研究室生活春夏秋冬vol.55 D2・9月|人生最後の夏休み。論文アクセプトと花火大会で締めくくり、いざ早期修了戦線へ

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3日:JASSO第一種奨学金全額返還完了証が到着(リア幸71)

修士課程在籍中にJASSOから借りていた第一種奨学金が半額返済免除に。博士進学後から月々6,520円の返済が始まった。借金を抱えている状況では、脳のメモリが常時何MBか借金のことに費やされてしまう。知的作業へ最大出力を発揮できずに大変不愉快だった。そこで、D2の7月下旬に借金を全額繰り上げ返済した。返済額はおよそ100万円。おかげでスッキリした。借金から心と頭のメモリーが解放されて楽になった。全額返済からおよそ1.5か月後、JASSOから返還完了証が送られてきた。「借金返済おめでとう㊗」との誉め言葉を賜った。来年度からの新生活へ借金を持ち越さずに済んでひと安心。奨学金の関連書類を全て即日処分した。

これまでブログで借金だ、ローンだと散々悪口を言ってきた。けれども、私は半額免除で100万円貰っているし、JASSOに対して少なからず感謝の思いを抱いている。この借金があったおかげで修士在籍中に積立投資を始められた。英国留学の原資の一部もこの借金から捻出している。万が一の事態に備え、使わずにとっておくことで心の余裕に繋がった。借りておいて本当に良かったと思う。欲を言えば、返済全額免除になって200万円をGETしておきたかったな…

4日:中間審査会を突破!(リア幸75)

博士課程の学位審査会には3つある。一つ目が今回参加した中間審査会。二つ目が予備審査会。そして三つ目が最終関門の公聴会。早期修了を実現するには、審査会で審査員の先生全員を”コイツは早期修了相応だ”と納得させなければならない。どれか一つでもしくじったら終わる。絶対に失敗できないプレッシャーと闘い、打ち勝ち、圧倒的な実力を見せつける必要がある。

いよいよ学位審査が始まった。今回の中間審査会は研究室の同期と一緒に参加する。自分は博士課程がもう嫌だから一年繰り上げて修了する組。彼は研究や課外活動へ精を出すために三年かけてじっくりと修了する組。彼と同じタイミングで学位審査へ臨むのはこれが最後。予備審査からは自分一人だけで試練に立ち向かっていく。同期がいるって心強いものだ。一人で戦っていく際に味わうであろう孤独感を想うだけでゾッとする。

中間審査会は彼が先攻。私の出番は彼の次。彼の審査が終わるのを控室でじっと待っていた。当初、持ち時間は一人30分と聞いていた。プレゼン時間が20分、質疑応答時間が10分。彼が審査室から出てくるまでに50分もかかった。さては炎上したか?燃やさないでくれよ。私の発表前に先生らを活性化させないでくれ。指導教員に手招きされ、おそるおそる審査室へ入る。プロジェクターへパソコンを接続し、いざ、発表を開始した。

・・・

私の発表は35分ほどで終了。プレゼン時間が22分、質疑応答時間が13分ほど。会場は終始なごやかなムードだった。審査員さんはずっとニコニコ。声は温和。炎上する気配は微塵も伺われない。質問自体も簡単なものばかり。普段のセルフディスカッション (自問自答) の方が何百倍も厳しい。今までに経験したどのゼミ発表よりもイージーに乗り越えられた。ジョークを言って笑いを取る余裕もあった。

中間審査会を突破した。審査会から正式に早期修了のGOサインが出た。早期修了できるか/できないかは自分の頑張り次第。失速せずに走り抜けられれば可能だが、ここで気が抜け、踏ん張りがきかなくなれば失敗する。自分に残されたタスクはあと2つだけ。①査読が返ってきた論文の返信、および②日本語原稿が完成したもう一報の英語化&投稿。雑誌会や学会発表など、細々とした仕事は他にもある。デカい仕事はもうあとたった2つだけ。延々とタスクが追加されてきたTo Doリストに待望の終わりがやってきた。ゴールはもうすぐそこ。フィニッシュ後は夢にまで見たUターン就職。頑張るしかないっしょ。最後まで歯を食いしばって全速力で駆け抜けなくっちゃ。

11日:博士課程の講義成績、オール優以上が確定(リア幸70)

博士課程では講義で8単位を取得する必要がある。D1の間に6単位取り、D2の前期に残り2単位を取った。成績は全てオール優以上。一つだけ秀をいただいた。正直、全く頑張っていない。講義映像はすべて聞き流し、課題はChatGPTとBing AIをフル活用して乗り切った。思考能力を最大値の5%も使っていない。消費税以下の労力でもって研究の片手間に単位を取った。

優以上を揃えるのってこんなに簡単だったんだ。修士時代の私はなぜ”良”を取っちゃったのだろう。レポートぐらい忘れずに出せよ。作ったんだろ?出すまで気を抜いたらダメじゃないか。良を取ったばかりにJASSO奨学金の全額返済免除を取り逃した。痛恨の極み。悔いても悔やみきれないミスだ。修士時代の私に今ほどの用心深さが備わっていれば良かったのに。まぁ、もう仕方がない。終わったことは終わったこと。もう二度と同じ過ちを繰り返さなければOK。

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