博士課程早期修了への道†4 八か月越しに論文アクセプト!博士早期修了まで残すはあと二報

目次

ようやく論文がアクセプトされた…

査読に回っていた論文がようやくアクセプトされました。投稿から2か月後の受領。査読者とのやり取りはわずか一往復でフィニッシュ。今までリジェクト続きだったのがまるで嘘みたいにスムーズに終了。「こんなに呆気なく掲載して頂いていいのかな…」と申し訳なく思えてきたぐらい。じゃあもう一度査読に回しますか?と言われたら「絶対嫌です」と断りますけどね笑。せっかくアクセプトして頂いたんだもの、掲載してもらえなければ困っちゃいますよ。

査読ほど嫌なものはありません。ブログなら査読無しで毎日自由に投稿できるのに、学術論文は専門家による厳密な査読で開催までに何か月間もかかってしまいます。査読されるのは別に構いません。査読にいくら時間がかかったとしても、最終的にアクセプトされるのならば問題はない。リジェクトされるのが嫌なのです。せっかく頑張って書いた論文が『掲載に値しない』と蹴られてしまったら、論文を作るために要した努力や時間が灰燼に帰し、絶望感を覚えます。

こっちは残り時間が限られているんだ。一日でも早く論文を掲載してもらえなきゃ大学院を早期修了できないじゃないか。”リジェクトされたくなかったら質の高い論文を書けよ”って話なんですがね。分かっています。分かっているけれども、ソコを何とかお願いできませんか、、と査読者におねだり・にぎにぎしたくなるわけです。【時間に追われ続ける焦燥感】【少しでも良い論文を書かねばならぬという使命感】。私にとって博士課程は、この2つの心情に押し潰されてしまわぬよう踏ん張って必死に堪える時間。辛い。早く終えてしまいたい。三年なんて無理だ。やはり、”二年で出る”と決めて正解だったのかもしれません。

一報は日本語原稿が完成。残り一報も記す内容自体は既に決まっている

私の博士課程早期修了に必要な論文数は残す所、あと二報。フルペーパーを二つ以上出版すればD論審査会に臨む権利を得られます。あと三報だった時は正直、自身の早期修了にあまり自信を持てませんでした。飛び級できる可能性よりも失敗する可能性の方が高いだろう、と。せっかく就職先まで決まったのに、内定をお断りしてもう一年在籍する暗澹たるシチュエーションさえ想像していたぐらい。先月までの自分にとって博士課程の早期修了は、渇望はすれどもあまり現実味を帯びないフワフワとした捉え所のない目標でした。

論文を一報出版できたおかげで必要な論文数が一報減少。三報が二報になり、おかげで早期修了への道筋が朧気ながら見えてきました。飛び級成功ロードの全貌は未だ確認困難。私の目に見えているのは、今後半年間に歩むべきワインディングロードの輪郭のみに過ぎません。この先の道路にガードレールが付いているかさえ分からない。少しでもカーブで運転を誤り、道を膨らんで道路を踏み外してしまったら、奈落の底へ向かって頭から一直線に転落して人生が終わってしまう。あと二報、されど二報。全く気を抜けません。二報書き切ってようやく深呼吸できるぐらいの緊張感を持たなきゃ完走できないはず。

残り二報のうち一報は既に論文の日本語原稿全文が完成済み。今は国研の共同研究者さんに確認して貰っている状態です。ゴールデンウィーク中に英訳してしまいたい。来月中旬には投稿し、最後の論文用のデータ収集に100%の力を注げる態勢を築いておきたい。残り時間が限られているため、前回1やM2の頃2のようなビッグジャーナル行脚 [註:高IFの雑誌から順にローラー作戦で攻めていく狂った戦略]は致しません。リジェクトされて悲しんでいる暇なんてないですからね。ていうかそもそも、ビッグジャーナル行脚は私ではなく指導教員の意向に渋々従って行っただけ。私に論文投稿先を選ぶ権利を与えてくれていたら、最初から標準的な雑誌にしか投稿しませんでした。

来月中旬から7週間、つくばの国研へ実験出張に行きます。最後の論文用に必要なデータをこの7週間で集め切らねばなりません。論文の構想は既に決定済み。シナリオ通りのデータが出れば万々歳だし、予想と違うデータが出れば、過去に得た別サンプルのデータと比較・検討する論文にします。今シーズンからはB4の後輩もつくばへ出張に行くようです。今年は私の研究を引継ぐために、来年からは過去の私の如く、一人で粛々と研究を進めるために。心を病んでしまわぬよう気を付けて貰いたいです。つくばでは北大と違って誰とも言葉を交わせない日々が何週間も続くので、恋人や同期と適宜、電話でコミュニケーションを図ってお喋り不足を解消してもらいたい所。

病気が少し酷くなってきた。「いのちだいじに」戦法で何とか乗り切りたい

私が【ミソフォニア (音嫌悪症)】という脳の障害を患っているのは他の記事に書いた通り。特定の音が聞こえた際、それを雑音として上手く処理できません。自らの意図とは無関係に悲しくなったり絶望感を覚えたりと有象無象の感情が渦巻くのです。最悪、苦しくてその場にうずくまっちゃいます。生活に支障をきたしかねないこの障害に高二以来、10年以上苦しまされてきました。一番辛かったのは大学受験浪人時代。ストレス過剰で勉強が手につかず、予備校を抜け出し河川敷を散歩して、心を宥めて落ち着けてようやく勉強する気力を取り戻せました3

今までは①鼻をすする音、および②痰の絡んだ頻繁な咳払いの音の2つが症状を引き起こすトリガー音でした。今月に入ってからは③熱い飲み物をすすって飲む音も苦手に。研究室の同部屋の先生がこの音を激しく発するんです。平日、研究室へ社長出勤してきた直後、コーヒーを『じゅるじゅるじゅるっ!!』とすすって飲むのを聴いて思わず吐きそうに。耐えられなくてつい、部屋の外へダッシュで逃げ出したぐらい。トラウマ級ですよ。気味が悪かった。体調を崩したときに見る悪夢のラインナップへ追加されてしまうかも。汚すぎる。マナー違反だろう。もう少し静かに、綺麗に飲めないものなのか。というか、そんなにコーヒーが熱いなら少し冷ましてから飲めばいいじゃないか笑。なんで熱いまま飲もうとするんだ。横着にもほどがあるんじゃないのか。

同じ部屋にあの先生がいる時間帯は研究室でのデスクワークを避けた方が良いかもしれません。無理して同じ部屋で過ごしていたら博士課程の間に散華してしまいかねない。殉職なんてイヤですよ。薄給の学振特別研究員として、国の犬として死ぬぐらいなら、まだ広島に帰って大好きな企業にこき使われて過労死させられる方が100倍マシ。仕事をせず、デスクトップでネットニュースばかり見てニヤニヤしている先生に殺されるのは不本意。家で出来る作業は極力家で行い、土日など部屋に先生のいない時間帯に論文をバーッと書いていこうと思います。私の目標は『早期修了』ただ一つ。必要な分だけ論文を書ける余力を残せるよう、「いのちだいじに」戦法で残り11か月、何とか乗り切っていきたいです。

脚注

  1. 学術論文が四回連続のリジェクトを経て五度目にアクセプトされるまでの一年間【ビッグジャーナル行脚の果てに】 ↩︎
  2. 【2年がかり】海外のビッグジャーナルへ論文がアクセプトされた喜怒哀楽の一部始終 ↩︎
  3. 【ミソフォニア・HSP】音に敏感な受験生専用の集中力を高める勉強法 ↩︎

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次