに変わるだなんて。驚愕のひと言だ。冷蔵庫と同様、ミニPCももっと早く買っておけば良かったのかもしれない。今までどれだけ粗悪な道具に甘んじていたのだろうか。やせ我慢を重ねるのも程々にしておかねばならなかった。

18日:A報、投稿!(リア幸70)

A報投稿の瞬間がようやく到来。ここまで本当に長かった。今までで最も難産な論文だったかもしれない。

実験データを出し終えたのがM2の11月。D1の一年間は、国研の立ち入り禁止や留学失敗などで論文化へ着手すらできなかった。原稿を書き始めたのはD1の2月。二か月かけて原稿が完成…したかと思ったら、D2の5月、共同研究者さんから論旨の破綻を指摘されて原稿が書き直しに。5月、追加実験を経て原稿の再作成に着手。6月、原稿を完成させて共同研究者さんのチェックをパス。7月、今度は指導教員から原稿の練り直しを提案される。”早く投稿したいのに!!”との焦りをグッと堪えて文章のブラッシュアップ作業。8月初旬、英文校正が完了。そして18日 (日)、ようやく論文投稿の運びとなった。

幾度もの原稿の書き直しを被弾し、この半年間はいつも吐き気を催していた。辛かった。全然楽しくなかった。何のために博士課程へ行ったのか分からなくなった。一時はこのデータを使っての論文作成を放擲しかけたぐらい。唯一の希望・早期修了の灯さえ消えかけた。指導教員と私、そして共同研究者さんの三人六脚で壁を乗り越えた。何とか力づくで論文投稿にまでこぎつけた。投稿先はJournal of the Electrochemical Society。IFは3.8。化学系では標準的な国際雑誌。十中八九アクセプトされると思う。後は野となれ山となれ。果報を寝て待つ。いや、B報を書きながら待とう。

21日:52回目の献血@血小板(リア幸75)

論文アクセプトを手繰り寄せるべく、札幌駅前へ成分献血をやってきた。運気は善行の積み重ねによってのみ高まる。運気は貯金。善い行いを一定回数致せば自分に運気が巡ってくる。これは天地開闢以来、不変の摂理である。人間も、猫も、子猫も、ライオンも、全てこの原則に絡み取られている。善行は清き心でもって行うのが何よりも肝要。神社参拝でも同じだが、自分の願望ファーストではなく、他人の役に立つことを至上の願いと掲げて臨むのが正式な態度。

明鏡止水の心境で受付に案内され、専用の機器で血圧と脈を測られた。血圧は平常通り。だが、脈があまりにも低い。受付の可愛いお姉さんから『大丈夫ですか?!』と心配されたほど。45 bpmだなんて、生きているのか死んでいるのか分からないレベル。2か月前は58 bpm、一か月前は50 bpm。今回は45 bpm。どんどん減っていっているようだ。この2か月間、結構真剣に走り込みをやってきた。一か月に500km前後の走行。大学陸上部と同じぐらいの練習量だ。ランニングにより心臓が肥大化し、一拍当たりの血液拍動量が増加したことで心拍数が減っている。走り込みの効果が如実に顕れているわけだ。心配されるだなんて心外である。「大丈夫です、問題ありません」と冷静に答えて事なきを得た。次に献血へ行く時には今より心臓がもっと大きくなっているはず。脈拍が40以下になっていてもおかしくない。あまりに心拍数が低すぎると献血を断わられる場合があるので注意しなければならない。

採血が済み、いよいよ献血がスタート。今回は体の調子が良かったのか、献血マシーンが血流の滞りを指摘する警報音を一度も鳴らさないまま終わった。いつもはピーピーうるさくてたまらない。今回は一度も鳴らなかったから静かだった。献血中はYouTubeで歌を聴いていた。何を聴いたかな… 残念だ、全く覚えていない。

献血時間はおよそ50分。おそらくは自己最短記録のはず。献血時間の更なる短縮を目指していきたい。できれば40分ぐらいで終われるようにしたい。血液をもっとサラサラにするか、心臓の血液拍動量を増やして献血マシーンへの送血量を増やすか。血液の粘度を下げるには玉ねぎと納豆の大量摂取が効果的。拍動量を増加させるにはランニングを今後も続けるしかない。

かめ

8/21は『献血の日』なのだそう。1964年の同日、日本政府が輸血用血液を献血から確保する体制を確立したことで献血の日と定められたらしいです[赤十字HP]。記念日の献血ということで、献血後、ティッシュを一箱貰いました。これでようやくトイレットペーパーで鼻水をかまずに済むようになります…

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