博士課程早期修了への道†10 束の間の休息を味わう。早期修了に向けて力を溜めつつ、この先の人生について考える

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無事に論文がアクセプト。早期修了まであと一報

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先月末に論文がアクセプト。今月初旬にWEB上で公開された。全文書き直しを経ての掲載。投稿するまでに二年かかったが、投稿してからたったの一か月半でアクセプトされる。内容自体はあまり大したことがない。銅鉄実験との批判には反論できない。けれども、大したことのないデータを素材にしてフルペーパーを書き切ることができた。コレには大きな自信が培われた。これから先、どのようなデータを素材に使っても論文にまとめられそうな気さえしてきた。

指導教員が掲げた早期修了要件は【英誌筆頭論文を五報出版する】こと。五報のうち一報のステータスは投稿中でも大丈夫。当初、早期修了するには四報書けば良いよと言われていた。いつの間にか要件レベルを五報に上げられていて驚いたものの、「話が違うでしょ!」と猛抗議した末、修士時代の論文を一報カウントしてもよくなって落着。M2の10月に一報目がアクセプト。D1の5月に二報目を出版。D2の4月に三報目が受理。D2の9月に四報目を出した。あと一報書き切って投稿すれば早期修了要件充足。いよいよリーチ。早期修了達成への期待感がまた一段と高まってきた。

実のところ、早期修了を目指し始めたD1の1月時点では、早期修了はちと厳しいのではないかと思っていた。1月時点で論文はまだ二報。あと一年で三報の出版にこぎつける?正直言って難しいだろう。データさえ集め始められていない論文も二報あった。ゼロからデータを集め始めて一報の論文を仕上げるまでに半年は必要。半年かかるものを二つこなしたうえ、いま投稿中の論文の査読対応まで進め、それら全てをこの一年以内に終わらせなければならない。こんなのできるわけがない。もしできるとすれば奇跡以外の要因を考えられない。

まさか、その奇跡が起こるだなんて思ってもみなかった。見えない不思議なパワーに後押しされるかのように万事が順調に運んだ。不可能だと思っていた早期修了が、夢に、目標に、そして現実になりつつある。ここまで来たら何が何でも早期修了する。全てをなげうってでも掴み取りたい。肉を切らせて骨を断ち切る。博士号さえ得られれば他の何物をも犠牲に捧げたって構わない。

ラスト一報の原稿修正はごくわずか。全力ダッシュ前に小休止

ラスト一報の原稿は既に完成済み。原稿を国研の共同研究者さんに確認していただき、議論を通じて文章をブラッシュアップした末にChatGPTで英語化して投稿する運びに。今月初旬、添削原稿を受け取った。直された箇所はごくわずか。ものの一週間で修正作業は完了。原稿を再び共同研究者さんにお見せして英語化前の最終確認をしていただいている。来月初旬には英語化できるのではないだろうか?英文校正期間を加味すると、来月中旬から下旬の間には投稿できるかなと見込んでいる。

指導教員は『投稿するだけでOKだからさ』と私を言いくるめ、ビッグジャーナルへの投稿を企んでいる。悪夢のビッグジャーナル行脚 (*IFの高い雑誌から順に、アクセプトされるまで延々と投稿を繰り返す営み) をこの期に及んでまた行うつもりだ。いったいどうして私ばかりが標的に?指導教員が12人も受け持っている学生の中で私だけが行脚に挑まねばならぬ正当性を見出せない。私一人に行脚させるよりも、他の11人を育てて行脚させた方が勝率が高いと思うのだけれども。民間企業へ就職する自分にはビッグジャーナルにアクセプトされるメリットが存在しない。早期修了には出版本数の充足が最重要である以上、IFの低い雑誌に投稿した方がより早くアクセプトにこぎつけられるだろう。IFの高低なんかどうでもいい。さっさとアクセプトされてアカデミアの呪縛から解き放たれたい。

11月中旬以降、論文投稿や学位審査会関連で大忙しになる可能性が。休めるうちにちゃんと休んでおいた方がいい。休めるときに休まなければ心が潰れる。平日の過剰労働や休日出勤はストレス過剰や喀血のもと。この一か月間は目いっぱい羽を伸ばした。ひょっとしたら夏季休暇中よりもくつろいだかもしれない。読書にランニング、ブログ執筆など、好きなことへ精を出す一か月。平日の真昼間にベランダでウィスキーを飲んでベロベロに酔っ払ったのがハイライト。おかげで気分がすっかり良くなった。学生生活のラストスパートに備えて気力を満充電できた。

【妄想】早期修了後の未来に思いを巡らす

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