研究室生活春夏秋冬vol.21 M1・11月 準備期間1週間で迎えた雑誌会と学会発表。急に舞い込んできたフェローシップ申し込みの話

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。

先月のM1・10月編では、9月中旬から11月中旬までの2か月・9週間に及ぶつくば出張期間中のアレコレについて記しました。

当記事、M1・11月編では、つくば出張後の一連の超ドタバタ劇について書いていこうと思います。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

つくばから帰還後、1週間で迎えたM1後期の雑誌会

まず手始めに、帰札から1週間後に控えている雑誌会をどうにかしなくちゃなりません。

雑誌会で紹介する論文をまだ決めておらず、ゼミ1週間前にもかかわらず論文選びの段階からスタートしていきました。

”この論文で行こう!”と決めた論文があまりにボリュームが多すぎて消化しきれず、全訳し終わったものの、別の論文をゼロから読み直すハメに陥りました。

雑誌会用論文が定まったのは発表5日前の事であり、その時は

かめ

ヤバい、間に合わないかも…

と真剣に焦っておりました。

ホントはつくばから帰ってきた直後なので、少し休んでエネルギーを蓄えてから雑誌会の用意をしたかったのです。

しかし、「休みたい」などと悠長なことを言う余裕がなく、目の色を変えて一生懸命スライドを作成していきました。

どうにか発表前日にスライドを作成し終え、そこから当日まで家で発表練習して本番に備えておりました。

肝心の本番も命からがら逃げ切りまして、1週間での雑誌会チャレンジに成功したわけであります。

雑誌会から準備期間1週間で迎えた電池業界最大の学会での発表

雑誌会が終わっても気を休められませんでした。

というのも、雑誌会から1週間後に日本の電池業界最大の学会での口頭発表を控えており、それに向けて準備を進めなくちゃならなかったからです。

すでにスライドは作成済みのため、コレに関してはあまり焦らずに済みました。

学会までの直前1週間は、事前に行った研究室内の発表練習での指摘を元に資料を修正しておりました。

そして迎えた学会本番。15分間の口頭発表時間はまず無難に乗り切られました。

次の質疑応答に関してですが、ここでは密かに憧れていた研究者さんから2つも質問をいただきました。

その質問にお返事すると、最後に

研究者さん

とても面白い研究でした。今後も頑張ってください!

とエールを送って頂きました。

いや~、めちゃくちゃ嬉しかったです(*≧∀≦*)。嬉しすぎて「はいっ!」とすごい勢いで返事しちゃいました。

もしかしたら”面白い”だなんて社交辞令だったかもしれません。

しかし、今まで自分の研究を「面白い」と言って貰ったことがなかったため、(自分以外にも面白いと思ってくださる方がいるんだなぁ…^^)とテンションが上がってしまいました。

学会発表3日前に舞い込んできた博士進学者対象のフェローシップに関するアレコレについて

嬉しい出来事があった学会の3日前、研究室の学生部屋でスライド作りをしていたときのこと。

急に指導教員が部屋に飛び込んできて、

指導教員

かめ、ちょっと来て!

とすごい勢いで私を呼びつけたのです。

(もしかして何かやらかしちゃった…?)と自分の不手際を思い当ってみましたが、やらかした記憶が一切なくて当惑してしまいました。

(いったい何やろなぁ…)と首をかしげて先生の居室に向かいました。

ノックをして先生のお部屋に入りますと、同じく呼びつけられた研究室の同期のM1が椅子に鎮座しておりました。

(これはただ事じゃないぞ…!)と身じろぎをし、脳天を直撃する雷を覚悟しました。

先生は我々を叱りたかった訳ではなく、博士課程進学者を対象としたフェローシップについて存在を知らせたかったようでした。

私は既に先生へDの意志を伝達し、呼びつけられた同期のM1も”それなりにDの意志がある”とのことだったため、我々学生二名のD進後の生活を少しでも楽にすべく、「お金がもらえるフェローシップがあるよ」と教えてくれたわけであります。

私も同期も大助かりです。絶対に申し込もうと決めました。

しかし、指導教員が

指導教員

でもね、コレ締め切り3日後までなんだよね笑

と衝撃的なお言葉を述べられました。

本フェローシップに申し込むには申請書を書く必要があるのですが、

  • その申請書が”A4用紙5枚分”とかなりのボリュームだったこと
  • 博士課程での研究計画や社会へのインパクトなど、学振DC1と似たようなフォーマットだったこと

これらの観点から、申請書作成にかなりの労力が必要だと知らされました。

(果たして締め切りに間に合うだろうか…?)と不安になったことを強く鮮明に覚えています。

ただ、博士課程在学中のお金の問題を解決する手段が目の前に転がっているにも関わらず、それをみすみす見逃してしまうなんて出来るわけがありません。

指導教員に「間に合わせられる?」と聞かれた際、秒速で

かめ

絶対に間に合わせます!

とハッキリ宣言いたしました。

申請書作成期間の3日間は、夜21時に研究室から帰り、朝8時に研究室へ行って作業しました。

めちゃくちゃハードだったわけですけれども、自身のD進を成し遂げるには必要な犠牲だと思って歯を食いしばって耐えました。

これまで研究のビジョンについて考えていたおかげで研究計画はスムーズに仕上げられました。

むしろ苦労したのが【研究遂行力の自己分析】という研究以外の項目で、どこまでざっくばらんに書いて良いのか判断に苦慮させられました。

結局、申請書は提出期限の5時間前に無事完成いたしました。

それを指導教員に見せて多少手直ししてもらい、先生が書いて下さった推薦書と合わせて大学事務局へ送りました。

フェローシップの採択結果は翌月通知されるとのことでした。

かめ

頼むから採択されてくれよ…

と天の神様へお祈りしました。

次回予告

研究室生活春夏秋冬M1・11月編は以上となります。

次回のM1・12月編では、

  • 論文執筆が佳境に入る
  • クリスマスイブにフェローシップ内定!

これら2つの内容でお送りします。

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